“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「アナログの逆襲」(デイビッド・サックス著/インターシフト)

2019-02-28 10:10:41 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:アナログの逆襲

著者:デイビッド・サックス

発行:インターシフト

 なぜいまアナログなモノや発想が、世界中で再注目され、ヒットしているのか?アナログの隠れた力を明かし、大転換の深層を読み解く超話題作。新世代:「リアルなモノや体験」が好き、GAFA(デジタル有力企業):「アナログな発想や創造性」を重視、仕事や教育:「人間的な共感・コミュニケーション」の再構築。ポストデジタル経済へ、ビジネスや発想はこう変わる。

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★科学技術ニュース★NIMS、太陽光・蓄電池を含むマイクログリッドに関するビッグデータ公開

2019-02-28 10:10:14 |    電気・電子工学

 物質・材料研究機構(NIMS)は、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたマイクログリッドシステムを実際に運用したビッグデータをデータ論文として公表した。

 マイクログリッドの本格的な運用には、時々刻々と変化する需要と出力に対応する高度なエネルギーマネジメントシステムが求められる。

 その設計には、実際の運用に基づいたデータを解析することが重要だが、これまで公開された実データは、海外での住宅およびオフィスビルにおけるエネルギー需要のみで、建物内の需要データに加えて再生可能エネルギーの発電特性や蓄電池の運用特性などを含むマイクログリッドの運用データが公表された例は国内外ともになかった。

 今回、NIMSの研究チームは、太陽光発電および蓄電池を組み合わせたマイクログリッドを実際に運用して得られた発電量等のデータを3年以上にわたり収集し、データのクレンジングを行ったうえで、クラウド型データ公開システムであるfigshareおよび物質・材料研究機構のデータレポジトリimeji上に公表した。

 公表したビッグデータは、太陽光の発電量や蓄電池の充放電量、電力会社からの買電量などを1秒ごとに記録したデータであり、マイクログリッドシステムの運用に関連する12種類のパラメータの104,544,000秒にわたるデータ。

 太陽光など出力が変動する再生可能エネルギーを系統電力網へ供給する際の、出力変化速度を定格出力の1%/分以内に収めるという要件を検討するためには、3秒より短い時間間隔で記録されたデータが必要。

 今回公開した毎秒記録かつ季節変動や年ごとの変動を含む長期間のデータは、このような周波数変動対策技術の運用を設計するための基盤データとして活用が期待される。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「英語ライティングこれ一冊」(津村元司著/ベレ出版)

2019-02-28 10:09:49 |    語学

 

<新刊情報>

 

書名:英語ライティングこれ一冊~英検・TOEFL・IELTSに共通する基礎~

著者:津村元司

発行:ベレ出版

 同書で、英検・TOEFL・IELTSのライティング試験において押さえておかなければならない、英文を書くときのルール、エッセイの構成をひと通り学ぶことができる。ライティング試験の採点では、どのようなところをチェックされるのか、どのような間違えが多いのかを分かりやすく解説。スコアアップにつながるポイントをしっかり意識しながら学習を進めることができる。

 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「タコの心身問題」(ピーター・ゴドフリー=スミス著/みすず書房)

2019-02-27 09:34:48 |    生物・医学

 

<新刊情報>

 

書名:タコの心身問題~頭足類から考える意識の起源~

著者:ピーター・ゴドフリー=スミス

訳者:夏目 大

発行:みすず書房

 心は何から、いかにして生じるのだろう。進化は「まったく違う経路で心を少なくとも二度、つくった」。一つはヒトや鳥類を含む脊索動物、もう一つがタコやイカを含む頭足類だ。哲学者であり練達のダイバーでもある著者によれば、「頭足類と出会うことはおそらく私たちにとって、地球外の知的生命体に出会うのに最も近い体験だろう」。人間とはまったく異なる心/内面/知性と呼ぶべきものを、彼らはもっている。同書は頭足類の心と私たちの心の本性を合わせ鏡で覗き込む本である。

