“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「60分でわかる!カーボンニュートラル 超入門」(前田雄大著/技術評論社)

2022-02-28 11:01:44 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:60分でわかる!カーボンニュートラル 超入門

監修:EnergyShift 

著者:前田雄大

発行:技術評論社(60分でわかる!シリーズ)

 脱炭素という課題を企業の成長に変えるポイントが60分でつかめる。2020年10月の臨時国会で菅総理が「2050年、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言したことにより注目を集めたキーワード“カーボンニュートラル”。気候変動への対策といった人類共通の課題という側面ばかりでなく、企業にとってはビジネスモデルの転換や新たなテクノロジーの開発、雇用創出などの経営課題やESG評価による投資への大きな影響が生じる。生活者もエネルギーの転換や食など、生活の抜本的な部分での変化が予想される。同書では、「国際社会および日本の政策」「影響の大きい産業(エネルギー,運輸,製造)」「国内外企業の取り組み」「最先端の脱炭素技術」「消費生活の変化」といった、広い視点から身近な事象までを捉えて「カーボンニュートラルとは何なのか」をわかりやすく説明。
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◆科学技術<テレビ番組情報NHK>◆「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」他

2022-02-28 11:00:59 |    ◆TV番組◆



<テレビ番組情報>




コズミック フロント  NHK‐BSプレミアム  毎週木曜日 午後10時~11時00分

3月3日(木) アインシュタインの知られざる予言 重力レンズ(選)

 アインシュタインが予言した謎の現象「重力レンズ」。今、天文学に革命をおこしている。まるでタイムマシーンのように観測したり、宇宙の果てに迫るなど、最前線に迫る。

地球ドラマチック  NHK‐Eテレ  毎週土曜日 午後7時~7時45分

3月5日(土) 休止

ガリレオX  BSフジ  毎週日曜日 午前11:30~12:00分(隔週新作)

3月6日(日) 鬼の正体・今の日本があるのは鬼のおかげかも(再放送)

 日本人なら誰もが知っている「鬼」。ところで、その正体をご存知だろうか?悪魔?神?妖怪?その歴史に詳しい研究者によると、かつて鬼は、目に見えない存在として、人々の恐怖の対象であったという。しかし、現在の鬼と言えば、赤い肌で額に角、手には鉄の棍棒といった出で立ちが定着している。またその性格は凶暴いっぺんとは限らず、時として優しく、気弱な時さえある。一体いつ、どのようにして、鬼は目に見える存在に変化し、いまの出で立ちとなったのか?全国に残る鬼にまつわる伝承から、鬼の正体を浮き彫りにしていく。

主な取材先:八木 透(佛教大学/世界鬼学会 会長)
      宇高 景子(能面師)
      森栗 茂一(神戸学院大学)
      中尾 聡史(京都大学)

サイエンスZERO  NHK‐Eテレ  毎週日曜日 午後11時30分~0時00

3月6日(日) 超難解?でも大丈夫! 量子コンピューター徹底解説2022

 「量子」の力を使い、スーパーコンピューターをしのぐ可能性もある次世代計算機の最新情報。けた違いの性能により、現在の暗号をたちどころに解読したり、新薬の開発を加速させたりする能力が期待される一方で、その原理を理解するのは超難解!量子って何?開発の壁は何?主要な技術の一つ「超伝導量子ビット」の開発者や、「光」を利用する新型マシンを開発した日本の研究者ととともに今知るべきことを深掘してお伝えする。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「「ムダな操作の繰り返し」から解放される 疲れない パソコン仕事 大全」(大林ひろこ著/技術評論社)

2022-02-28 11:00:36 |    情報工学



<新刊情報>



書名:「ムダな操作の繰り返し」から解放される 疲れない パソコン仕事 大全

著者:大林ひろこ

発行:技術評論社

 星の数ほどある時短テクニック。それを、アプリ別に、1つひとつ覚えていてはたいへん。アプリをまたいで、いろんな場面で使える操作は、実はいっぱいある。同書は、「いろんな場面で使える操作」に焦点をあて、アプリ別ではなく、アプリ横断的に時短テクニックをご紹介する。1つの操作を覚えれば,あっちでもこっちでも使える。そんなコスパのよいテクニックを集めた。また、特定の場面で使える操作は、多くの業務に直結する使用頻度が高いものだけを厳選。ぜひ、「毎日よくやる操作」をラクにしてください。同書を読み進めれば、キーの意味や役割も自然に身に付く。時短テクニックは断片的に覚えるのではなく、正しい理解があってからこそ、ずっと使える、本当に役立つスキルになりる。個人レッスンだけで年間400件以上。数々のビジネスパーソンの「お悩み」を解決してきた大人気パソコン講師が、「あらゆる場面で、すぐに使える、一生モノの時短スキル」を教える。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「数式図鑑」(横山 明日希著/講談社)

