“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書<新刊情報>●「宇宙誌」(松井孝典著/講談社)

2015-04-30 07:27:06 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:宇宙誌

著者:松井孝典

発行:講談社(講談社学術文庫)
 
 我々はどこから来たか、我々とは何か、我々はどこへ行くのか――。科学の飛躍的進展が人類にもたらした劇的変化。我々はどのような思索を経て、現在の科学技術を築きあげたのか。そして新たな文明への途上にあって、宇宙の意味、可能性とは何か。古代ギリシャからホーキングにいたる天才たちの足跡を追い、200億光年の時空を旅する壮大な知的大紀行。

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★科学技術ニュース★理研、太陽光エネルギーを水素へ高効率に変換

2015-04-30 07:26:47 |    エネルギー

 理化学研究所(理研)社会知創成事業イノベーション推進センター中村特別研究室の中村振一郎特別招聘研究員と藤井克司客員研究員(東京大学特任教授)らの研究チームは、太陽光エネルギーを水素として貯蔵する安価で簡便なシステムを構築し、エネルギー変換効率15.3%を達成した。

 研究チームは、光合成と同じように光エネルギーを利用してエネルギー源を貯蔵するシステムを開発し、フレネルレンズを用いて集光するタンデム型太陽電池を電源とする水分解電気化学セルで水素を発生させ貯蔵することに成功したもの。

 また、太陽電池の直列接続によって水の電気分解可能な電圧まで電圧を高めるとともに、もっともエネルギーロスの少ない接続方法を検討した結果、太陽光エネルギーから水素への変換効率を15.3%まで高めることに成功した。

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●科学技術書<新刊情報>●「炉心溶融・水素爆発はどう起こったか」(石川迪夫著/日本電気協会)

2015-04-28 12:38:33 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:炉心溶融・水素爆発はどう起こったか~考証・福島原子力事故~

著者:石川迪夫

発行:日本電気協会新聞部(電気新聞)
 
 原子力発電と原子力安全の専門家で、旧・日本原子力技術協会(現・原子力安全推進協会)元理事長の石川迪夫氏が、これまで培った知見を用いて東京電力福島第一原子力発電所事故の各種データを読み解き、複雑な事故の全容解明に挑む。石川氏は、米独日仏でかつて行った燃料棒などでの安全実験、米国スリーマイル島原子力発電所事故、旧ソ連チェルノブイリ発電所事故の事実を基に、福島第一原子力発電所で何が起こったかを、各号機のデータを分析。

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★科学技術ニュース★産総研、細菌などの生体防御機構を解明

2015-04-28 12:37:28 |    生物・医学

 産業技術総合研究所(産総研)バイオメディカル研究部門沼田倫征主任研究員、大澤拓生元産総研特別研究員らは、細菌などの原核生物が外部から侵入してきたウイルス由来のRNAなどを捕らえて分解するしくみを初めて詳細に解明した。

 今回、標的となるRNAに類似したDNAと結合したCmr複合体の立体構造を解析し、Cmr複合体がウイルスRNAを認識して排除するしくみを明らかにしたもの。

 Cmr複合体の機能を利用して任意のRNA配列を分解することも可能になると考えられ、今後、新たな遺伝子の発現調節技術の開発が期待される。

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/TBS「夢の扉+」/BS朝日「奇跡の地球紀行」/他

2015-04-27 10:15:48 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>

 

NHKテレビ Eテレ  サイエンスZERO    毎週日曜日 午後11時30分~0時00
                               再放送毎週土曜日 昼12時30分~1時00分

5月3日(日) 進化型バイオマス燃料 バイオコークス

 石炭のようなバイオマス燃料「バイオコークス」が注目されている。原料は植物ならなんでもOKで、短時間の加工で黒くて光沢を持つ燃料に変化する。すでに鉄鋼分野では、石炭コークスの代替として試験的な利用が始まっている。良質の鉄を作るには1500℃もの高温を実現する必要があるが、普通のバイオマスでは温度が上がる前に燃え尽きるために実現できない。この燃料はどのように実現したのか。そして普及へのカギは。

ゲスト:井田 民男 (近畿大学理工学部 教授)

