“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―                 科学技術研究者   勝 未来

科学技術書・科学書・技術書・理工学書/ブックレビュー・書評/新刊情報/科学技術ニュース   

◆科学技術書<新刊情報>◆「キリンの斑論争と寺田寅彦」(松下 貢編/岩波書店)

2014-02-28 11:05:37 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報> ●

書名:キリンの斑論争と寺田寅彦

編者:松下 貢

発行:岩波書店(岩波科学ライブラリー) 

 キリンの斑模様は何かの割れ目と考えることができるのではないか。そんな論説を物理学者が雑誌「科学」に寄稿したことに、生物学者が危険な発想と反論したことから始まった有名な論争の顛末は? 現在の科学から論争の意味と意義を評価する。主導的な役割を果たした寺田寅彦の科学者としての視点の斬新さ・先駆性が浮かび上がる。

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◆科学技術ニュース◆富士通株・富士通研究所、触感が得られるタッチパネル搭載のタブレットを試作

2014-02-28 11:05:20 |    情報工学

 富士通と富士通研究所は、このたび富士通研究所が新たに開発した触覚技術により、ツルツル感やザラザラ感といった触感が得られるタッチパネルを搭載したタブレットを試作した。

 従来から、タッチパネル自体の振動や静電気の発生により凹凸感などの感触を伝える技術はあったが、今回、富士通研究所は、超音波振動により、タッチパネルと指との摩擦力を変化させ、触感を提示する技術を業界で初めて開発した。

 これにより、タッチパネル上で従来表現が難しかったツルツル感やザラザラ感を体感できるようになり、その触感を画面に表示されるものに適用することでリアリティのある様々な感覚を楽しむことが可能となる。

 今回開発した技術を、小型化して実装したタブレットを試作した。試作機はスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2014(MWC)」の富士通ブースにおいて、同試作機の展示とデモンストレーションを行った。MWCで展示し、視覚・聴覚・触覚をあわせた新たな感覚を体験することができる、以下の4つのデモンストレーションは次の通り。

 琴:日本の伝統的な弦楽器である琴に触れた際に、実際に弦を弾いているかのような感触を得ることができる。
 DJ:CD表面のツルツルとした感触をはじめ、実際にレコード盤を動かしてリミックスをさせているような感覚や、音量など操作バーの凸感等を得ることができる。
 金庫:金庫のダイヤル錠を回す感覚が実感でき、さらにロック解除を音と触感でも確認できる。
 ワニ:ワニの画像を触ると、触った部位にあわせた異なる触感を感じることができる。

 今回試作機に搭載した触覚技術は、より直感的でリアルな操作性の実現により、電子カタログなどへの応用が考えられ、タブレットなどのデバイスはもちろん、様々なサービスへの適用を視野に入れた幅広い可能性を持っており、2015年度中の製品化を目指している。

 

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◆科学技術書<新刊情報>◆「鉄道の誕生」(湯沢 威著/創元社)

2014-02-27 11:06:44 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報> ●

書名:鉄道の誕生~イギリスから世界へ~

著者:湯沢 威

発行:創元社(創元世界史ライブラリー)

 19世紀初頭にイギリスに登場した鉄道は時をおかずして世界中に伝播し、輸送の効率化、工業化の促進、ライフスタイルの変化など、各国の近代化に多大な影響を与えた。同書は蒸気機関導入以前の初期鉄道から説き起こし、蒸気機関車誕生の背景とプロセス、さらにその経済社会への多岐にわたる影響を経済史・経営史の観点から考察し、鉄道誕生の秘密とそのインパクトの内容を明らかにする。比較経営史の第一人者による待望の通史。

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■科学技術ニュース■日東電工、波長変換の新技術を搭載した太陽電池用封止シートを開発

2014-02-27 11:06:15 |    エネルギー

 日東電工は、特定の波長の光を高効率で別の波長に変換する新技術「レイクレア」を搭載した、太陽電池用封止シートを開発した。

 この封止シートを太陽電池モジュールに使用することで、従来発電に寄与していなかった紫外領域の光を 95%以上の効率で可視光に変換、発電素子に入射する光を増加させることができ、モジュール出力を2%程度高めることが可能となる。

