“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「『がん』はなぜできるのか」(国立がん研究センター研究所編/講談社)

2018-06-29 09:26:53 |    生物・医学

 

<新刊情報>

 

書名:「がん」はなぜできるのか~そのメカニズムからゲノム医療まで~

編者:国立がん研究センター研究所

発行:講談社(ブルーバックス)

 がん撲滅に向けて、医学者や科学者たちは懸命の努力を続けているが、いまだがんを根治する方法は見つかっていない。しかしながら、近年のゲノム医療の進展で、「がん根治」の手がかりが見えてきている。分子標的薬によるオーダーメイド治療、免疫チェックポイント阻害薬などの画期的新薬も登場している。日本のがん医療・研究の拠点として、がん研究に取り組んできた「国立がん研究センター研究所」のトップ科学者たちが、「がんのメカニズム」から最先端の「ゲノム医療」まで語り尽くす。

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★科学技術ニュース★NIMSとアメテック、原子の分布を3次元で可視化できる「NIMS-CAMECA 3DAPラボ」開設

2018-06-29 09:26:30 |    物理

 物質・材料研究機構(NIMS)とアメテックCAMECA事業部は、材料を構成する原子の分布を3次元で可視化できる3次元アトムプローブ (3DAP) 技術の啓蒙・普及活動のために、「NIMS-CAMECA 3DAPラボ」を6月26日に開設した。

 CAMECAがNIMSに最新鋭の3次元アトムプローブを設置し、ユーザーコンソーシアムを通して外部ユーザーに装置使用の機会を設けると同時に、3次元アトムプローブを企業や大学で標準的な材料解析手法として活用するための技術指導を行う。

 3次元アトムプローブは、電子顕微鏡では分析のできない軽元素を含む全ての元素について個々の原子の同定と位置決定ができるユニークな分析装置で、さまざまな材料やデバイス中の元素分布の3次元解析に威力を発揮する。

 NIMSでは、これまで独自のレーザー3次元アトムプローブを開発し、世界に先駆けてセラミクスなどの絶縁体のアトムプローブ解析を成功させるなど、その応用範囲を広めるための先導的な役割を果たしてきました。しかし、3次元アトムプローブは、装置が高価格であることや、試料作製にノウハウが必要などの理由により、その普及は限定的であった。

 今回発足する「NIMS-CAMECA 3DAPラボ」では、CAMECA社が開発した最新機種の3次元アトムプローブ(EIKOS-X)をNIMSに設置し、外部ユーザーに装置使用の機会を設ける。

 成果公開を前提とするNIMSとの共同研究を実施する場合には、無償での利用が可能となる。また、企業で行う成果非公開の研究に対しては、コンソーシアムを通して使用料を負担することで装置利用が可能になる。

 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「重力波物理の最前線」(川村静児著/共立出版)

2018-06-29 09:26:02 |    宇宙・地球

 

<新刊情報>

 

書名:重力波物理の最前線

監修::須藤彰三、岡 真

著者:川村静児

発行:共立出版(基本法則から読み解く物理学最前線 【17】巻)

 2015年9月14日、米国の重力波観測装置 Advanced LIGO の研究チームが、史上初めて重力波の直接検出に成功した。一般相対性理論の提唱から100年、アインシュタインの最後の宿題といわれた「重力波」の存在を実証した瞬間であった。同書は、LIGOプロジェクトで「ノイズハンター」の異名をとり,日本の観測施設KAGRAの主要メンバーとして活躍する川村静児氏による、重力波に関する本格的な解説書である。
  

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「科学技術と政治」(城山英明著/ミネルヴァ書房)

2018-06-28 09:52:10 |    科学技術全般

 

<新刊情報>

 

書名:科学技術と政治

著者:城山英明

発行:ミネルヴァ書房

 科学技術と政治との交錯とはいかなるものか。今日、政治・行政関係者のみならず、科学者や技術者にとっても、科学技術に対する政治の影響、そして政治に対する科学技術の影響を知ることが求められている。同書では、科学技術のダイナミズムを踏まえたうえで、国内におけるリスク評価・管理や事故調査、そして知識生産や技術導入に関するイノベーション、さらには国際レベルの規制・安全保障・協力のメカニズムについて解明する。

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★科学技術ニュース★東工大とNIMS、ありふれた元素で高性能な窒化物半導体を開発

2018-06-28 09:51:04 |    化学

 東京工業大学は、物質・材料研究機構(NIMS)と共同で、希少元素を含まない窒化銅 (Cu3N) を使って、p型とn型の両方で高い伝導キャリア移動度を示す半導体を開発した。