出演者:竹内 薫 (サイエンス作家)/南沢奈央 (女優)/江崎 史恵 (アナウンサー)

TBSテレビ   夢の扉+    毎週日曜日 午後6時30分~7時
                      BS-TBS:毎週木曜日 午後11時~

5月3日(日) がん細胞をピンポイントで叩く!~“涙の臨床”の記録
           オールジャパンで挑む“新世代のがん治療”

 末期の脳腫瘍を抱えた患者が次々と訪ねてくる場所がある。大阪医科大学―。ここで今、細胞1個1個のレベルでがんを狙い撃ちできるという“新世代のがん治療”の研究が、世界の先頭を切って進んでいるのだ。この「ホウ素中性子捕捉(ほそく)療法(BNCT)」で、世界一の臨床経験を持つのが、脳外科医、宮武伸一のチーム。宮武のもとにやってきた、「余命1年以内」と宣告された患者たちの驚きの経過とは!?浪花節ドクターとその仲間たちの“涙の臨床”365日の記録。

 大阪医科大学 脳神経外科 特任教授 宮武伸一

BSフジ   ガリレオX    毎週日曜日 午前11:30~12:00 (隔週新作)

5月3日(日) 表情の進化学~ロボットにどんな顔をもたせるか?~(再放送)

 ヒトを含めた生物にとって、顔は、目、鼻、耳、口など生きるためのセンサーが集まっている非常に重要な部分だ。口しかなかった原初の生物から、顔の表情によって高度なコミュニケーションをするまでの進化にはなにがあったのか?人間に近い外観で表情制御が可能なヒューマノイドロボットの研究から、表情の不思議に迫る。
 
キャスト:梶田 秀司(産業技術総合研究所)
      後藤 真孝(産業技術総合研究所)
      中野 倫靖(産業技術総合研究所)
      藤田 和生(京都大学大学院)
      橋本 主税(JT生命誌研究館)
      馬場 悠男(国立科学博物館)
      原島 博(日本顔学会)

NHK-BSプレミアム  コズミックフロント☆NEXT   毎週木曜日 午後10時00分~11時00分
                                   再放送 翌週水曜日 午後11時45分~0時44分

4月30日(木) ミステリー 生命の惑星はどこに?

 今回のミステリーのテーマは、太陽系の外にある惑星・系外惑星。今、世界中の科学者たちは系外惑星の中に地球と同じような生命をはぐくむことができる環境の惑星を探し求めている。地球に似た惑星探しの主力は、アメリカのケプラー宇宙望遠鏡だ。はくちょう座の一角の方向を観測するように制御され、一気に10万個の星を調べることができる。打ち上げから2年後、ケプラーは1000個の惑星候補を見つけ出した。しかし、その一部は、あまりにも恒星に近く、灼熱の世界が広がり、生命体にとっては絶望的な環境だ。果たして地球と同じような生命が住める環境の惑星はあるのか? 多様な環境の系外惑星を調査しながら、「地球に似た惑星」探しの現場に迫る。

BS朝日 ネイチャードキュメント 奇跡の地球紀行    毎週土曜日 午後7時~8時54分  

5月2日(土) BBCスペシャル  地球誕生の謎に迫る!

 BBCプレゼンターのリチャード・ハモンドが、地球と宇宙誕生の謎に迫るシリーズ。太陽系で生命が存在するただひとつの惑星、地球。このかけがえのない私たちの星は、どのように誕生し、生き物が暮らすことのできる環境になったのか? そして、地球と宇宙にはどんなつながりがあるのか?番組では「実際に地球と宇宙を作ってみよう」というユニークなコンセプトのもと、その成り立ちを探っていく。舞台となるのは、広大な砂漠にそびえたつ超巨大な仮想の塔「地球建設タワー」。今回は、女優、宮崎美子が東京・三鷹市にある国立天文台から番組をナビゲートする。

NHKテレビ Eテレ  地球ドラマチック    毎週土曜日 午後7時00分~7時44分
                              再放送 毎週月曜日 午前0時00分~0時44分

5月2日(土) 驚き!ハキリアリの世界(再放送)

