“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書<新刊情報>●「ニュースが面白くなる エネルギーの読み方」(堀 史郎、黒沢厚志著/共立出版)

2016-07-29 10:45:32 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ニュースが面白くなる エネルギーの読み方

著者:堀 史郎、黒沢厚志

発行:共立出版

 ニュースで流れる様々なエネルギーの課題を取り上げ、特に専門的な知識がない人でも理解できるように解説するとともに、エネルギー問題について、さらにより詳しく知りたい方のために、理論的な整理と将来の見通しを整理して紹介している。

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★炭素ニュース★昭和基地の大気中の二酸化炭素濃度、月平均400.51ppmに達する

2016-07-29 10:44:31 |    ★炭素ニュース★

 第57次南極地域観測隊の観測により、2016年5月14日、昭和基地の大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が1984年の観測開始以降初めて400ppmを突破し、さらに6月の月平均濃度が400.51ppmとなったことが分かった。

 北極・ニーオルスンでは4年前に400ppmに達しているが、今回の昭和基地におけるCO2濃度の400ppm突破は、人口の集中する北半球から離れた南極域にも確実に人間活動の影響が及んでいることを示している。

 CO2をはじめとした大気中温室効果ガスの増加は近年の地球温暖化の主因とされ、引き続き大気中CO2濃度の監視が必要となる。

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★科学技術ニュース★NICTと産総研、電波が直接届かない環境でもロボットを安定に制御する技術を開発

2016-07-29 10:44:04 |    ロボット工学

 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ・ロボティクス・チャレンジの一環として、情報通信研究機構(NICT)及び産業技術総合研究所(産総研)のグループは、制御用の電波が直接届かない場所(見通し外)にあるロボットを他のロボットを経由して遠隔制御し、かつその状態を監視する技術を開発した。

 実験では、見通し外にある小型四輪ロボットに対し、上空のドローンを経由してコントロールすることを実証した。

 この技術は、ロボット間による中継経路がその移動により頻繁に切り替わる際でも通信を切断させないことを可能とする手法を採用しており、世界でもまだ実現した例がない。

 これまでの技術では、中継経路が切り替わるたびに通信が切断され、ロボットがその間、操縦不能になるという問題があった。

 今回の技術によって、通常は制御不能になる見通し外を動き回るロボットに対しても、他のロボットが協力して周囲の環境に適応しながら安定に制御通信回線を確保することができ、電波が伝わりにくい環境に対してタフなロボットシステムの実現に貢献できる。

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●科学技術書<新刊情報>●「社長が知らない ITの真相」(楠 真著/日経BP社)

2016-07-29 10:43:23 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:社長が知らない ITの真相

著者:楠 真

発行:日経BP社

 「ITはどうも分からない」と感じていませんか?なぜITでイノベーションができないのか?どうして致命的なトラブルが起こるのか?なぜカネばかりかかるのか? 儲かってるのが米国企業ばかりなのはどうしてか?クラウドとやらで一体、何が変わるのか?などなど。コンサルタントからシステム開発に転身し、ビジネスとITの両方を知り尽くす野村総合研究所元常務執行役員の著者が、実体験を基に、ITの不都合な真実や、ビジネスとの相互理解が進まない理由を鮮やかに解き明かす。

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●科学技術書<新刊情報>●「ヒトはどこまで進化するのか」(エドワード・O・ウィルソン 著/亜紀書房)

2016-07-26 17:14:26 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ヒトはどこまで進化するのか

著者:エドワード・O・ウィルソン
 
訳者:小林由香利

発行:亜紀書房

 脳の増大とともに社会性を発達させ、地球を支配してきた人類はどこへ向かうのか。ピューリッツァー賞を2度受賞した生物学の巨人が、社会性昆虫の生態、フェロモンによるコミュニケーション、極限環境に棲む微生物から、地球外生命体の可能性、宗教の弊害、意識と自由意志の先端研究までを論じ、「なぜ人間が存在するのか」の謎に挑む。2014年度「全米図書賞」最終候補作品。

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★バイオニュース★明治大学など、ラン藻の改変でバイオプラスチック原料の増産に成功

