“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―                 科学技術研究者   勝 未来

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★科学技術ニュース★原子番号113番の新元素、理研に命名権

2015-12-31 18:25:17 |    化学

 化学者の国際機関「国際純正・応用化学連合」は、理化学研究所(理研)のが2004年に作製に成功した原子番号113番の新元素について、理研を発見者と認定した。
  
 元素の発見者が日本人となるのは、日本の科学史上の快挙。

 新元素の命名権は、理研に与えられる。

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★科学技術ニュース★理研と放医研、マウス・ラットの肺炎病原体として新「科」微生物を命名

2015-12-31 17:06:16 |    生物・医学

 理化学研究所(理研)と放射線医学総合研究所(放医研)の共同研究グループは、マウスやラットに肺炎を起こす未分類細菌のさまざまな基本性質を調べ、この細菌が分類学の「科」レベルで新しい生物群であることを明らかにし、フィロバクテリウム科(Filobacteriaceae)フィロバクテリウム属のフィロバクテリウム・ローデンティウム(Filobacterium rodentium)(種)と命名した。
  

 この細菌は、マウスやラットに慢性呼吸器疾患を起こすグラム染色陰性のフィラメント状桿菌で、感染場所と形状の特徴から「CAR(カー)バチルス」(呼吸器線毛付着桿菌)と呼ばれてきたが、学名は付けられていなかった。それはカーバチルスが通常の寒天培地で増殖できず、基本性質を調べることが困難だったから。
  
 共同研究グループは、ラットから分離されたカーバチルスの試験管内培養の改良に成功し、発育温度や耐塩性、pH依存性、菌体脂肪酸組成、16S rRNA遺伝子配列を用いた系統樹解析などのさまざまな基本性質を調べた。

 それらの結果をもとに、カーバチルスが分類学の「科」レベルで新しい生物群であることを提案し、論文が分類学の専門誌に受理された。

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●科学技術書<新刊情報>●「今度こそわかる量子コンピューター」(西野友年著/講談社)

2015-12-31 17:05:21 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報> ●

 

<新刊情報>

 

書名:今度こそわかる量子コンピューター
 
著者:西野友年

発行:講談社

 スーパーコンピューターが千年かかって解けない問題を数秒で解くという量子コンピューター。この技術の理論を独習したい人のために、基礎の基礎から丁寧に解説。量子テレポーテーションや量子暗号もこれでナットク。あなたは未来技術の目撃者となる。

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★科学技術ニュース★理研と東京医科歯科大、歯の原基を操作して歯の数を増やす技術開発に成功

2015-12-31 08:01:29 |    生物・医学

 理化学研究所(理研)と東京医科歯科大学の共同研究グループは、マウスをモデルにした研究で、歯のもととなる原基(歯胚)の分割操作を行うことにより、1つの歯胚から複数の歯胚を発生させる歯胚分割技術を開発した。

 同共同研究グループは、この技術を用いて実験を行ったところ、複数の歯胚が正常に発生し、天然の歯と同等の構造を持った歯が再生された。

 これら再生歯は、矯正力(歯列矯正の際に加える力)を加えることによって、骨リモデリングを介した歯の移動が可能で、また、中枢に伝達して痛みなども感知する神経機能を持っており、機能的にも天然歯と同等であった。

 今回の技術を発展させ、ヒトへ応用することができれば、現在の自家歯牙移植や歯胚移植治療の課題である移植数の問題を解決できるかもしれない。また、歯胚分割技術は、歯胚だけでなく、その他の器官に対しても適用できる可能性があるため、新たな再生移植医療の技術開発へつながることも期待できる。

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●科学技術書<新刊情報>●「宇宙の法則 ルーシー&スティーヴン ホーキング」(ホーキング著/岩崎書店)

2015-12-31 08:01:08 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報> ●

 

<新刊情報>

 

書名:宇宙の法則 ルーシー&スティーヴン ホーキング

著者:ルーシー&スティーヴン ホーキング

日本語版監修:佐藤勝彦・平木 敬

発行:岩崎書店

 シリーズ ホーキング博士のスペース・アドベンチャーⅡ。ホーキング博士のスペース・アドベンチャーシリーズ待望の新刊。人工知能が支配する世界とは?宇宙の生命について問いかける。ホーキング博士の宇宙物理学研究を、ストーリーで楽しめる大好評シリーズ最新刊。ジョージとアニーの町で、ある日サイバーテロが発生。しかしそれは世界同時多発的に発生していた。そのときエリックのスーパーコンピュータ・コスモスを通して不気味なメッセージが届く。ジョージとアニーは、ふたたびコスモスの力を借りて宇宙へとびだし、 事件の手がかりを探すことに。そこでおそろしい事実に気がついて…。人間とはなにか?宇宙の命の法則とは?量子コンピュータの実現で何が変わるのか?テレポーテーションは可能なのか?科学が人間の「こころ」にせまるシリーズ最新刊。

