“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「パケットキャプチャ無線LAN編<第2版>」(竹下 恵著/リックテレコム)

2024-04-24 09:41:35 |    通信工学



<新刊情報>



書名:パケットキャプチャ無線LAN編<第2版>~Wiresharkによる解析~

著者:竹下 恵

発行:リックテレコム

 Wireshark開発プロジェクトメンバーである著者が、パケット解析のノウハウを徹底解説。オープンソースのLANアナライザソフト「Wireshark」を使って、無線LANのパケットを解析する方法を記した書籍。無線LAN端末が送受信するパケットの内容やセキュリティ(データの完全性チェック、暗号化、復号など)の仕組みは、ブラックボックスになっているが、Wiresharkを活用することで、これらを「見える化」できる。同書では、サンプルパケットをもとに、その詳細を明らかにしている。また、「接続できない」「通信が遅い、切れる」といった各種トラブルシューティングについても丁寧に解説。今回の<第2版>では、現行の符号化やスペクトラム拡散技術を広く紹介するとともに、他のオープンソースソフトウェアや商用ツール(無料体験版)を用いて最新のデータリンク層技術も確認できるようにした。無線LANに関わる方や興味がある方必携の1冊。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「体験しながら学ぶ ネットワーク技術入門」(みやた ひろし著/SBクリエイティブ)

2024-02-20 09:55:29 |    通信工学



<新刊情報>



書名:体験しながら学ぶ ネットワーク技術入門

著者:みやた ひろし

発行:SBクリエイティブ

 設定からパケット解析まで、たくさん手を動かしながら、知識をスキルに育てよう。知識をただ読んで学ぶだけでない、設定からパケット解析まですべて実際に体験できるネットワーク技術書が登場。1台のPCの中に、スイッチ、ルーター、ファイアウォール、負荷分散装置を備えた仮想的なネットワーク環境を構築。それぞれの装置にログインして、VLAN、ルーティング、ファイアウォールの通信制御、HTTPS暗号化、負荷分散などをすべて実際に設定し、動作を確認できる。仮想ネットワーク環境は、セットアップスクリプトを用いて簡単に構築可能。現場で通用する確かなネットワーク技術力を獲得したいすべての方にお勧めの1冊。Windows 10以降(64ビット版)に対応。【目次】 1章 検証環境を作ろう 2章 レイヤー2プロトコルを知ろう 3章 レイヤー3プロトコルを知ろう 4章 レイヤー4プロトコルを知ろう 5章 レイヤー7プロトコルを知ろう 6章 総仕上げ
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ネットワーク科学入門」(原書名:A First Course in Network Science/丸善出版)

2024-01-16 09:33:12 |    通信工学



<新刊情報>




書名:ネットワーク科学入門~Pythonで学ぶデータ分析とモデリング~

原書名:A First Course in Network Science

監訳:笹原和俊

発行:丸善出版

 同書は、マネジメントからマーケティング、生物学から工学、神経科学から社会科学まで、幅広い分野で登場するネットワーク科学について解説した入門書。同書の特徴としては、第一に、ネットワーク科学の基本的な概念と方法論が、現実の事例を挙げながら、図やイラストによる明解な説明で、初学者でも容易に理解できるよう工夫されていること。第二の特徴は、Pythonによる豊富なサンプルコードや、シミュレーションソフトであるNetLogoのデモに触れながら、ネットワークのデータ分析やモデル化のスキルを実践的に獲得できること。同書が、ネットワーク科学を学び、活用し、新しい発見をするための一助となることを望む。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ネットワーク科学入門」(笹原和俊監訳/丸善出版)