  実用レベルでは世界初となる同技術は、材料である封止シートを変更するだけで、太陽電池の効率アップに貢献するもので、新規設備の導入などは一切不要で、簡単に導入することが可能。

 同社では太陽電池封止シートとしての販売に加えて、太陽電池封止シート用添加剤としての販売も視野に入れており、幅広く技術の普及を図る計画。

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/TBS「夢の扉+」/BS朝日「BBC地球伝説」/他

2014-02-25 10:00:16 | ◆科学技術 <TV番組情報>◆

 

 <テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                           再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

3月2日(日) 津波の真の姿をとらえろ~世界最大!海底地震津波観測網~

 世界最大の海底観測網によって、いまだ謎の多い津波の実像を発生源の間近で捉えるという壮大な計画が始まっている。津波警報の精度も格段に向上させる最先端技術に迫る。

ゲスト:防災科学技術研究所 室長 金沢敏彦

司会:南沢奈央,竹内薫,中村慶子/語り:江藤泰彦

TBSテレビ   夢の扉+ 毎週日曜日 午後6時30分~7時
                 BS-TBS:毎週木曜日 午後11時~

3月2日(日) 世界中の人々に健やかな眠りを!

 「人はなぜ眠るのか・・・?」いまだ答えがでない謎に挑む、総額100億円の国家プロジェクトに密着。睡眠障害に悩む、世界中の人たちを救うかもしれない、ノーベル賞級の発見とは?

ドリームメーカー:テキサス大学/筑波大学 教授 柳沢正史

ナレーター:坂口憲二

テレビ朝日 奇跡の地球物語~近未来創造サイエンス~ 毎週日曜日 午後6時30分~6時56分

3月2日(日) 有田焼 柿右衛門~奇跡の赤に隠された秘密~

 世界中で愛される有田焼・柿右衛門。その最大の魅力は、柿右衛門にしか生み出せないといわれる「神秘の赤」。なぜ、人々はその赤に魅了されるのか? 柿右衛門の赤は、どのようにして生み出されるのか? そこには、400年に渡る伝統の技と、「赤」を引き立てるための「白」の存在があった。

BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

3月2日(日) 日本の在来馬~ウマから見る日本人と家畜の関わり~(再放送)

 今年の干支は馬。日本人にとって馬は競馬や流鏑馬などの行事などにも使われ、誰もがよく知る動物だ。しかし現在、日本で飼育されている馬の大半は輸入したサラブレット。日本固有の馬「在来馬」の存在を知る人は少ない。その在来馬の中でも希少な馬が「宮古馬」だ。沖縄県の天然記念物でもあるこの馬は現在約40頭まで減り絶滅の危機に瀕している。その理由は、交通、運輸、農耕などの役割が機械にとって変わられ、在来馬本来の居場所がなくなってしまったからだ。では役割を失った在来馬に未来はないのか?在来馬の新たな存在価値に迫る。

主な取材先:川嶋 舟(東京農業大学)/戸崎 晃明(競走馬理化学研究所)/豊見山 恵昌(すまぬーまを守る会)/長濱 幸男(宮古島市史編さん委員会)/藤田 知己(全国乗馬倶楽部振興協会)

BS朝日   BBC地球伝説 毎週火曜日 午後7時~8時54分

2月25日(火)

①野生に帰せ!ホオアカトキの赤ちゃんに密着

 ヨーロッパの上空から姿を消した絶滅寸前の鳥・ホオアカトキ。彼らを再びヨーロッパの空で羽ばたかせようというプロジェクトが、ドイツで始まった。ホオアカトキをヨーロッパで野生に返すためには、ドイツからイタリア・トスカーナ地方まで、約1400Kmを移動する"渡り"を教えなければならない。そこで考案されたのが、トキを育てた人間が動力付きのパラグライダーで先導しながら、トキたちに長距離を飛行させる方法。彼らはパラグライダーに導かれて、アルプス山脈越えに挑んだ。

②パンダの大冒険 動物園の挑戦!

