<新刊情報>
書名:PM2.5危機の本質と対応~日本の環境技術が世界を救う~
著者:石川憲二
発行:日刊工業新聞社
大気汚染や健康被害などPM2.5がもたらすインパクトを正しく理解する人は少数と言われる中で、最大の発生源である中国において集塵濾過、センシングから排ガス対策、電気自動車開発など、日本が誇る技術で市場を拓く機運が熟してきた。その動向を整理して示す。
<新刊情報>
書名:PM2.5危機の本質と対応~日本の環境技術が世界を救う~
著者:石川憲二
発行:日刊工業新聞社
大気汚染や健康被害などPM2.5がもたらすインパクトを正しく理解する人は少数と言われる中で、最大の発生源である中国において集塵濾過、センシングから排ガス対策、電気自動車開発など、日本が誇る技術で市場を拓く機運が熟してきた。その動向を整理して示す。
国立極地研究所(極地研)と茨城大学、海洋研究開発機構の研究グループは、地層中の火山灰層に含まれるウラン(U)と鉛(Pb)の存在比を超微量・高精度で分析し、最後の地球の磁場逆転が、これまで定説とされてきた年代より約1万年遅い約77万年前に起こったことを、これまでよりも信頼度の高い方法で決定した。
この成果は、地質時代の一つである第四紀更新世前期・中期境界の年代を決める重要な制約となると共に、火山灰が含まれる千葉県市原市の地層「千葉セクション」の国際標準模式地(GSSP)選定に繋がる重要なもの。
また、この成果により、例えば恐竜が絶滅した白亜紀-古第三紀境界の年代など様々な地層の年代が修正される可能性がある。
<新刊情報>
書名:磁石の発明特許物語~六人の先覚者~
著者:鈴木雄一
発行:アグネ技術センター
本多光太郎、三島徳七、増本量、渡辺三郎、加藤与五郎、武井武らが世界に先駆けて次々に新しい磁石を発明した時代から、低迷の時期を経てネオジム磁石によって世界のトップに返り咲くまでの歴史を、特許に焦点をあてて綴った書。
日本原子力研究開発機構(JAEA)は、フランス原子力庁グルノーブル研究所(CEA-Grenoble)、東北大学金属材料研究所、フランス国立強磁場研究所(LNCMI-CNRS)及び岡山大学と共同で、ウラン化合物URhGeにおいて、強い磁場により発現する新しい超伝導のしくみを初めて明らかにした。
今回の研究では、物質にかける磁場の強さと方向を変えながら、核磁気共鳴法を用いてURhGeの電子状態の変化を調べ、その結果、超伝導が再び出現する強い磁場領域において、物質内部の磁化のゆらぎが著しく増大していることを明らかにした。
この結果は、強い磁場が物質内の磁化のゆらぎを増大させ、その増大によって超伝導が再び出現していることを示している。
<新刊情報>
書名:研究を深める5つの問い~「科学」の転換期における研究者思考~
著者:宮野公樹
発行:講談社(ブルーバックス)
科学や技術に対する社会の信頼が揺らいでいる。このような時代において、これまでと同じように「論文を書いていればいい」「自分の専門領域を対象とした研究をがんばればいい」というだけでは、優れた研究成果をあげることが難しくなっている。では、研究者はどのように考え、行動すべきなのか。その根源となる「研究者思考」を、研究者自身で探究する。
物質・材料研究機構(NIMS)は、ナノ材料科学環境拠点(GREEN)および東北大学原子分子材料科学高等研究機構と共同で、常温常圧のエタノール燃料から有毒排気ガスの発生を伴わずに効率よく電力を取り出すことができる新しい触媒材料「TaPt3(タンタルプラチナ)ナノ粒子触媒」の開発に成功した。
新触媒「TaPt3ナノ粒子」は、常温・常圧の水中において効率よくエタノール分子の炭素—炭素結合を切断できることを確認した。さらに同触媒、炭素-炭素結合を切断した結果発生する、人体に有害な一酸化炭素を、無害な二酸化炭素まで完全に酸化できることが分かった。
今回開発した触媒を用いることで、従来の触媒に比べて10倍以上の電流密度を達成し、毒性排気ガスの発生を伴うことなくエタノール燃料から効率よく電力を生みだすことが可能となった。
<テレビ番組情報>
NHKテレビ Eテレ サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00
再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分
5月31日(日) 太陽系の秘境 冥王星に迫る(アンコール放送)
ことし7月、史上初めて探査機が冥王星に最接近する。2006年に打ち上げられたニューホライズンズだ。冥王星は惑星ではなくなったが、太陽系誕生のシナリオ解明のカギになると期待されている。ハッブル宇宙望遠鏡でもぼんやりとしか捉えられなかったが、いったいどのような姿なのか。
ゲスト:渡部 潤一 (国立天文台 副台長)
出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)
TBSテレビ 夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
BS-TBS:毎週木曜日 午後11時~
5月31日(日) 空気を操れば未来が変わる煙、悪臭、強風を解消!?~暮らしの中のトラブルシュート
0.1ミリの“魔法の装置”で、空気の流れを自在に操れ!