2023-12-18 09:32:39 |    通信工学



<新刊情報>



書名:ネットワーク科学入門~Pythonで学ぶデータ分析とモデリング~

原書:A First Course in Network Science

監訳:笹原和俊

発行:丸善出版

 同書はマネジメントからマーケティング、生物学から工学、神経科学から社会科学まで、幅広い分野で登場するネットワーク科学について解説した入門書。同書の特徴としては、第一に、ネットワーク科学の基本的な概念と方法論が、現実の事例を挙げながら、図やイラストによる明解な説明で、初学者でも容易に理解できるよう工夫されていること。第二の特徴は、Pythonによる豊富なサンプルコードや、シミュレーションソフトである。NetLogoのデモに触れながら、ネットワークのデータ分析やモデル化のスキルを実践的に獲得できることである。同書が、ネットワーク科学を学び、活用し、新しい発見をするための一助となることを望む。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「通信の信号処理」(林 和則著/コロナ社)

2023-11-24 09:36:53 |    通信工学



<新刊情報>



書名:通信の信号処理~線形逆問題、圧縮センシング、確率推論、ウィルティンガー微分~

監修:田中聡久

著者:林 和則

発行:コロナ社(次世代信号情報処理シリーズ 6)

 同書は、通信分野の非専門家や大学生、大学院生などの初学者を対象としたもので、その特徴は、従来の教科書にあるような要素技術ごとの解説ではなく、通信の典型的な問題に対する典型的な信号処理手法について解説することで、現在の通信システムで用いられている最先端の信号処理技術を理解するために必要な最低限の知識を、効率的かつ体系的に提供することを目的としている。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ゼロからわかる ネットワーク超入門」(柴田 晃著/技術評論社)

2023-11-09 09:32:45 |    通信工学



<新刊情報>



書名:ゼロからわかる ネットワーク超入門~基礎知識からTCP/IPまで<改訂第3版>~

著者:柴田 晃 

発行:技術評論社(かんたんIT基礎講座シリーズ)

 インターネットを支える基盤技術の1つである「TCP/IP」や「ネットワークの基礎知識」についてわかりやすく解説した入門書。普段パソコンやネットワークを利用していて、「これはどういう仕組みなんだろう」と疑問に感じるところから順に、多くの図を取り混ぜながらこれらのしくみを紐解いていく。実際に動作させながらネットワークの概要が学べる。
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●科学技術ニュース●ソニーセミコンダクタ、電磁波ノイズエネルギーから高効率に電力を生成するモジュールを開発

2023-10-13 09:40:45 |    通信工学
 ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は、電磁波ノイズエネルギーを利用したエナジーハーベスティング(環境発電)用のモジュールを開発した。

 同開発品は、SSSがチューナー開発で培ってきた技術を応用することで、電磁波ノイズから電力を高効率に生成することができる。

 例えば、工場内のロボット、オフィス内のモニターや照明、店舗や家庭のモニターやテレビ、冷蔵庫などから常時発生する電磁波ノイズを利用し、低消費電力型のIoTセンサーや通信機器などの稼働に必要な電力の安定的な生成と供給を可能にする。

 IoT機器の普及・高度化とともに、増加するIoT機器への電力供給の問題が注目される中、同技術は高い効果に加え、幅広い応用が期待できるエナジーハーベスティング技術として、電力循環モデルの構築と、持続的なIoT社会の発展に貢献することをめざす。

 同開発品は、SSSがこれまでチューナー開発で培ってきたアンテナ技術をもとに、電磁波ノイズの発生源である電子機器などの金属部をアンテナの一部として活用しており、さらに電気への変換効率を高める整流回路を用いた独自の構造を採用している。

 これにより、小型なモジュールながら、数Hz~100MHz帯の電磁波ノイズを電気エネルギーに変換し、低消費電力型のIoTセンサーや通信機器などへの給電や電池などへの充電が可能となる。

 高効率な電力生成を実現する同方式によるハーベスティング技術は、業界初となる。

 従来、注目されていなかった電磁波ノイズを新たな電力源として有効活用することにより、IoTセンサーなどで必要とされる電力消費に対して、電力を安定的に供給することができる。