 来園者の減少に悩むスコットランドのエジンバラ動物園に、ジャイアントパンダ2頭がやって来る。オスのヤングアンと、メスのティエンティエンだ。エジンバラ動物園がパンダを飼育するのは初めてのこと。パンダ舎はどうするのか、エサの竹はどうやって調達するのか、スタッフは準備に奔走する。動物園の獣医と飼育係主任は中国・四川省にあるパンダ保護研究センターへ飛び、現地で実際にヤングアンとティエンティエンの世話を手伝いながら、パンダの特性や飼育方法を学ぶ。

NHK-BSプレミアム   コズミック フロント 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                              再放送 月曜日 午後11時45分~0時44分

2月27日(木) 宇宙の果てを測れ コズミック・ラダー

 今、最新の観測衛星や電波望遠鏡を手にした私たちは、宇宙の果てまで測ろうとしている。科学者たちは、それを「宇宙の距離梯子」、コズミック・ラダーと呼んでいる。番組では、ギリシアの天才学者ヒッパルコスや、中世の天文学者ティコ・ブラーエたちの最初の距離梯子の発見。そして一気に距離梯子を1万倍も伸ばした新たな距離梯子、セファイド変光星の発見にまつわる、ある不遇の女性天文学者のドラマ。天文学で「The GreatDebate」と呼ばれる宇宙の大きさを巡る大論争。そして「距離梯子」が発見したダークエネルギー。宇宙の灯台となる様々な天体をダイナミックなCGで再現し、「宇宙の果てまでの距離は?」という、天文学で最も単純で最も難しい問いに、研究の最前線から迫る。

NHKテレビ Eテレ 地球ドラマチック 毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                         再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

3月1日(土) 解明!ネコの不思議

 家具を傷つけたり、興奮してカーテンをかけのぼったり、時に飼い主を困らせる行動をとるネコ。実は野生のハンターの本能がそうさせていると言う。ネコの行動の秘密に迫る。約1万年前から人間と暮らし始めたとされるネコ。研究者によるとネコは“小さなライオン”で、野生のハンターだった時代の本能が残っているという。狩りに備えて爪を研ぎ、攻撃前にしっぽを上げて左右に動かす。人間と暮らす中で、飼い主に対して母猫にとる行動をとるようになり、今では人間に対し、20種類もの鳴き声を使い分けるという。ネコの夜のはいかいにも密着。なぜはいかいするのか、秘密に迫る。(2012年イギリス)

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◆科学技術書<新刊情報>◆「ジョブズの料理人」(日経BP出版局編/日経BP社)

2014-02-24 10:41:27 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報> ●

 

<新刊情報>

 

書名:ジョブズの料理人

編者:日経BP出版局

取材協力:佐久間 俊雄/佐久間 恵子

出版:日経BP社

 シリコンバレーで25年、ひとりの寿司職人が見続けてきたスティーブ・ジョブズの素顔。1985年の開店以来、4半世紀にわたってシリコンバレーで鮨・会席料理店を続けてきた佐久間俊雄氏。佐久間氏が店を変えても、17年にわたって通い続けたのが、スティーブ・ジョブズだった。佐久間氏が2011年、店を閉める決心をしたとき、ジョブズは佐久間氏にアップルの社員食堂で働かないかと声をかけた。ジョブズがそこまでこだわった料理人、佐久間俊雄、そして、ふたりのつがなりを通して見えてくる「素顔のジョブズ」を描くノンフィクション。

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◆科学技術ニュース◆産総研、装着するだけで重要データを防御するセキュリティバリアデバイスを開発

2014-02-24 10:40:55 |    情報工学

 産業技術総合研究所(産総研)セキュアシステム研究部門制御システムセキュリティ研究グループ戸田 賢二 主任研究員らは、制御システムセキュリティセンター(CSSC)と共同で、装着するだけでパソコンやサーバー、制御システムの重要データを防御するセキュリティバリアデバイス(SBD)の開発に成功した。

 SBDは、システムの入出力ポート(IOポート)と周辺機器の間に差し込むだけで機能を発揮し、OSの種類を問わず、またデバイスドライバーなどのソフトウエアをインストールする必要もない。