2016-07-26 17:14:05 |    ★バイオニュース★

 科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業において、明治大学農学部の小山内 崇専任講師らは、ラン藻の水素を合成する酵素の改変によって、コハク酸と乳酸の増産に成功しました。コハク酸や乳酸などの有機酸は、バイオプラスチック(バイオプラ)の原料になる。

 コハク酸は主に石油から合成されているが、近年、生物由来のコハク酸「バイオコハク酸」の割合が増加している。

 生物由来の有機酸は、糖を用いた微生物の発酵で作られており、糖は食糧とも競合するため、二酸化炭素からの直接生産が望まれている。

 同研究グループは、光合成によって直接二酸化炭素を取り込むことができるラン藻(シアノバクテリア)に着目。ラン藻は発酵時に水素を生産することが知られている。同研究では、水素を合成する酵素の活性を遺伝子改変によって低下させることで、コハク酸、乳酸の生産量がそれぞれ5倍、13倍に増加することを明らかにした。

 これによって、二酸化炭素をバイオプラ原料に直接変換する新しい方法が見いだされた。このような「光合成によるものづくり」を発展させることで、将来的な環境・エネルギー問題の解決に寄与することが期待される。

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★科学技術ニュース★九州大学と慶應義塾大学、従来の10億分の1のエネルギーで動く分子センサを開発

2016-07-26 17:13:40 |    化学

 九州大学先導物質化学研究所の柳田 剛 教授らの研究グループは、慶應義塾大学 理工学部の内田 建教授と共同で、従来の10億分の1のエネルギー(pJ:ピコジュール)で駆動する分子センサを世界に先駆けて開発した。

 従来のガスセンサでは、その消費エネルギーが極めて大きく(~mJ:ミリジュール)、センサエレクトロニクス応用は困難であり、より少ない消費エネルギーで駆動する高感度な分子センサの開発が、来たるIoT(モノのインターネット)社会に向けて強く望まれていた。

 同研究グループは、ナノスケール領域における熱を時間・空間的に制御するという新しい概念をナノ分子センサに導入することで、開発に成功したもの。

 同分子センサデバイスは、我々の健康に関連した揮発性化学物質をモバイル機器で検知する新しい技術へと発展し、集めた化学物質データをビッグデータとして活用する新しいビジネス展開も期待される。

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●科学技術書<新刊情報>●「重力波は歌う」(ジャンナ・レヴィン著/早川書房)

2016-07-26 17:13:09 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:重力波は歌う

著者:ジャンナ・レヴィン

訳者:田沢恭子、松井信彦

発行:早川書房(ハヤカワ・ポピュラー・サイエンス)

 今年2月に世界を揺るがせた「重力波直接検出」という偉業は何を意味するのか。重力波そのものの解説に加え関係する科学者たちの苦悩と感動、喜びを初めて詳細に伝える待望の科学解説。

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●科学技術書<新刊情報>●「最新 惑星入門」(渡部潤一、 渡部好恵著/朝日新聞出版)

2016-07-25 10:07:14 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:最新 惑星入門

筆者:渡部潤一、 渡部好恵

発行:朝日新聞出版

 この数年で、次々と打ち上げられた惑星探査機。それらは、摂氏400℃以上になる水星で水の存在を確認し、土星の衛星「タイタン」で生命発生の可能性を見出し、海王星の衛星「トリトン」では氷火山の存在を明らかにしている。日本の天文学の第一人者が最先端の研究をもとに、太陽系の成り立ちから国際宇宙ステーションでの研究成果までを明らかにする。

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」/BS朝日「奇跡の地球紀行」他

2016-07-25 10:06:55 |    ◆TV番組◆


 <テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO    毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                                再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

7月31日(日) 創薬が変わる! ドラッグ・リポジショニング

 今、薬の世界に革命が起きている。それが「ドラック・リポジショニング」。なんと、既存薬を全く別の疾患の薬として利用することが可能になってきたのだ。“胃炎の薬”が“ドライアイ”に、“心臓の薬”が“がん”の転移抑制に効果があることが分かるなど、国内外で続々と成果があがっている。鍵となったのは、膨大な遺伝子情報のビッグデータ。創薬を変えると言われるドラッグ・リポジショニングの最前線に迫る。

