勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

エヴェレスト 神々の山嶺

2016年03月13日 | 邦画
エヴェレストを描いた映画としては、昨年『エベレスト 3D(Everest)』がありましたが、エベレストを映画で描くのって流行りなんですかね。『エベレスト 3D(Everest)』の時も思いましたが、(邦画だと結構ちゃちい画になりがちですが)5200mまで登って撮影しただけのことはあり、山岳シーンが意外にリアル。それでも、ブリザードとかは、CGでしょうけどね。それと、ネパールでのロケも中々良いですね。やっぱりセットと本物は違うと思います。

ちょっとビックリしたのが、物語の舞台が1993年と言うこと。現代に設定しなおしても良いのではないかと思いましたが、どうなんでしょうね?20年以上前の事なので、車であるとか、その他諸々の準備が大変だったのではないかと思います。って言うか、ちょっと覚えていないんですが、1993年頃の女性の髪型って、あんな尾野真千子の様なストレートだったっけ?まぁ、居ないことは無いかもしれませんが、時代考証(と言う程では無いけど)に疑問を感じました。それと、日本側は1993年の雰囲気を出すのに苦労していましたが、ネパール側はきっと今のままですよね。基本的には、誰にも判らないでしょうから。そう言う、物語の本筋とは違う所が気になりました。

岡田准一も良かったですが、やっぱり阿部寛かなぁ。彼は古代ローマ人でも有るわけですが(笑)、孤高の山男の雰囲気も非常に上手く醸し出しています。濃い顔が、彼の演じた羽生丈二の孤独さを強く映し出していました。

ところで、夢枕獏ってファンタジー小説だけじゃないんですね。こう言う骨太の山岳小説を書く人とは思いませんでした。失礼。

悪くなかったです。

タイトル エヴェレスト 神々の山嶺

日本公開年 2015年
製作年/製作国 2016年/日本
監督 平山秀幸
原作 夢枕獏『神々の山嶺』
出演 岡田准一(深町誠)、阿部寛(羽生丈二)、尾野真千子(岸涼子)、ピエール瀧(宮川)、甲本雅裕(井上真紀夫)、風間俊介(岸文太郎/涼子の兄)、テインレイ・ロンドゥップ(アン・ツェリン)、佐々木蔵之介(長谷渉)、山中崇(斎藤/ネパールのツアー代理店員)


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1 コメント

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作家 夢枕獏 (もののはじめのiina)
2016-04-10 10:06:42
夢枕獏は、エベレストに頂きには行かなくても何度か登っています。20代のころに山の本を書くようすすめられたものの、
書く力量不足から実現するまで20年以上かかったと申します。( 「神々の山嶺」のあとがきより )

北方謙三の講演も聴きましたが、夢枕獏も同じく小説の構想が山ほどあると語りました。
ふーむ、そんなものかと感じ入った次第です。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/e4a1b6010545c05579884c8de520b0be

夢枕獏の講演も聴いたのですが、ブログにアップしてなかったです。

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