 SBDは、専用に開発した多種類のIOポートを持つFPGAボードとその制御装置から構成されている。

 今回、SATAポートで接続する記憶装置(ハードディスクなど)とマザーボードなどの本体の間にSBDを割り込ませることでマルウエアの攻撃からデータを保護する機能を実現した。

 特に、記憶装置のブロック単位の保護に加え、ファイル単位での読み出しや書き出しの保護を実現し、防御の適用範囲をこれまでよりも大幅に拡大することができた。

 SBDの特徴は、オリジナルの記憶装置には手を加えることなく、オリジナルのファイルやデータブロックを防御できること。

 機密情報の漏えい防止のほか、ブート領域やシステムファイルを保護できるため、OSを再起動すればメモリ上のマルウエアを排除でき、SBDのログから攻撃の様子を確認して即座に業務や制御・監視を再開することが可能。

 

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◆科学技術書<新刊情報>◆「死なないやつら」(長沼 毅著/講談社)

2014-02-21 11:18:56 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報> ●

 

<新刊情報>

 

書名:死なないやつら~極限から考える「生命とは何か」~

著者: 長沼 毅

発行:講談社(ブルーバックス)

 「いのち」はなぜこんなに強いのか?シュレーディンガーの生命観、エントロピー増大の原理を超えて40億年も地球にはびこる「不安定な炭素化合物」の本質に迫る。小さなチャンピオンたちが教えてくれること 生命とは何か? この根源的な問いに、私たちはいまだに答えることができない。ならば、極端な「エッジ」を眺めて考えてみよう。超高温、超高圧、高塩分、強放射線、強重力・・・過酷な環境をものともしない極限生物たちの驚異の能力と、不可解きわまる進化。そこには「不安定な炭素化合物」として40億年も続いた生命という現象の本質がある。

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◆科学技術ニュース◆東北大学とNEC、マイクロコントローラ回路の消費電力を1/80まで削減

2014-02-21 11:18:34 |    電気・電子工学

 東北大学とNECは、スピントロニクス論理集積回路技術を応用した無線センサ端末向けマイクロコントローラ回路(MCU: Micro Control Unit)を新たに開発し、その動作実験において、従来技術と比較してMCUの消費電力を1/80まで削減することを実証した。

 これにより、MCUを搭載したセンサ端末の電池寿命を約10倍まで延ばすことができる。

 現在、様々なセンシングシステムから集められる大量のデータ(ビッグデータ)を分析し、システムの異常や機器の故障など、現状を迅速に把握し将来の予測に役立てる技術への期待が高まっている。

 社会インフラの維持管理を行う際には、インフラの状況に関するデータを常時収集・送信し、長期間安定して稼働する高性能な無線センサ端末が求められる。無線センサ端末の高性能化には、処理中枢であるMCUの高性能化が必要だが、消費電力が増加するといった課題がある。

 今回、東北大学とNECは共同で、高性能なMCUの消費電力を大幅に低減する技術を開発した。

 従来、高性能なMCUは消費電力の大きさが課題となっていたが、今回、MCU内の論理回路とメモリを不揮発化することでMCU全体の待機電力を削減し、高性能と省電力を両立した。

 同MCUを無線センサ端末に適用することで、消費電力を大幅に抑えながら高度なデータ処理が可能となる。

 

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◆科学技術書<新刊情報>◆「地球外生命」(著者:長沼 毅、井田 茂著/岩波書店)

2014-02-20 11:28:49 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報> ●

 

<新刊情報>

 

書名:地球外生命~われわれは孤独か~

著者:長沼 毅、井田 茂

発行:岩波書店(岩波新書)

 銀河系の多くの星のまわりで惑星系が見つかっている。地球に似た惑星は、ごくふつうの存在らしい。それならばこの宇宙には、われわれ以外にも知的生命が存在するだろうか? 太陽系外の惑星系はまったく予想できない姿だったが、地球外生命はどんな姿だろうか? 生命科学と惑星科学を総動員し、宇宙における生命の可能性を考える。

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