 “農園を営むアリ”と言われるハキリアリは、巣に持ち帰った葉を肥料にしてキノコの菌を育て、これを食料とする。実験室に巨大な人工の巣を作っり、謎の生態に迫る!中南米に生息するハキリアリ。その生態を調べるため、アクリル製の箱とチューブで実験室に巨大な人工の巣を作り出した!100万匹のハキリアリを観察したところ、厳格な役割分担があることが判明。葉を切って巣に運ぶアリ、葉を砕いて肥料を作るアリ、肥料でキノコの菌を育てるアリ…。ハキリアリはどうコミュニケーションをとっているのか。GPSを使ったり、“声”を録音するなど様々な実験をする。(2012年英国)

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●科学技術書<新刊情報>●「宇宙の物質はどのようにできたのか」(日本物理学会編/日本評論社)

2015-04-24 11:11:26 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:宇宙の物質はどのようにできたのか~素粒子から生命へ~

編者:日本物理学会

発行:日本評論社 

 銀河や星、そして私たち生命を作っている物質は、どのように誕生し、現在の姿になったのか。最新の知見をもとに、進化の謎に迫る。 

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★科学技術ニュース★東北大と東京大学、分子からなる超伝導体の転移温度を最大にする方法を発見

2015-04-24 11:11:01 |    物理

 東北大学原子分子材料科学高等研究機構のコスマス・プラシデス教授、東京大学大学院工学系研究科岩佐義宏教授の研究グループは、分子からなる物質の中で最高の転移温度を有する一群のフラーレン(C60)超伝導体の電子状態を解明することによって、超伝導転移温度(Tc)が最大になる条件を明らかにし、性能指数の高い新規超伝導開発につながる指針を得た。

 今回の国際共同研究では、Cs3-xRbxC60という組成の化合物の合成に初めて成功し、磁性絶縁体から超伝導への転換を常圧の状態で実現することに成功したもの。

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●科学技術書<新刊情報>●「小平邦彦~人と数学~」(日本数学会編/数学書房)

2015-04-23 07:45:36 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:小平邦彦~人と数学~

編者:日本数学会

発行:数学書房

 日本人初のフィールズ賞受賞者で、20世紀数学界における巨人の一人である小平邦彦生誕100年記念出版。小平博士自身による、雑誌 などに掲載された文章、座談会などを収録。また、深い影響を受けた 数学者による、その人となり、思い出、そして、小平数学の様々な 角度からの解説を収めた。

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★科学技術ニュース★KDDI研究所など、複数の異なる光トランスポートネット相互接続実験に世界で初めて成功

2015-04-23 07:45:06 |    通信工学

 KDDI研究所、三菱電機、情報通信研究機構(NICT)、慶應義塾大学、富士通、イクシアコミュニケーションズ、東陽テクニカの7者は、通信技術や管理手法など、アーキテクチャの異なる複数のネットワークドメインからなる全国規模の光トランスポートネットワークを構築し、SDN(Software Defined Networking)技術を用いて、これらネットワークドメインをまたがるシームレスな通信フローを動的に生成する相互接続実験に成功した。

 これは、全国に構築した異なるテクノロジのトランスポートネットワークを、新世代通信網テストベットJGN-X等を用いて接続した大規模トランスポートネットワークを構築し、各ネットワークドメインに配備したSDNコントローラが連携制御することで、複数のトランスポートネットワークドメインをまたがる通信フローを設定する相互接続実験に成功したもの。

 同技術は、ネットワークサービスとクラウド上の様々なサービスを融合した将来の世界規模の統合ネットワークサービス構築への応用が期待できる。

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●科学技術書<新刊情報>●「日本インターネット書紀」(鈴木幸一著/講談社)

2015-04-21 13:04:31 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:日本インターネット書紀 

著者:鈴木幸一

発行:講談社

 インターネットは21世紀の産業のエンジンである。だが、日本に「IT産業」はない。「IT利用産業」があるだけだ――この国の壁、そして通信の巨人に挑んだ経営者の壮大な夢と危機感。インテル、グーグル、Amazon……インターネットには、これからどのような可能性が秘められているのか? 日本発の技術で、世界を変えるために必要なこととは?

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