“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「電気技術発展の秘話」(矢田 恒二/オーム社)

2020-03-31 09:30:41 |    電気・電子工学

 

<新刊情報>

 

書名:電気技術発展の秘話~技術を陰で支えた人々~

著者:矢田 恒二 

発行:オーム社

 電気技術史の中には近代物理学を構築するうえでも重要な位置を占める文献や実験結果などが数多くあり、功績をあげた人の名は燦然と輝いている。しかし実際は、その名声を得た人が独自に思考し事例を重ねた例はなく、多かれ少なかれそれまでに積み重ねられた事象の上に、またその時代に同時並行的に行われていた別の研究者と切磋琢磨しながら実験が行われ、その中から独創性を生かして成功した人の名が栄誉と共に歴史的事実として記録されている。しかし、栄光の陰には多くの人の苦労、エピソードがある。同書は、1800年代から1900年初頭における、実用化された電気技術を対象に、電気を何とかして実用化しようとした人々の隠れた苦労話を集め、 “電気の偉人”と呼ばれる人達の陰で電気の実用化に尽力した人々の隠れたエピソードを紹介 。

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◆科学技術<テレビ番組情報>◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」他

2020-03-31 09:30:16 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>
 
 

NHK-BSプレミアム  コズミックフロント☆NEXT  毎週木曜日 午後10時~11時00分

4月2日(木) スター誕生 宇宙に輝く奇跡の瞬間

 私たちの天の川銀河では、今も年に数個の星(恒星)が誕生している。しかし、宇宙を埋め尽くす星が、どのようにして生まれるのか、実はよく分かっていなかった。星は巨大なガスの塊の奥深くで作られるため、詳しく見られなかったからだ。今、最新の観測機器や高度なコンピューター・シミュレーションによって、星誕生のメカニズムが、次々と明らかになってきた。それは、まさに奇跡の連続だ。最新研究から、壮大な物語を描く。

NHK‐Eテレ 地球ドラマチック   毎週土曜日 午後7時~7時44分

4月4日(土) 神秘の都市 マチュピチュ~インカ帝国のミステリー~

 南米ぺルー、アンデス山脈の標高2400メートルの尾根に位置する、マチュピチュ遺跡。毎年80万人もの観光客が訪れる、世界でも屈指の人気を誇る世界遺産だ。マチュピチュは、15世紀インカ帝国時代の絶頂期に造られ、これまで豪雨や大地震などの厳しい自然環境を耐え抜いてきた。その驚異の建築技術とは!?自然と共存するために、インカの人々が用いた高度な建築技術の、最新調査報告。(ドイツ2018年)

BSフジ ガリレオX 毎週日曜日 午前11:30~12:00分(隔週新作)

4月5日(日) 天下分け目のモグラ合戦 然れば土竜とは如何な生き物

 いま日本にいるモグラ達の間で、天下分け目の戦いが起こっている。そしてその争いは、なんと15万年以上前から続いてきたという。ではモグラとはそもそもどのような生物なのか?  実は、地中で暮らす彼らは研究することが難しく、その生態は未だ謎が多いという。そんな中、モグラの生態を解き明かそうと、奮闘する学者達がいた。モグラに魅せられた学者達と、モグラ達の戦いに迫ることで、身近なのに知らない“モグラの謎"を解き明かしていく。

主な取材先:国立科学博物館 川田 伸一郎
      日本工業大学 中里 裕一

NHK‐Eテレ  サイエンスZERO    毎週日曜日 午後11時30分~0時00分

4月5日(日) 超省エネ社会の実現へ!次世代パワー半導体

 ノーベル賞科学者の特別講義! 日本が世界をリードする「次世代パワー半導体」は、電気自動車や身近な家電の電力ロスを大幅に減らせる新技術だ。研究の中心となっているのが、青色LEDの開発で2014年ノーベル物理学賞に輝いた天野浩博士。受賞のきっかけとなった「窒化ガリウム」の品質が向上、新たな利用分野が急速に広がっている。走行中の電気自動車に無線給電する驚きのシステムも登場。半導体の最前線を天野さんが解説。

ゲスト:名古屋大学未来材料・システム研究所教授…天野浩

司会:小島瑠璃子、森田洋平

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「はじめてのLinux」(宇戸寿幸、黒田久泰、遠藤慶一、藤橋卓也著/森北出版)