JAXA 宇宙科学研究所 工学博士 藤井孝藏
「空気を操れば、未来が変わる―」地下鉄構内の強風、タバコの煙、街中の騒音・・・全て、空気の流れがもたらす“災い”。こうした空気の流れを、自在にコントロールするという驚きのテクノロジーがある。開発プロジェクトを先導するのは、JAXAの藤井孝藏・工学博士。藤井が駆使するのは、わずか0.1ミリと極薄の“魔法の装置”、「プラズマアクチュエータ」。
BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)
5月31日(日) 日本か海戦から110年 アルゼンチン観戦武官の記録(再放送)
いまから110年前にあたる1905年5月。ロシア帝国との間で戦われた日露戦争の行方を決定づけた日本海海戦があった。世界初の本格的海戦となったこの戦いの記録が何と地球の反対側に位置するアルゼンチンの軍人の手記として残されている。
主な取材先:古庄幸一(元海上幕僚長)
取材協力:三笠保存会、記念館三笠、日本アルゼンチン協会、アルゼンチン大使館
NHK-BSプレミアム コズミックフロント☆NEXT 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
再放送 翌週水曜日 午後11時45分~0時44分
5月28日(木) 生命の天体?土星のミステリー
アメリカのNASAの公開討論会で「10年以内に生命の兆候を見つける」と太陽系探査を専門とする研究者が宣言した。有力とされている候補地の1つが土星だ。なぜ土星に注目が集まるのか?
BS朝日 ネイチャードキュメント 奇跡の地球紀行 毎週土曜日 午後7時~8時54分
5月30日(土) 絶景!ギアナ高地の秘密~神秘のテーブルマウンテン~
テーブルマウンテンや世界最大の落差を誇る滝、独自の進化を遂げた生物など、多くの神秘に包まれたギアナ高地。この地球最後の秘境成立の謎を最新の学説と共に解き明かす!
出演者:寺沢孝毅(自然写真家)
※「ファンタジー・オン・アイス 2015 in 幕張」延長の場合、放送時間変更の可能性がある。
NHKテレビ Eテレ 地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分
5月30日(土) 誕生!超大型旅客機~開発の舞台裏~
“スーパージャンボ”A380。世界初の総2階建てで、圧倒的な座席数を誇る。超大型旅客機はどのようにして誕生したのか?開発の舞台裏に迫る。(2014年英国・米国)
<新刊情報>
書名:超越数とはなにか~代数方程式の解にならない数たちの話~
著者:西岡久美子
発行:講談社(ブルーバックス)
πやeを解とする代数方程式は決して作ることはできない。さらに2のルート2乗を解とする代数方程式も作ることができない。無理数の中には、さらに「超越数」と呼ばれる不思議な数たちがいる。無理数であるにもかかわらず、どんな代数方程式の解にならない数たちである。同書ではこの不思議な数たちの性質や調べ方を、できるだけ易しく解説する。
情報通信研究機構(NICT)は、未来ICT研究所において、DNAセンサー分子BAFの働きで、ウイルス感染や遺伝子導入の際に持ち込まれる外来DNAが細胞内に侵入した時にオートファジーの攻撃から免れるという、細胞の有用な仕組みを発見した。
今回、これまでブラックボックスだった外来DNAが細胞内に入った時の生体反応を明らかにし、BAFというタンパク質が核膜に似た膜構造をDNA周辺に作ることによって、オートファジーを抑制することを発見したもの。
この成果は、将来、埋め込み型の通信媒体を生体・細胞内に導入することを想定した新たな通信方法の創生に大きなブレークスルーとなる。また、DNAセンサー分子の発見が期待されていた免疫学の分野や、細菌感染やウイルス感染で起こる外来DNAの細胞内反応過程の解明が望まれている感染医学分野、遺伝子デリバリー・遺伝子治療分野などに貢献する成果。
<新刊情報>
書名:ハトはなぜ首を振って歩くのか
著者:藤田祐樹
発行:岩波書店(岩波科学ライブラリー)
気がつけばハトはいつでもどこでも、首を振って歩いている。あの動きは何なのか。なぜ,一歩に一回なのか。なぜ,ハトは振るのにカモは振らないのか……?冗談のようで奥が深い首振りの謎に徹底的に迫る。世界初の首振り本。おなじみの鳥たちのほか、同じ二足歩行の恐竜やヒトまで登場させながら、生きものたちの動きの妙を心ゆくまで味わう。