ゲスト:堀本勝久 (産業技術総合研究所創薬分子プロファイリング研究センター副研究センター長)

出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)

BSフジ   ガリレオX    毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

7月31日(日) 愛と戦略~生と性を巡る戦い~(再放送)

 男と女が出会い、愛し合って子供をつくる。次世代に命をつなぐそんな営みは、ヒトだけでなく多くの動物に連綿と続いている。そうした中オスはメスを獲得するのに有利に働く、多様な行動が進化してきた。しかし、そもそもなぜ多くの動物ではオスが戦い、メスが選ぶという関係性が見られるのか?また、もしも雌雄の間に繁殖を巡る利害対立が起きた時、雌雄にはどんな事が起きるのか?子孫を残すため、生きるために引かれ合うオスとメス。そこにはまだ私たちの知らない未知の世界がある…。

主な取材先:宮竹貴久(岡山大学)
        松尾隆嗣(東京大学)
        竹内秀明(岡山大学)
        原野智広(総合研究大学院大学)
        横井佐織(基礎生物学研究所)

NHK-BSプレミアム  コズミックフロント☆NEXT   毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                                   再放送 翌週水曜日 午後11時45分~0時44分

7月28日(木) 恒星間飛行 人類は隣の星へ行けるか?

 地球への巨大隕石衝突や太陽フレア。宇宙から襲ってくる様々な現象によって、人類は滅ぶ可能性がある。だが観測技術の発達により、人類の新天地となりうる理想の惑星候補が見えてきた。しかし、その惑星に我々はどうやってたどり着くのか。一番近い恒星系まででさえ、およそ4光年。光の速さで4年かかる。この難題が、SFドラマに出てくるようなアイデアで解決されるとして、今、世界中の研究者が開発に乗り出している。果たして、何光年も離れた星から星へ、人類は宇宙船で旅をすることができるのか?その可能性に迫る。

BS朝日 ワイルドネイチャー いきもの大紀行    毎週土曜日 午後6時54分~8時54分

7月30日(土) BBCスペシャル フランスの大自然 動物たちの物語
                        アルプス・世界遺産の城 そしてプロバンスへ 
 
ナビゲーター:宮崎美子

 歴史と伝統、文化や芸術で知られるフランスにはもう一つの顔がある。それはたぐいまれなる大自然。雄大なアルプスの山々や、観光地として知られる世界遺産の城など、あらゆる場所に多くの野生動物が暮らしている。絶滅危惧種のオオヤマネコや、人間と共に行動するイルカなど、実にさまざまな動物たちに出会うことができる。アルプスの山では、シカやオオヤマネコが必死に子育て中。大西洋岸の沖合では、「アンバサダー・ドルフィン」と呼ばれる、群れから離れて暮らすイルカが人間と触れ合い、海の中をのぞくと、昼寝をしているアザラシの姿も。世界遺産のシュノンソー城では、白鳥がヒナたちに飛び方を教え、ハリネズミがせっせと冬眠の準備をしている。他にも山火事に遭遇したリクガメや、群れを作る野生の馬など、動物たちが懸命に命を繋いでいく姿と、その知られざる生態に迫る。フランスの美しくも厳しい大自然の中で、動物たちの物語が繰り広げられる。

NHKテレビ Eテレ  地球ドラマチック    毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                              再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

7月30日(土)  時を超えたアスリート対決!~人間は進化したのか?~

 世界陸上界の伝説、ジェシー・オーエンスに挑むのは、世界選手権銅メダリストのアンドレ・ド・グラス。昔の靴は硬くて重く、フィールドは土。現代の弾力のあるトラックに慣れたド・グラスはオーエンスの記録を超えられるのか?また、水泳ではビーダーマンがビキニタイプの水着で、自転車競技ではサラ・ハマーがスチール製の車体で往年の名選手の記録に挑戦!アスリートが記録を生み出す源に迫る。(2016年ドイツ・カナダ)

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