2020-03-31 09:29:49 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:はじめてのLinux~これだけは知っておきたい LinuxOSとアプリケーションの基礎知識~

監修:小林 真也

著者:宇戸寿幸、黒田久泰、遠藤慶一、藤橋卓也

発行:森北出版

 これからLinuxを学ぶ方に向けた、コマンドによる操作、テキストエディタの使いかた、シェルの環境設定やネットワーク設定といった、Linuxを扱ううえで「これだけは知っておきたい」知識を、豊富な実習例を通して学べるテキスト。また,プログラムの開発環境,LaTeX、gnuplotなど、Linuxを用いた研究やレポート執筆に欠かせない必須アプリケーションについても、あわせて解説。Linuxをはじめて使う大学生・エンジニアにおすすめの1冊。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「搾取される研究者たち」(山田剛志著/光文社)

2020-03-30 09:29:24 |    企業経営

 

<新刊情報>

 

書名:搾取される研究者たち~産学共同研究の失敗学~

著者:山田剛志

発行:光文社(光文社新書)

 政府が推進する政策である「産学連携」または「産学共同研究」。一見、順調に見えるが、残念ながら様々な課題がある。企業側はともかく、大学側や研究者にとって、その労力に見合う効果が生まれたとは言い難い。同書は、研究者と弁護士の二足の草鞋を履く著者が、実際に解決に奔走した事件をベースにその実態を暴く。取り上げるのは次の3つの事例だ。1.共同研究における、企業と研究者の間の特許をめぐるトラブル2.共同研究における、若手研究者に対するハラスメント3.大学発ベンチャー企業の内実と、そこに勤めるポストドクターの待遇問題――研究者(特に若手)を搾取すべきではない。企業にも研究者にもメリットのある共同研究のみが推進されることを願って止まない。

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●科学技術ニュース●富士通研究所、カナダQB社と量子コンピュータのノイズ耐性で共同研究開始

2020-03-30 09:28:56 |    情報工学

 富士通研究所とカナダのQuantum Benchmark Inc.(QB社)は、このたび、量子コンピュータの実用化に向けて、ノイズ耐性の高い量子アルゴリズムの共同研究を開始することに合意した。

 QB社は、量子コンピュータのノイズ診断・対策技術で世界をリードするウォータールー大学エマーソン教授が設立したベンチャー企業。

 同共同研究では、富士通研究所がこれまで培ってきたAIアルゴリズム開発技術と「デジタルアニーラ」の応用展開で得られた金融・創薬・材料開発などの実問題に関する知見、ならびにQB社が有する量子コンピュータのノイズ診断・対策技術を融合することで、実用的な量子アルゴリズムの開発を進める。そして、金融・創薬・材料などの分野において、現在のコンピュータでは求解が困難な課題の解決を目指す。

 量子コンピュータは、情報の最小単位である0か1のビット情報により計算を行う現在のコンピュータと異なり、0と1の両方を同時に扱うことができるため、多数の計算を同時並行、かつ高速で実行可能な新しいコンピュータとして期待されている。

 しかし、量子コンピュータはノイズに対して脆弱であるため、時間とともにノイズの影響が積み重なって計算結果が不正確になるという問題があり、ノイズの影響を緩和するノイズ耐性アルゴリズムの実現が求められている。(「富士通」ウェブサイトより)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「自走プログラマー」(清水川貴之、清原弘貴、tell-k著、技術評論社)

2020-03-30 09:28:27 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:自走プログラマー~Pythonの先輩が教えるプロジェクト開発のベストプラクティス120~

監修:株式会社ビープラウド 

著者:清水川貴之、清原弘貴、tell-k

発行:技術評論社

 「初心者本はひととおり読んだけれど,次に何をしてよいかわからない」「簡単なコードは書けるけれど,中規模システムは作れない」。同書は、そんなプログラミング迷子が設計からコードまで書けるスキルを身につけるための指南書。開発現場で起こった実際の問題とその解決法をもとに、文法以外に必要な「プロジェクトの各段階でプログラマーがやること」「その選択をどう判断するのか」「どうコードを実装して実現していくのか」を解説。コードにはPythonを使用しているが、ほかのプログラム言語でも共通する知識が満載。より効率的かつ効果的にプログラムを書ける「自走できるプログラマー」へ導く。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ビジュアル 物理全史」(クリフォード・ピックオーバー著/岩波書店 )

