<新刊情報>
書名:微分積分 最高の教科書
著者:今野紀雄
発行:SBクリエイティブ(サイエンス・アイ新書シリーズ)
微分積分の勉強は「急がば回れ」。考え方さえしっかり押さえておけば、計算はスラスラできるようになる。そして、微分積分の考え方を理解するには、「百聞はー見にしかず」。図やイラスト入りの解説が、たいへん効果的。図のない微分積分の本は考えられない。むしろ、微分積分の本は誤解が生じなければ図を多用して、直感に訴えるべきところは訴えるべきである。
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書名:微分積分 最高の教科書
著者:今野紀雄
発行:SBクリエイティブ(サイエンス・アイ新書シリーズ)
微分積分の勉強は「急がば回れ」。考え方さえしっかり押さえておけば、計算はスラスラできるようになる。そして、微分積分の考え方を理解するには、「百聞はー見にしかず」。図やイラスト入りの解説が、たいへん効果的。図のない微分積分の本は考えられない。むしろ、微分積分の本は誤解が生じなければ図を多用して、直感に訴えるべきところは訴えるべきである。
理化学研究所(理研)は、理研が開発主体となって開発・整備を推進しているスーパーコンピュータ、ポスト「京」の名称を「富岳(ふがく)」に決定した。
「富岳」は"富士山"の異名で、富士山の高さがポスト「京」の性能の高さを表し、また富士山の裾野の広がりがポスト「京」のユーザーの拡がりを意味する。
また"富士山"が海外の方々からの知名度も高く名称として相応しいこと、さらにはスーパーコンピュータの名称は山にちなんだ名称の潮流があること、また海外の方からも発音しやすいことから選考した。
今後、理研はポスト「京」をスーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」と呼ぶ。なお、英語表記は、Supercomputer "Fugaku"となる。
<新刊情報>
書名:英文契約書を読むための基礎知識と頻出表現
監修:メステッキー涼子
著者:臼井俊雄
発行:ベレ出版
英文契約書になじみのない方、法律や英語が苦手の方、他の本で挫折してしまった方でも、英文契約書に興味のある方ならだれでも最後まで読み進められるようになっている。まさに入門書であり、最初の一冊。同書は「英文契約書の基礎知識」「英文契約書に頻出の語彙と表現」の2部構成。英文契約書にはよく出てくる重要な語句、パターン表現がある。その表現を押さえておくとぐっと読みやすくなる。また「英文契約書」を読むときの法律の基本ポイントが簡潔に説明されている。「英文契約書」を読む能力は特別な人だけでなく、これからは誰でもがぜひ習得しておくべき能力の一つとも言える。
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書名:“世界の工場”への道~20世紀東アジアの経済発展~
編者:堀 和生、萩原 充
発行:京都大学学術出版会
20世紀の世界経済において、最も大きな変化の一つは東アジアの経済的な台頭である。かつて「遅れ」や停滞と捉えられたこの地域は、欧米が経験しなかった高度成長によって、今では世界工業の中心地となった。この経済のダイナミズムは、1世紀に及ぶ歴史の到達点であることを見逃してはならない。対立的に扱われてきた日本と中国を同じ舞台に乗せることで見えた、中国・日本・韓国・台湾等の単なる「束」ではない東アジア地域。その構造的特徴と未来を見通す、経済史待望の一書。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトで、東京大学生産技術研究所は、北九州市環境エレクトロニクス研究所、明治大学、三菱電機、東芝デバイス&ストレージ、東京工業大学、九州大学、九州工業大学と共同で、スケーリング係数kがk=3(長さ寸法が3分の1)のシリコンIGBTを設計・試作し、3,300V級のシリコンIGBTのスイッチング制御を従来の15Vから5Vという低いゲート駆動電圧で実証することに世界で初めて成功した。
また、通常の寸法(k=1)で試作したシリコンIGBTと比較して、電流密度の向上(オン損失の低減)を達成し、ターンオフ時のスイッチング損失を35%低減することができた。
同研究の成果によって、ゲート制御回路に論理回路を組み込むことが可能となる。これにより、人工知能(AI)などの先端デジタル技術とパワーエレクトロニクスを融合し、より高度なパワー制御を行うことで電気自動車や産業機器などの低消費電力化が期待される。
<新刊情報>
書名:自動運転<第2版>~システム構成と要素技術~
著者:保坂明夫、青木啓二、津川定之