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★科学技術ニュース★NIMSなど、温室効果ガスを有用な化学原料に転換する触媒を創成

2019-02-27 09:34:27 |    化学

 科学技術振興機構 (JST)戦略的創造研究推進事業において、物質・材料研究機構(NIMS)の阿部英樹主席研究員、高知工科大学の藤田武志教授、東京工業大学の宮内雅浩 教授らの研究グループは、NIMSの橋本綾子主任研究員と共同で、金属・セラミックス複合材料のナノ相分離構造のトポロジーを操ることにより、メタンと二酸化炭素から有用な合成ガスを製造するメタンドライリフォーミングに対して優れた低温触媒活性と長寿命特性を発揮する触媒材料の創成に成功した。

 同研究グループは、金属相のニッケル (Ni) と酸化物相のイットリア (酸化イットリウム、Y2O3) がナノ繊維状で組みひものように互いに絡み合う特殊なトポロジーを備えた「根留触媒 (Rooted Catalysts) 」を創成し、Ni#Y2O3 (ニッケル・ハッシュタグ・イットリア) と名付けた。

 Ni#Y2O3の触媒活性中心であるNiは、Y2O3内部に広く根を張り巡らしているため、粒子マイグレーションに伴う失活を受けにくいという特性がある。この根留触媒により、従来の触媒材料では困難とされていた低温領域 (500度未満) において、コーキングを効果的に抑止し、長時間 (1,000時間以上) 安定的にDRMを駆動することに成功した。

 同成果は、天然ガスの有効利用と温室効果ガス低減への突破口となりえる。

 シェールガスなどの非在来型化石燃料の市場拡大や新興国の経済成長に伴って、今後も温室効果ガスの排出が続き、地球規模の気候変動は苛烈化が進むと予測されています。これに対し、今回開発した触媒は大きな抑止力を発揮すると期待される。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「いまさら聞けないPythonでデータ分析~多変量解析](岡本安晴著/丸善出版)

2019-02-27 09:34:01 |    数学

 

<新刊情報>

 

書名:いまさら聞けないPythonでデータ分析~多変量解析、ベイズ統計分析(PyStan,PyMC)~

著者:岡本安晴
 
発行:丸善出版

 同書は、データ分析をPython で行うときの基礎的事項の解説を試みるもの。Python は,プログラミング言語としてはやさしい使い方もできるが、いろいろなライブラリ・パッケージが用意されているので、様々な分野で用いられている汎用性の高い言語でもある。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「運命を変えた大数学者のドアノック」(加藤五郎著/岩波書店)

2019-02-26 09:39:52 |    数学

 

<新刊情報>

 

書名:運命を変えた大数学者のドアノック~プリンストンの奇跡~

著者:加藤五郎

発行:岩波書店 

 フィールズ賞、アーベル賞など名だたる数学の賞を受賞したドリーニュ。あの広中平祐氏が天才と呼んだルブキン。そして20世紀最高の数学者のひとりヴェイユ。そうした数学者らと偶然にも出会った著者の情緒あふれるエッセイ。自身が体験したプリンストン高等研究所に集う異才たちとの交流を意外なエピソードとともに綴る。

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◆科学技術<テレビ番組情報>◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」/BS朝日「WILD NATURE 地球大紀行」他

2019-02-26 09:39:26 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>

 

NHK-BSプレミアム  コズミックフロント☆NEXT 毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                                  再放送 翌週水曜日 午後11時45分~0時44分

2月28日(木)  コンピューターと呼ばれた女性たち(選)

 マーキュリー計画やアポロ計画など、旧ソ連と宇宙開発競争を行っていたアメリカ。当時のNASAには「コンピューター」と呼ばれる女性たちが働いていた。男女格差があった当時、男性たちの指示のもとに動いていたが、やがてアメリカ初の宇宙飛行や月面着陸にも重要な役割を果たすようになった。「コンピューター」と呼ばれた彼女たちの知られざる活躍を、当時の関係者たちの証言から明らかにしていく。