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★水素ニュース★ホンダ、パッケージ型「スマート水素ステーション」を和光本社ビルに設置

2015-12-29 12:37:14 | ★水素ニュース★

 ホンダは、独自に開発した高圧水電解システム「Power Creator」を採用したパッケージ型「スマート水素ステーション(SHS)」をホンダ和光本社ビルに設置し稼働を開始した。

 このSHSでは、太陽光発電による再生可能エネルギーから水素を製造し、CO2フリーの水素供給を行う。
 
 またホンダ青山本社ビルにおいてもSHS設置に向けた準備を進めている。

 ホンダ和光本社ビルに設置したSHSは、導入初期は主に自社保有のFCVへの水素の充填に活用する。そして将来的には、ホンダとともに水素社会の早期実現を目指している自治体や企業が保有するホンダ製FCVにも対象を広げて活用する予定。

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★科学技術ニュース★理化学研究所、植物の耐塩性を高める化合物を発見

2015-12-29 12:36:42 |    生物・医学

 理化学研究所(理研) の研究グループは、植物の塩排出能を高め、耐塩性を強化する化合物を発見した。

 同研究グループは、塩ストレスなどの環境ストレスによって変化するエピジェネティック修飾の制御に関わる化合物に着目し、モデル植物であるシロイヌナズナを対象に、耐塩性を強化するエピジェネティック修飾の阻害剤を探索した。

 その結果、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤である「Ky-2」が植物の耐塩性を強化することを発見した。

 HDAC阻害剤は、ナトリウムイオンの排出に機能するAtSOS1遺伝子の発現を誘導し、その結果塩排出能が高まり、耐塩性が強化されることを突き止めた。

 この研究成果は、植物に散布するだけで耐塩性を強化でき、塩害で収穫できない農地での農作物の収量増加につながることが期待できる。

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●科学技術書<新刊情報>●「宇宙を動かす力は何か」(松浦 壮著/新潮社)

2015-12-29 12:36:15 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報> ●

 

<新刊情報>

 

書名:宇宙を動かす力は何か~日常から観る物理の話~

著者:松浦 壮

発行:新潮社(新潮新書)

 物理イコール「公式と計算ばかりの面倒なアレ」と思ったら大間違い。複雑な世の中をすっきり理解してシンプルに生きる知恵こそ物理の真髄だ。慶應大学で文系学生を教える若き素粒子物理学者が、数式を一切使わずに物理の魅力を語る。天動説は本当に間違いか? 宇宙に標準時は設定できる? 星々を動かす力とは? AKB48総選挙の話を読むうちに相対性理論まで分かってしまう、情熱と知の喜び溢れる特別講座。
 

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/TBS「夢の扉+」/BSフジ「ガリレオX」/他

2015-12-28 10:03:24 | ◆科学技術 <TV番組情報>◆


 <テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO    毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                                再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

1月10日(日) 温暖化の新たな危機 “海洋酸性化”

 12月に採択されたCOP21のパリ協定。二酸化炭素の排出削減が世界的に進められることになったが、一方で新たな問題となっているのが二酸化炭素による「海の酸性化」だ。海はこれまで人類が排出する二酸化炭素を吸収してきた。しかしその海で酸性化が進んだ結果、サンゴや貝類、さらには海の食物連鎖の起点となる植物プランクトンの生育にも影響。生態系が崩れる危険性が指摘されている。地球温暖化の新たな危機・海洋酸性化に迫る。

ゲスト:野尻 幸宏 (弘前大学理工学部教授)
    土屋 敏之 (NHK解説委員)

出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)

TBSテレビ   夢の扉+    毎週日曜日 午後6時30分~7時
                      BS-TBS:毎週木曜日 午後11時~

1月10日(日) 創業200年 姉弟が守る醤油を世界へ!
             世界No.1レストランに、日本の伝統醤油で挑む!
                200年続く古式製法で熟成~姉弟が守り抜く“和の味”

