内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ・ロボティクス・チャレンジ研究開発課題「災害対応建設ロボットの開発」において、大阪大学大学院工学研究科吉灘 裕特任教授、東京工業大学工学院鈴森 康一教授らは、2重旋回機構を用いた複腕の災害対応重作業ロボット(建設ロボット)を開発した。
同ロボットは2本の腕を持っている。複数の腕を持つ重機械は、これまでにもいくつかの開発事例があるが、同ロボットで採用した2重旋回・複腕機構は、従来の複腕重機の課題を解決し、また複腕の活用範囲を大幅に拡張することができる。
以下の機構・機能を備えている。
(1)重作業を器用に行え、急傾斜地・段差の移動に性能を発揮できる2重旋回・複腕機構(2)建設ロボット用多指ハンド(3)遠隔操作高度化のための要素技術。
現在、プロトタイプを用いてフィールドでの実験を開始しており、また同研究開発で開発を進めている主な要素技術をロボットに搭載して、開発コンセプトに描いた建設ロボットの実現を目指している。