BS朝日 WILD NATURE 地球大紀行    毎週金曜日午後9時~9時54分

3月1日(金)  アマゾンのワオラニ族が アナコンダで度胸試し

 カメラマンのゴードン・ブキャナンが、“世界の恐ろしい動物とそこに暮らす民族”を訪ねるシリーズの第一弾!今回は、南アメリカ・エクアドル、アマゾンの密林でワオラニ族の村を訪れる。彼らの村では、これまでに何度も巨大なアナコンダに襲われた村人が命を落としている。野ブタやワニを襲うだけでは飽き足らず、川に引きずり込んで人を絞め殺すという凶暴で巨大なアナコンダ。これほど恐ろしい野生動物を相手に、ワオラニ族の男たちは、自らの勇気を証明するために、素手でこれを捕獲する習慣があるという。男たちは、泥沼を進み、凶暴なモンスターが潜む穴を探し当て、女性の胴回りほどあると思われる太さと長さ5メートルを超える巨大アナコンダをついに発見!番組では、彼らが巨大アナコンダをねじ伏せようと格闘する様子を紹介する。

地球ドラマチック  NHKテレビ Eテレ 毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                              再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

3月2日(土)  サンゴ礁の海 ラグーン~小さな魚マニーニの冒険~

 多種多様な海洋生物が生息するラグーンで誕生したシマハギの「マニーニ」。潮の流れに運ばれて、外洋に出たマニーニは、“海の支配者”ヨゴレサメやザトウクジラの親子に遭遇しながら、たくましく成長していく。泳ぎを習得したマニーニは再びラグーンに向けて出発。やがて、外洋からラグーンに入る水路に到着するが、捕食者に見つからずに水路を通過するために、あるタイミングを待つことにする…。(フランス2018年)

BSフジ   ガリレオX    毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

3月3日(日) 密着!マダガスカル医療協力活動

 マダガスカル共和国にて、2011年から昭和大学の医療チームは“口唇口蓋裂"という先天性の形態異常患者に、無償で外科手術を行ってきた。そして、その活動により今、マダガスカル人医師がマダガスカル人患者を治療する環境が整いつつある。チームは、日本からおよそ1万1千キロ離れたこの島に、“何を思い"また“何を見据え"、活動を続けてきたのか。医療チームの活動に密着した。

主な取材先:昭和大学

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO    毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                                 再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

3月3日(日) 不思議な図形で脳のナゾに迫る!

 描かれた物の大きさが違って見えたり、絵が動いて見えるなど、不思議な感覚をもたらす錯覚図形。この図形を人工知能に使うことで、脳の仕組みを解析しようという研究が進んでいる。直接、私たちの脳で調べられない脳の仕組みを、人工知能を通して理解しようという試みだ。動いて見える錯覚図形を人工知能に入力したところ、コンピューターもそれを動いているものと認識、錯覚を再現した。不思議な図形を使った最新の脳科学に迫る。

ゲスト:基礎生物学研究所 神経生理学研究室准教授…渡辺英治

司会:小島瑠璃子、森田洋平

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「Pythonで学ぶ強化学習」(久保隆宏著/講談社)

2019-02-26 09:38:49 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名: Pythonで学ぶ強化学習~入門から実践まで~

著者:久保隆宏

発行:講談社(機械学習スタートアップシリーズ)

 ・Pythonプログラミングとともに、ゼロからていねいに解説。・コードが公開されているから、すぐ実践できる。・実用でのネックとなる強化学習の弱点と、その克服方法まで紹介。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「『超』入門 相対性理論」(福江 純著/講談社)

2019-02-25 09:51:20 |    物理

 

<新刊情報>

 

書名:「超」入門 相対性理論~アインシュタインは何を考えたのか~

著者:福江 純

発行:講談社(ブルーバックス)

 光量子仮説、E=mc2、ウラシマ効果、ブラックホール、宇宙の終焉……。あなたはアインシュタインの「問い」をどう説明しますか?相対性理論入門書のマスターピースと名高い「アインシュタインの宿題」を加筆修正、決定版として新書化。 


 

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