2022-02-25 09:35:41 |    数学



<新刊情報>



書名:数式図鑑~楽しく、美しく、役に立つ科学の宝石箱~

著者:横山 明日希

発行:講談社(ブルーバックス)

 ピタゴラスの定理、フィボナッチ数列などの歴史の一節となっている初等数学から、世界を変えることになったオイラーの等式やニュートンの運動方程式、微積分、そして現代に連なる素数定理、リーマン予想まで。数学好きには外せない、数式の美しさ、すごさ、不思議さを
わかりやすく伝えるとっておきの数式集。ピタゴラス、ニュートンからオイラーまで――珠玉の数式を味わい尽くす。分数の和の極限、ピタゴラスの定理、ヘロンの公式、オイラーの多面体定理、フィボナッチ数列、平方根の連分数展開、オイラーの等式、複利計算の式、3次方程式の解、ゼータ関数、テイラー展開、運動方程式、素数定理、フェルマーの最終定理、リーマン予想…。さらに、気軽な数学の学び直しにも。「楽しい数遊びやパズル」「現代社会を支える重要定理」「世界の驚くべき真実を示す世紀の難問」が満載。ピタゴラス、ヘロン、オイラー、フィボナッチ、パスカル、リュカ、カルダノ、アーベル、アインシュタイン、ロピタル、ニュートン、マクスウェル、ラマヌジャン、フェルマー、リーマン…有名公式から美しい定理まで珠玉の数式をわかりやすく解説。
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●科学技術ニュース●JAL 、わが国初の「MaaS」で空と地上を組み合わせたリアルタイム経路検索サービスを開始

2022-02-25 09:34:42 |    情報工学
 JAL(日本航空)は今般、国内空港を中心とした地上交通での移動について、航空機の移動を含めた経路検索、ならびに交通事業者と連携した予約・手配を行える「JAL MaaS」の提供を開始する。

 JALは、これまでもさまざまな交通事業者と連携し、出発地と空港、および空港と目的地間をダイレクトにつなぐ移動手段の手配ができるサービスなどを提供してきた。
 
 同サービスでは、経路検索機能を導入し、経路検索上で顧客と各事業者の接点を繋ぐことにより、それぞれのシーンで専用のアプリやWeb サイトを開くことなく、出発地から目的地までシームレスに旅行できる仕組みを構築した。
 
 さらに、JR東日本が提供するリアルタイム経路検索サービスを 利用し、わが国航空会社で初めて空の便と地上交通の遅延状況も反映するリアルタイムな経路検索を行えるようにした。

 JALでは今後も さまざま事業者との連携を拡大し、さらなる利便性の向上を実現する。<JAL(日本航空)>
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●科学技術ニュース●理研、装着型アシストロボット制御によりヒトの運動を支援するロボットを開発

2022-02-25 09:34:10 |    ロボット工学
 理化学研究所(理研)情報統合本部ガーディアンロボットプロジェクト人間機械協調研究チームの古川淳一朗研究員、同ガーディアンロボットプロジェクト森本淳客員主管研究員らの共同研究グループは、膝関節に着ける軽量の「装着型アシストロボット」を開発し、装着者の動作意図を推定することで適切な運動を支援する手法を提案した。

 同研究成果は、ロボットを活用した支援技術として、今後ますます進行する超高齢社会に貢献するものと期待できる。

 今回、同共同研究グループは、カーボン樹脂でできたフレームに空気圧人工筋アクチュエーターを内蔵することで、軽量の外骨格型の装着型アシストロボットを作製した。

 このロボットの制御手法として、装着者から計測される筋活動と関節運動の情報に基づき、装着者の意図した動作に合わせた適切な制御則により駆動させるアルゴリズムを開発した。

 これは、部分的にラベル付けされた情報から装着者の動作意図を精度よく判別する「機械学習技術」と、制御目的を達成するための制御入力をヒトの身体特性を考慮した評価関数に基づいて計算する「最適制御技術」を組み合わせることで実現した。

 同研究では、軽量でありながら力強くヒトの運動を支援する装着型アシストロボットを開発するとともに、筋活動情報を含むセンサー信号から推定したヒトの動作意図に基づき、適切に制御方策を選択し駆動させるアルゴリズムを提案しました。

 このアルゴリズムは、一部のデータに対してだけ分類情報が整理されている状況においても、装着者の動作意図を精度よく推定し適切に運動を支援できる。そのため、今後、ウェアラブルセンサーが普及することで、より多様なヒトの運動データを収集可能になれば、情報を利活用したロボットによるヒトのさらなる支援技術に貢献すると期待でる。