2020-03-27 09:27:14 |    物理

 

<新刊情報>

 

書名:ビジュアル 物理全史~ビッグバンから量子的復活まで~

著者:クリフォード・ピックオーバー

訳者:吉田三知世

発行:岩波書店 

 ニュートンやアインシュタインの偉業はもちろん、古代のブーメランや電池に、ゴルフボールのくぼみ、過去へさかのぼるタイムマシン……。有名無名の人々が紡いできた物理の歴史を中心に、宇宙誕生の138億年前から、はるか100兆年後以降までを年代順にずらりと展望。オールカラーの美しい写真とともに贈る、珠玉の250話。

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★水素ニュース★日本板硝子、11 月に英国で水素エネルギーによるガラス製造、世界初の実証実験へ

2020-03-27 09:26:45 |    ★水素ニュース★

 日本板硝子(NSG)は、水素 エネルギーを利用したガラス製造の実証実験を行う。これは、世界初の試みであり、英 国北部にあるグリーンゲート工場で 2020 年 11 月に開始する。 
 
 この実験はガラス溶解窯の主燃料である天然ガスと重油の代替エネルギーとして水素を利用するもの で、転換可能な水素の比率を調査する。仮に天然ガスをすべて水素に転換できれば、二酸化炭素 (CO2)を 80%削減することが可能。 

 この実験は、CO2 削減に取り組む共同事業体 HyNetのプロジェクトの一環として、英国政府が推 進する工業燃料転換計画から 520 万ポンド(約 7.5 億円)の資金補助を受け、実施する。 
 
 NSG は、2030 年の CO2 排出量(Scope1 および Scope2)を 2018 年対比で 21%削減を目 標としている。過去 3 年間の取り組みにおいては、エネルギー使用量と CO2 排出量の削減により、単 位生産量当たりの CO2 排出量 5%削減を達成した。(「日本板硝子」ウェブサイトより) 

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●科学技術ニュース●理研、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)メインプロテアーゼの分子動力学シミュレーションデータを公開

2020-03-27 09:26:18 |    生物・医学

 理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター計算分子設計研究チームの小松輝久研究員、小山洋平研究員、沖本憲明上級研究員、森本元太郎技師、大野洋介上級技師、泰地真弘人チームリーダーの研究チームは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスである「SARS-CoV-2」のメインプロテアーゼの10マイクロ秒間(1マイクロ秒は100万分の1秒)にわたる構造動態を、分子動力学(MD)シミュレーション専用計算機「MDGRAPE-4A」を用いてシミュレートした。

 そして、その生データを世界の創薬研究者に自由に利用してもらうため、リポジトリMendeley Dataにて3月17日に公開した。

 同データは、ウイルス増殖に必須であるプロテアーゼ活性を効率よく阻害する阻害薬の開発、候補分子のスクリーニングなどに役立つと期待できる。

 今回、同研究チームは、最近報告されたSARS-CoV-2メインプロテアーゼのX線結晶解析データをもとに、水溶液中でのプロテアーゼ2量体の構造動態をMDGRAPE-4Aでシミュレートした。

 現在、SARS-CoV-2メインプロテアーゼに結合する分子のいくつかが抗ウイルス薬の候補として挙げられており、その複合体のX線結晶解析も行われている。実際に創薬が実現するまでには、まだ距離があり、多くの研究プロセスが必要だが、今回公開したMDシミュレーションデータを用いて候補分子とメインプロテアーゼとの結合の強さを予測するなど、国内外の創薬研究の速やかな進展に寄与すると期待できる。

 今後、同研究チームは、SARS-CoV-2 メインプロテアーゼのシミュレーションを続け、薬候補分子結合状態でのシミュレーションや、類似プロテアーゼ、SARS-CoV-2中にコードされる他の潜在的創薬ターゲットタンパクのシミュレーションなどを幅広く検討していく予定。(「理化学研究所」ウェブサイトより)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ネットワークダイナミクス入門」(会田雅樹著/森北出版)

2020-03-27 09:25:52 |    通信工学

 

<新刊情報>

 

書名:ネットワークダイナミクス入門

著者:会田雅樹

発行:森北出版

 どのようなネットワークから、どのようなダイナミクスが生み出されるのか、基礎理論を初歩から解説。さまざまなネットワークに共通した性質に注目することで、ダイナミクスを体系的に分析する、これまでにない入門書。

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