発行:森北出版
同書では、自動運転の根幹をなす「認知・判断・操作」の3機能について,要素技術を体系的に解説。また、エネルギーITSやカリフォルニアPATHをはじめとするプロジェクトから技術発展の流れを整理し、さまざまなシステムの実例を紹介。それらをふまえて、技術、ヒューマンファクタ、社会性の各側面から課題をまとめ、解決策のヒントを示す。同書を読むことで、衝突被害軽減ブレーキのような運転支援システム(自動化レベル2)から、ヒューマンドライバがいらなくなる完全自動化(レベル5)まで、技術の全体像を知ることができる、自動運転車の開発エンジニアが書いた技術書。
科学技術振興機構(JST)先端計測分析技術・機器開発プログラムにおいて、東京大学 大学院工学系研究科附属総合研究機構の柴田直哉機構長と日本電子の共同開発チームは、オーストラリアのモナッシュ大学と共同で、新構造のレンズを組み込んだ画期的な電子顕微鏡を開発した。
これまで、磁場のない条件では不可能だった原子の直接観察を世界で初めて実現し、さらに磁気特性を持つ機能性材料(磁性材料)の詳細な原子の観察に成功した。
電子顕微鏡は、現在用いられている全ての顕微鏡の中で最も高い分解能を持つ顕微鏡。しかし、高分解能を実現するには原理的に試料を極めて強い磁場の中に入れて観察する必要があり、その磁場の影響を受ける磁性材料の原子観察は困難であった。磁性材料の開発は急速に進歩しており、原子レベルの構造評価が今後の材料開発の鍵を握るため、この最大の難問の解決は長い間世界中で待望されてた。
2017年のノーベル化学賞を受賞したクライオ電子顕微鏡は、「生化学を新しい時代に導いた」とまでいわれるブレークスルーを起こした。今回開発した新しい電子顕微鏡は、対物レンズが異なるだけで、従来の電子顕微鏡と同様の使い方ができることから、ナノテクノロジーの研究開発を格段に進歩させることが期待される。
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書名:地理が解き明かす地球の風景
著者:松本穂高
発行:ベレ出版
旅先で見た風景、自然や街・農村の様子など、目に入ってくる景色には、それぞれそのようになった理由がある。そうした風景の成り立ちを解き明かすカギは、「地理」の知識。なぜなら、様々な風景の成り立ちには、地球が生み出す地形や気候が大きく関わっているからである。同書では「東北新幹線の車窓から見える山々はなぜ丸いのか」「日本の森はなぜ美しいのか」「米どころはなぜ北に多く見られるのか」など、目に見える風景の謎と成り立ちを、地理の知識を用いて解き明かしていく。著者が現場で撮影したカラー写真や人に話したくなるような知識が満載で、風景の謎解きを楽しみながら、地理の基礎も身につけられる一冊。
東北大学多元物質科学研究所の那波和宏助教、佐藤卓教授、東京工業大学理学院の田中公彦大学院生(研究当時)、田中秀数教授、日本原子力研究開発機構J-PARCセンターの中島健次研究主席らの研究グループは、化学式Ba2CuSi2O6Cl2で表される量子反強磁性体において、トリプロンと呼ばれる磁気準粒子がトポロジカルに非自明な状態を形成することを明らかにし、トポロジカルに保護された端状態の存在を提案した。
同物質は、トポロジカル絶縁体(物質内部は絶縁体だが、その表面では電子が高速に移動できる金属状態の導体となる物質)の最も基礎的な電子模型であるSu-Schriffer-Heeger(SSH)模型を、磁気準粒子を用いて実現する初めての物質例。
実際にSSH模型を実現する物質が発見されたことにより、今後、端状態の織りなす物性が実験的に明らかになることが期待される。例えば、トリプロンは熱を運ぶ性質がある。熱は電気伝導とは異なりジュール熱によるエネルギー損失がないことから、将来的には新しい省エネルギー情報伝達材料の開発につながることが期待される。
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書名:クラウドではじめる機械学習<改訂版>~Azure ML Studioでらくらく体験~
著者:脇森浩志、杉山雅和、羽生貴史
発行:リックテレコム
マイクロソフトのクラウドサービス「Azure ML Studio」を使うと、ほとんどマウスの操作だけで、機械学習の仕組みを組み立てることができる。同書はこれを用い、機械学習の初歩を手ほどきする一方、中級以上の実務家にも役立つ情報を提供。初版の刊行から4年、様々な領域で機械が人間を超え、機械学習が広汎に応用されるようになった。今回の改訂では、最新版のML Studioや開発環境に対応しつつ、近年ニーズが高まっている「異常検知」の1章を書き下ろした。