 また、年齢にかかわらず意欲・能力を生かして活躍できるエイジレス社会に向けた技術として有効だと考えられる。<理化学研究所(理研)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「はじめての神経回路シミュレーション」(山﨑 匡、五十嵐潤著/森北出版)

2022-02-25 09:33:35 |    情報工学



<新刊情報>



書名:はじめての神経回路シミュレーション~ニューロンからヒト全脳モデルまで~

著者: 山﨑 匡、五十嵐潤

発行:森北出版

 脳をフルスクラッチで構築しよう!パソコンの性能向上やスパコンの利用拡大によって今後ますます注目を浴びる脳の神経回路シミュレーション。同書では、脳の構成要素であるニューロンがスパイクを発射し、それがシナプスを介してネットワークを伝播して機能が生じる過程を、フルスクラッチで構築して再現する。神経科学の基礎からスタートし、数値計算法、ニューロンとシナプスの構築、スパイク列の解析法、大脳皮質・小脳・大脳基底核・海馬における脳の様々な現象の再現など幅広い範囲をカバー。それだけでなく、並列計算による計算の高速化や、神経回路シミュレーション研究の現状と今後の展望など、実践には欠かせない知識も身につく。また、C言語によるコードも多数掲載されており、手を動かしながら読み進めることができる。脳のしくみに興味はあるけど座学では物足りない方、シミュレーション神経科学を俯瞰して学びたい方、神経回路シミュレーションの方法をより深く知りたい・高速化したい方におすすめの1冊。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「生殖危機」(シャナ・H・スワン、ステイシー・コリーノ著/原書房)

2022-02-24 09:35:55 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:生殖危機~化学物質がヒトの生殖能力を奪う~

著者:シャナ・H・スワン、ステイシー・コリーノ

訳者:野口正雄

発行:原書房

 不妊に悩むカップルが増えるなか、精子数は減り続け、卵子の数と質も低下している。内分泌かく乱化学物質の問題は何も解決していないとする専門家が、最新の研究に基づいた生殖能力低下の全体像を報告。とるべき対策も示す。
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●科学技術ニュース●KDDIなど、世界初、オープン化した5G SA仮想化基地局の商用通信に成功

2022-02-24 09:35:24 |    通信工学
 KDDI、韓国サムスン電子、富士通は、世界で初めて、商用ネットワークに接続するオープン化した5G スタンドアローン (5G SA) の仮想化基地局 (所在地: 神奈川県川崎市) によるデータ通信に成功した。

 同基地局は、O-RAN標準に準拠し、オープン化したサムスン電子の無線制御装置 (DU: Distributed Unit、CU: Centralized Unit) と富士通の無線装置 (MMU: Massive MIMO Unit) で構成している。

 基地局のオープン化と仮想化で、迅速なソフトウエア展開や従来の専用ハードウエアに依存しない汎用性のある機器の利用が可能になる。
 
 これにより、利用用途に応じた高度な通信サービスを柔軟かつ迅速にユーザーに提供することを目指す。また、安全性と信頼性の確保および、地方など全国への基地局展開の加速にも貢献していく。

 KDDIは、2022年度中に同基地局を一部地域から展開予定。また3社は、今後もオープン化と仮想化に対応した基地局の開発を推進していきく。<KDDI>
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●科学技術ニュース●東京工業大学など、金属硫化物を用いた二酸化炭素還元電極触媒の設計指針を見出す

2022-02-24 09:34:45 |    化学
 東京工業大学物質理工学院材料系の山口晃助教(理化学研究所環境資源科学研究センター客員研究員を兼務)、新井勝樹修士課程2年(研究当時)、理化学研究所環境資源科学研究センターの中村龍平チームリーダー(東京工業大学教授を兼務)およびJi-Eun Lee(ジウン・リー)研究員、海洋研究開発機構の北台紀夫副主任研究員らの共同研究グループは、多様な金属硫化物を用いた電解還元による二酸化炭素変換結果に対して重回帰分析を行い、同物質を利用した触媒設計における新たな指針を見出した。

 金属硫化物は、二酸化炭素還元におけるスケーリング則を打破しうる触媒材料として期待されている。

 同研究グループはその設計の指針を得るため、金属硫化物を用いた二酸化炭素還元で活性を決める物性を解明すべく、還元活性度と金属硫化物の結晶構造的パラメータおよび電子的パラメータとの重回帰分析を実施し、一酸化炭素生成においては金属硫化物の結合長などの構造的な要因が、ギ酸生成においては金属の電気陰性度などの電子的な要因が活性を決めていることを解明した。

 同研究は、金属硫化物という自然界に普遍的に存在する材料を用いた二酸化炭素還元触媒の開発の一助となることが期待されている。<理化学研究所(理研)>
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