“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「宇宙開発の未来年表」(寺門和夫著/イースト・プレス)

2020-05-29 09:36:10 |    宇宙・地球

 

<新刊情報>

 

書名:宇宙開発の未来年表

著者:寺門和夫 

発行:イースト・プレス

 2022年 宇宙ホテル開業、2024年 人類2度目の月面着陸、2030年 火星に人類到達。人類宇宙進出へ怒涛の2020年代が始まった。観光、衛星、ロケット、惑星探査、世界の最新宇宙開発を一挙紹介。2020年は宇宙観光元年。これ一冊でこれからの宇宙計画のすべてがわかる本。

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●科学技術ニュース●エレクトロニクス展示会「CEATEC 2020」、オンラインでの開催を決定

2020-05-29 09:35:29 |    科学技術全般

 電子情報技術産業協会、情報通信ネットワーク産業協会、コンピ ュータソフトウェア協会の 3 団体で構成する CEATEC 実施協議会は、2020 年 10 月 20 日(火)~23 日 (金)に開催予定のエレクトロニクス&通信&ソフトの展示会「CEATEC 2020(シーテック 2020)」 について、幕張メッセ(千葉市美浜区)での通 常開催を中止し、従来の開催形式とは異なる新たな取り組みとして、オンラインでの開催を決定した。

 詳細については、6 月以降に順次発表する予定。 
 
 このオンラインでの開催は、これまで幕張メッセで 20 年間、 毎年開催してきた総合展示会としての CEATEC とは別の新たな取り組みと位置付け、新たな社会や暮らし (New Normal:ニューノーマル)を考え、共に歩み、共創を実現するための企画をオンラインならでは の特長を生かして展開する予定。(電子情報技術産業協会<JAITA>)


◇ 
 

名   称 : CEATEC 2020 ONLINE(シーテック 2020 オンライン)      
会   期 : 2020 年 10 月 20 日(火)~23 日(金) ※会期以降もオンデマンドで展開予定      
会   場 : オンライン(https://www.ceatec.com/)     
スローガン : CEATEC - Toward Society 5.0 with the New Normal  
       (ニューノーマル社会と共に歩む CEATEC)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「基礎製図(第6版)」(大西 清著/オーム社)

2020-05-29 09:34:48 |    機械工学

 

<新刊情報>

 

書名:基礎製図(第6版)

著者:大西 清 

発行:オーム社

 同書は、ごく初歩の人々を対象とし、まず図面を正しく読むための基本を、次に図面を正しく描くための基本をわかりやすく説明した入門書。本文ページを上下に2分して、上に図表を、その下に対応する説明を配置する構成としている。1993年の初版発行以来、全国の工業系技術者および教育機関から好評を得て、累計5万5千部を超えた。今回の改訂は、JIS B 0001[機械製図]が2019年に改正されたことを受け、改正内容との整合・見直しを行なったもの。 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「作って楽しむプログラミングAndroidアプリ超入門」(高江 賢著/日経BP)

2020-05-28 09:34:40 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:作って楽しむプログラミングAndroidアプリ超入門

監修:山田祥寛

著者:高江 賢 

発行:日経BP

 同書は、プログラミングがまったく初めての人でも、簡単なサンプルを作りながら、Androidアプリの作成を楽しく体験できる入門書。全9章を順番に進めることで、Androidアプリの基礎知識、画面のデザイン、コードの書き方などが理解できる。章ごとに短いトピックで区切られているので、自分のペースで学べる。PCスクールなどの教材としても適している。同書は、2015年8月発行の「アプリを作ろう!Android入門 Android Studio版」を、執筆時の最新情報に合わせて大幅に改訂したもの。今回の改訂では、プログラミング言語をJavaからKotlinに変更し、内容を全面的に見直した。

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●科学技術ニュース●早稲田大学と米国マサチューセッツ工科大学、包括的な小売電力市場メカニズムを世界で初めて開発

2020-05-28 09:34:13 |    電気・電子工学

 早稲田大学 理工学術院の和佐 泰明講師および内田 健康名誉教授、米国マサチューセッツ工科大学のアヌラドハ・アナスワミ博士らの研究グループは、主に経済分野で取り組まれている市場メカニズムとシステム制御分野で開発された最新の分散最適制御の理論を電力分野に応用することで、各地点の電力状況や意思を反映しながらリアルタイムで最適な電力需給調整を実現する包括的な小売電力市場メカニズムの枠組みを世界で初めて開発した。

 現在、配電系統の物理的制約を加味した小売電力市場の運用方策が国際的に模索されている。

 今回の提案メカニズムは、米国の電力システムにも適用可能であることを明らかにしており、現在進行中の日本の電力市場構築に対する技術的解決の理論的な基礎となることが期待される。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「1から始める Juliaプログラミング」(進藤裕之、佐藤建太著/コロナ社)

2020-05-28 09:33:41 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:1から始める Juliaプログラミング