 この成果は、新たに考案した窒化物合成法と、第一原理計算に基づいた有効なキャリアドーピング法、原子分解能の電子顕微鏡による観察および放射光による電子状態解析を組み合わせることで得られた。

 同研究により、大面積・低コスト化に適した合成法でp型とn型の窒化銅が実現し、同一材料のp型とn型半導体を使った、希少元素を含まない薄膜太陽電池への応用が期待できる。

 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ゼロからわかる Python超入門」(佐藤美登利著/技術評論社)

2018-06-28 09:50:43 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:ゼロからわかる Python超入門

著者:佐藤美登利

発行:技術評論社(かんたんIT基礎講座シリーズ)

 同書は、初めてPythonを学習する読者を対象とし、基本文法を中心にていねいに解説した入門書。環境の導入からエラー処理まで、Pythonのスキル習得に欠かせないポイントを取り上げている。章末の練習問題で理解度を確認して進めることができるため、大学・専門学校・セミナーの教科書としても最適な1冊。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「科学者はなぜ神を信じるのか」(三田一郎著/講談社)

2018-06-27 09:26:16 |    科学技術全般

 

<新刊情報>

 

書名:科学者はなぜ神を信じるのか~コペルニクスからホーキングまで~

著者:三田一郎

発行:講談社(ブルーバックス)

 宇宙や物質の究極のなりたちを追究している物理学者が、なぜ万物の創造主としての「神」を信じられるのか? それは矛盾ではないのか? 物理学史に偉大な業績を残したコペルニクス、ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン、ボーア、ディラック、ホーキングらが神をどう考えていたのかを手がかりに、科学者にとって神とはなにかを考える異色の一冊。しかし、この試みは「科学とは何か」という根源的な問いを考えることでもある。

 

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★科学技術ニュース★産総研、都市鉱山活用に向けた集中研究施設「分離技術開発センター(CEDEST)」を開設

2018-06-27 09:25:57 |    化学

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プロジェクトにおいて、産業技術総合研究所(産総研)は、廃製品に含まれる金属資源の自動選別システムの試験装置群を導入した集中研究施設「CEDEST」を産総研つくばセンター内に開設した。

 NEDOは、産総研を中心とする企業・大学・研究機関とともに、小型家電などの廃製品に含まれるレアメタルなどの金属資源の有効活用に向けて、低コストで高効率なリサイクルを可能にする革新的な基盤技術の開発を推進している。

 今回のCEDEST開設により、金属リサイクルの高度化と省人化を両立する世界初の自動・自律型のリサイクルプラントの開発・構築に向けた本格的な装置開発に着手する。

 今後、従来の手作業による廃製品の解体・選別プロセスの10倍以上の処理速度と、廃部品を分離効率80%以上で選別する性能を実現し、さらにこれらを無人で一貫制御する選別システムを確立することで、都市鉱山の有効活用を目指す。

 最終的には、廃製品から廃部品の自動・自律的な一貫統合選別システムを開発し、まずはスマートフォンやデジタルカメラなどの小型デジタル家電を対象に、リサイクル工場での廃製品製錬原料化における、高度化と省人化を両立する技術の実用化を目指す。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「研究者として生きるとはどういうことか」(杉山幸丸著/東京化学同人)

2018-06-27 09:25:34 |    科学技術全般

 

<新刊情報>

 

書名:研究者として生きるとはどういうことか    

著者:杉山幸丸

発行:東京化学同人(科学のとびら63)

 科学研究は天才や特別な秀才だけのものではない。いかに「好き」から「成果」へと導くか。生物学を根本から揺るがす「サルの子殺し」を発見した著者が、これから科学を目指そうとする若者たちへ伝えたいこととは何だろうか。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「AI 2045」(日本経済新聞社編/日本経済新聞出版社)

2018-06-26 09:33:45 |    人工知能(AI)

 

<新刊情報>

 

書名:AI 2045

編者:日本経済新聞社

発行:日本経済新聞出版社
 
 社長は代替可能、空気を読まずに人事評価、脳の働きをすべて再現、AIを使いこなせない弁護士は失格―。自動運転やロボット、工場の生産など、いたるところで人工知能(AI)が活躍し始めている。2045年にはAIが人知を超えるシンギュラリティー(特異点)を迎える。私たちはAIとどのように共存していけるかを考えなければならない時期に来ている。AIやロボットによって、人間の仕事の半分が代替される―。こんな予測を聞くと私たちは不安になる。本当にそうなのか。神か悪魔か、世界をどう変えるのか―。2045年に向けて飛躍を遂げようとしているAIの光と影を日本経済新聞記者が徹底的に分析。

 

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