丸中醤油 社長 中居真和 / 専務 岡部敦子

 江戸時代から変わらぬ製法で、日本発祥の醤油をつくり続ける蔵がある。代々、受け継がれてきた味と技を守るのが、丸中醤油8代目、中居真和。通常、醤油は半年~1年でできるが、中居の蔵では、全て手作業で、職人が丹念に、3年の年月をかけてつくり出す。その伝統の味は、まろやかで、香り高い。この“日本の誇り”を絶やさず多くの人に伝えようと、プロモートを担うのが、姉・岡部敦子。昨今の和食ブームで、世界の醤油の消費量は増加しているが、実は、市場の大部分を占めているのが、中国産。この現状を知った姉・岡部は、スペインへと旅立った!なんと、世界No.1に輝いたレストランのシェフに、“ホンモノ”の醤油の味を伝えようというのだ。姉弟が守り抜く“和の味”は、世界の味となるのか―。

BSフジ   ガリレオX    毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

1月3日(日)  MRJ 失われた50年からの飛翔(再放送)

 2015年11月11日に悲願の初飛行に成功した国産旅客機MRJ。戦後初の国産機YS11の初飛行から50年目のフライトだった。日本は自動車、鉄道、造船産業の分野においては、世界トップの技術力を誇ってきたにもかかわらず、航空機産業だけは立ち遅れたままであった。果たして、その理由とは? 飛行を成功させたMRJの最新技術とともに、「失われた50年」とも呼ばれる日本の航空機産業における国産旅客機復活の軌跡を追う。

主な取材先:鈴木真二さん(東京大学)
        鈴木一義さん(国立科学博物館)
        大貫武さん(宇宙航空研究開発機構)

NHK-BSプレミアム  コズミックフロント☆NEXT   毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                                   再放送 翌週水曜日 午後11時45分~0時44分

1月7日(木) 地球誕生のミステリー(再放送)

 地球は、いつ、いったいどうやって誕生したのか? 地球の年齢は、実は明らかになっておらず、特定が困難だと言われている。なぜなら、誕生以来続いている火山活動やプレート移動によって、地球の生まれた当時の情報は残っていないためだ。では、地球の年齢を割り出すためには、どうしたらいいのか? ユニークな発想でその謎を解き明かそうとする研究者たち。そして、地球が現在のように生命あふれる天体となったのも、地球誕生の時の事件が深く関わっていることが分かってきた。私たちにとって最も身近な天体・地球誕生の秘密に迫る。

BS朝日 ネイチャードキュメント 奇跡の地球紀行    毎週土曜日 午後6時54分~8時54分

1月2日(土) 休止

1月9日(土)  BBCスペシャル クロクマ・ライオン 野生への旅立ち

ナビゲーター:宮崎美子

 カナダのクロクマ、そして、アフリカのサバンナで生きるライオン、幼い動物たちを保護し、野生で暮らす方法を学ぶ動物たちに密着。大自然に帰るための道のりを追う。

NHKテレビ Eテレ  地球ドラマチック    毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                              再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

1月3日(日)  4歳児のヒミツ~驚きがいっぱい~(再放送) 午後3時00分~4時44分

 目立ちたがり屋にしっかり者、世話好きな子。個性豊かな4歳の子供たちが実際にどんなやり取りをしているのか、保育園で定点観測。そのリアルな姿をつぶさにとらえる。人が自己と他者を区別し始める年齢、4歳。他人と分け合うという行為を学ぶことで、子供たちは友情を築いていく。発達心理学者ら専門家とともに4歳児同士の友だち作りを観察しながら、人がどのように社会的ネットワークを築くのかを探る。(2015年イギリス)

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★水素ニュース★分子科学研究所など、酸化タングステン光触媒の光キャリア超高速構造追跡に成功

2015-12-25 10:40:59 | ★水素ニュース★

 分子科学研究所、北海道大学、高エネルギー加速器研究機構(KEK)、高輝度光科学研究センター、理化学研究所、フランス・レンヌ大学の研究グループは、可視光に応答する酸化タングステン光触媒の光励起状態の構造を、超高速時間分解X線吸収分光法により追跡し、光励起状態でタングステン周囲の局所構造が変化していく様子を観測することに成功した。

 同研究では、測定条件の予備検討をKEKのフォトンファクトリーで行い、より高速の時間分解能を有する理化学研究所播磨事業所のX線自由電子レーザーSACLAを用いて、0.5ピコ秒の時間分解能で酸化タングステン(VI)光触媒のX線吸収分光測定に成功したもの。

 これにより、これまで明らかにされていなかった光励起状態における酸化タングステン(VI)のタングステン周囲の局所構造を解明することができた。

 光触媒を用いて水から水素を製造する技術は再生可能エネルギー開発における究極的な目標のひとつであり、反応過程の解明を通じた光触媒機能の革新的向上が期待されている。

 

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