著者:進藤裕之、佐藤建太 

発行:コロナ社

 Juliaは2012年に開発版が公開され、2018年に安定版のバージョン1.0がリリースされた新しいプログラミング言語。JuliaはPythonやRなどのスクリプト言語のように手軽に使用できながら、Cなどの高速なプログラミング言語にも匹敵する実行速度をもち、科学技術計算分野を中心に大きな注目を集めている。2019年には,米国の工業・応用数学に関する学会であるSIAM(Society for Industrial and Applied Mathematics)が4年ごとに選ぶJ. H. Wilkinson賞をJulia開発者らが受賞し、英国の科学誌NatureではJuliaの特集記事も組まれた。Juliaのダウンロード数も同年大きく数を伸ばし,人気は今後も高まっていくものと考えられる。同書は、「Pythonのように書けて、Cのように動く」新しいプログラミング言語Juliaの基本的な文法や使い方から、実践的な内容として、標準ライブラリには含まれない数値計算やデータの可視化などのパッケージの活用まで解説する。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「LIFE3.0」(マックス・テグマーク著/紀伊国屋書店)

2020-05-27 09:42:31 |    人工知能(AI)

 

<新刊情報>

 

書名:LIFE3.0~人工知能時代に人間であるということ~

著者:マックス・テグマーク

訳者:水谷 淳

発行:紀伊国屋書店

 「我々の未来は我々が作るものだ」現在考えうる、超知能AI出現後の各シナリオを検討する。AI開発の指針「アシロマAI原則」の取りまとめに尽力し、AI安全性研究を牽引する著者が、来るべき世界の姿と生命の究極の未来を考察する。労働、法律、軍事、倫理から、生命と宇宙、機械の意識まで多岐にわたる問題を論じた全米ベストセラー。31か国で刊行。

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●科学技術ニュース●北海道大学など、星間有機物が地球の水の起源であることを発見

2020-05-27 09:41:55 |    宇宙・地球

 北海道大学低温科学研究所の香内 晃教授、桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部の中野英之教授、岡山大学惑星物質研究所の山下 茂准教授、奥地拓生准教授、九州大学大学院理学研究院の奈良岡浩教授、海洋研究開発機構生物地球化学センターの高野淑識主任研究員、東京大学大学院理学系研究科の橘 省吾教授らの研究グループは、星間分子雲のチリに大量に含まれている有機物を加熱すると、水が大量に生成されることを発見した。

 これまで、地球に水をもたらした物質としては、彗星の氷や、炭素質隕石に含まれる水を含む鉱物などが候補になっていた。しかし、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の探査によって彗星の氷の寄与はほとんどないことがわかり、また、炭素質隕石では地球の水が多くなりすぎるなどの問題があり、地球の水の起源はわかっていなかった。

 星間分子雲由来の有機物は、氷がなくなってしまう、太陽から2.5天文単位の距離より内側の領域でも残っているため、有機物から水ができるという結果は、地球のみならず、火星や小惑星の水の起源を解明する上で、重要な成果。

 「はやぶさ2」によって採取された試料中の有機物の分析と相まって、地球をはじめ、地球型惑星の水や有機物の起源が解明されることが期待される。 (海洋研究開発機構<JAMSTEC>)

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●科学技術ニュース●第40回「猿橋賞」、「加速器をもちいた長基線ニュートリノ実験によるニュートリノの性質の解明」した市川温子氏が受賞

2020-05-27 09:41:26 |    ◆受賞◆

 第40回「猿橋賞」は、「加速器をもちいた長基線ニュートリノ実験によるニュートリノの性質の解明」した市川温子氏が受賞した。

 市川温子氏は、このニュートリノの性質解明を目指し、加速器を用い たニュートリノ振動実験であるT2K(Tokai to Kamioka)実験に設計段階から携わって、ニュートリノ・ビ ームラインの建設と実験データ解析の両面で大きな貢献を成した。
 
 T2K実験では大強度陽子加速器J-PARCを用いて生成したミュー型ニュートリノを295km離れた検出 器スーパーカミオカンデに向けて出射する。市川氏はこの長基線の高強度ニュートリノビームの生成と、 ニュートリノビームの性質を高精度で測定するモニター群の建設について様々な独創的なアイデアを出している。

 特に、生成装置の中でも最も厳しい環境で安定に動作させる必要がある標的と電磁ホーンを、研究グループを牽引して予定通りに完成させた。これによりT2K実験は2011年から2013年にかけてミュー型ニュートリノが電子型ニュートリノに変化する「電子型ニュートリノ出現」を世界で初めて観測す るという大きな成果を挙げた。

 電子型、ミュー型、タウ型の3種類のニュートリノが振動によって混合する ことが確かめられ、ニュートリノにおいてCP対称性の破れを発見できる可能性が開けた。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>「細胞のメカニクス<第2版>」(David Boal著/鈴木宏明)

2020-05-27 09:40:58 |    生物・医学

 

<新刊情報>

 

書名:細胞のメカニクス<第2版>

著者:David Boal

訳者:鈴木宏明

発行:森北出版

 同書は、メカノバイオロジーや再生医療に欠かせない、「細胞を対象とした力学」の解説書。細胞の物理的・力学的性質に重点をおき、細胞の基本的な構成要素(ソフト材料)から全体(複合材料)へと解説を進めている。実験と理論の両面から平易に説明し、生物系や物理系、工学系いずれの読者にとっても、応用に役立つ結果がよくわかるよう配慮がなされている。特に、近年研究が進んできた「ゆらぎ」に対する応用は、ほぼすべてのトピックを通じて扱っている。重要性が増している学際的な分野について、幅広い知識が見通しよくまとめられた、充実の書籍。 

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