勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

AI崩壊

2020年02月02日 | 邦画
医療AI「のぞみ」が人々の生活を支える2030年の日本が舞台。ある日「のそみ」が暴走し、年齢・年収・家族構成・病歴・犯罪歴を下に、人々を選別し、殺戮を始める・・・。

ネタバレありです。












この位改行すれば、何とかなるでしょうか?









冒頭、AI研究の第一人者の東京大学教授の松尾豊氏が、インタービューを受けている映像が出てきます。松尾氏は、この作品のAI監修も行っている様ですが、そのほか、公立はこだて未来大学副理事長で教授の松原仁氏もAI監修に加わっている様です。そういう意味では、この手の作品にありがちな荒唐無稽の描写と言うよりも、比較的科学的に正しいAIの描き方がされていたのは、日本のAI研究第一人者によるAI監修の賜物であったのかもしれません。

それでもねぇ、やっぱり劇映画ですよね。終盤のAI「のぞみ」がまともになっていくシーン。ああ言う感傷的な描写は必要でしたかね?結構いい感じでAIを描写していただけに、私的にはちょっと興ざめしてしまいました。

役者さん達ですが、意外に広瀬アリスがいい味出しています。妹に差を付けられた感もありましたが、姉は姉で、イイ感じになって来たと思います。

あと、余貴美子ですが、彼女は『シン・ゴジラ』で防衛大臣を演じていましたが、この作品では、内閣総理大臣と出世しています。もっとも、『シン・ゴジラ』の時みたいに、最後まで生き延びる事は無く、亡くなってしまうんですけど:-p

その余貴美子が演じる田中内閣の後継内閣が“岸”内閣で、且つ、国民を監視するような立法を画策しているというのは、“誰か”を暗喩しているのでしょうかね???いや、私には誰を暗喩しているのかは、さっぱりわかりませんが。

主人公の娘を演じる田牧そら。彼女は、NHKの『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』で日直アシスタントを勤めています。そんなこともあって、彼女の姿を見るたびに、カネオくんが頭に浮かんで仕方ありませんでした(苦笑)

『AI vs.教科書が読めない子どもたち』を記した国立情報学研究所の新井紀子教授によれば、「AIは計算機上のプログラム」。確かにその通りなので、『ターミネーター』みたいに勝手にAIが成長して人間を淘汰する事はありませんが、2016年にマイクロソフトのAI「Tay」が“誤った学習”を行ってしまったために、ナチスを礼賛し始めて公開開始後16時間で運用を停止されてしまった事は記憶にあるところ。AIの成長は、プログラミング内容と学習データ次第なんだよな。

タイトル AI崩壊

日本公開年 2020年
製作年/製作国 2020年/日本
監督 入江悠
時間 131分
出演 大沢たかお(桐生浩介/AI「のぞみ」の開発者)、賀来賢人(西村悟/浩介の義弟、HOPE社代表取締役社長)、広瀬アリス(奥瀬久未/警視庁捜査一課の新米刑事)、岩田剛典(桜庭誠/警視庁警備局理事官)、髙嶋政宏(望月剣/警視庁サイバー犯罪対策課係長)、芦名星(林原舞花/警視庁サイバー犯罪対策課捜査官)、玉城ティナ(飯田眞子/HOPE社社員)、余貴美子(田中英子/内閣総理大臣)、田牧そら(桐生心/浩介の娘)、松嶋菜々子(桐生望/亡くなった浩介の妻、「のぞみ」の共同開発者)、三浦友和[(合田京一/麹町署の刑事)


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