 さらに、モジュールを構成する部品点数を抑えることで、小型化により設置の自由度を高めた。また、電子機器が通電されていれば、待機時においても電力収穫が可能なため、屋内外を問わず、工場やオフィス、店舗、家庭など、幅広いユースケースでの活用が期待できる。<ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)>
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●科学技術ニュース●NICT、サイバー攻撃統合分析プラットフォーム“NIRVANA改”の横断分析機能を開発

2023-07-04 09:31:18 |    通信工学
 情報通信研究機構(NICT:エヌアイシーティー)サイバーセキュリティ研究室は、サイバー攻撃統合分析プラットフォーム“NIRVANA改”(ニルヴァーナ・カイ)の新機能として、複数の組織から攻撃情報を収集し、MITRE ATT&CK(マイター アタック)の攻撃記述フレームワークに沿って、組織をまたぐ俯瞰的な分析を可能にする横断分析機能を開発した。

 これにより、従来は組織ごとに独立に行われてきたスタンドアロン型のセキュリティ対策から、結節点となる組織を中心にして複数の組織が緩やかに連携するネクサス型の新たなセキュリティ対策を確立することで、日本のサイバー攻撃対処能力の向上が期待できる。

 NICTはこれまで、組織内でのアラートの優先順位付けと異常な通信の遮断を可能にするサイバー攻撃統合分析プラットフォーム“NIRVANA改”の研究開発を進めてきた。

 NIRVANA改は、組織ごとに独立して稼働するスタンドアロン型のセキュリティ対策であったが、今回新機能として、複数の組織から攻撃情報をNICTが収集し、組織をまたぐ俯瞰的な分析を可能にする横断分析機能を開発した。

 横断分析機能では、各組織のエンドポイント(PC 等)において攻撃情報を収集するエージェントプログラムを導入する。

 このエージェントプログラムは、エンドポイント内で不正な挙動を行うプロセスを分析し、マルウェアを検出する。同時に、その挙動からMITRE ATT&CKで規定されているサイバー攻撃の戦術(Tactics)及び手法(Techniques)を特定する。

 今後は、NIRVANA改の横断分析機能を複数の国内組織と連携して導入・運用を進め、ネクサス型のセキュリティ対策のプラットフォーム構築を目指す。<情報通信研究機構(NICT)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「現場のプロがわかりやすく教える 位置情報エンジニア養成講座」(井口奏大著/秀和システム)

2023-06-28 09:38:23 |    通信工学



<新刊情報>



書名:現場のプロがわかりやすく教える 位置情報エンジニア養成講座~GISの基礎からオリジナル地図作成・PWAアプリ制作まで~

著者:井口奏大

発行:秀和システム

 位置情報技術は、進化が速く、実案件で使いこなすためには、最新技術に加えて、古くからの仕様や規格も理解しておく必要がある。しかし、そういったことを体系的に整理した資料はほとんどないのが現状。同書では、初学者向けに位置情報技術の基礎から最新技術までをわかりやすく解説し、最短距離で「位置情報アプリケーションを開発できる」「要件に応じたベストプラクティスを学べる」「最新のトレンドを把握できる」ように構成されている。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ネットワーク信頼性設計」(渡邉 均著/丸善出版)

2023-05-31 09:41:35 |    通信工学



<新刊情報>



書名:ネットワーク信頼性設計~信頼性理論の基礎から通信網のモデル化・評価まで~

著者:渡邉 均

発行:丸善出版

 ネットワークの高信頼化と経済性をどう両立するか? このバランスをとるのが信頼性設計である。同書では、電話網を例にネットワーク設計法の概要を解説するとともに、一般的なネットワークの信頼性設計を行うための基礎的手法について解説。話題の中心は通信ネットワークであるが、通信以外の分野にも応用できるよう、モデル化する際の着眼点や発想および、信頼性設計全体の体系に重点を置いて説明した。また、web付録として信頼性解析プログラムを提供。これらを活用することで、様々なモデルを実際に計算し、各種理論の特性を体感することができる。通信網、道路網、電力網など、様々なネットワークの設計・高信頼化を進めるうえで有用な一冊。
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