“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「純粋機械化経済」(井上智洋著/日本経済新聞出版社)

2019-08-30 09:27:08 |    人工知能(AI)

 

<新刊情報>

 

書名:純粋機械化経済~頭脳資本主義と日本の没落~

著者:井上智洋

発行:日本経済新聞出版社

 2030年頃にAIは、人間と同等になったり人間を超えたりはしないものの、人間の知的振る舞いをぎこちなく真似る程度には進歩している可能性がある。人間の知性に近いそのようなAIを手にしたものが、次世代の経済的覇権や政治的覇権を手にするだろう。それゆえ、AIの進歩の遅れている日本のような国は没落し、進んでいる中国のような国は飛躍的に経済力や軍事力を伸ばして、覇権国家となるだろう。AI時代に世界は大きく分岐する。同書は、AIが持つ暴力的なまでの巨大な力の正体と、それが一体どんな便益や害悪をもたらすのかを明らかにする。

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★科学技術ニュース★NEDOと東北大学、世界初となる360度方向に連続的に移動可能な円形断面型クローラーを開発

2019-08-30 09:26:39 |    ロボット工学

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東北大学は、全方向(360度方向)への連続移動を実現した円形断面型クローラーの開発に世界で初めて成功した。

 柔らかい絨毯をはじめ、点字ブロックの段差や踏切内の線路の溝など、一般の車輪では走りにくい環境でも、クローラーの向きを変えることなく縦・横・斜めの方向にスムーズに移動できる。

 同機構は、オムニクローラーが備える高い耐荷重性・走破性に加え、放射状に最密配置した履帯(クローラー)が駆動することにより、任意方向への連続的な移動を可能にした。

 電動車いすをはじめ、移動型ナビゲーションロボットや屋内外の巡回警備ロボットなど、総重量の大きなモビリティー(移動体)用の駆動機構としての用途が期待される。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「信用保証制度を活用した創業支援」(家森信善編著/中央経済社)

2019-08-30 09:26:14 |    企業経営

 

<新刊情報>

 

書名:信用保証制度を活用した創業支援~信用保証協会の役割と金融機関連携~

編著:家森信善

発行:中央経済社 

 創業期の企業に対するアンケート調査をベースに、新しい信用保証制度のもとで期待される信用保証協会の役割や、信用保証協会と民間金融機関の連携のあり方について提言する。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「できる研究者の科研費・学振申請書」(科研費.com著/講談社)

2019-08-29 10:15:09 |    科学技術全般

 

<新刊情報>

 

書名:できる研究者の科研費・学振申請書~採択される技術とコツ~

著者:科研費.com

発行:講談社

 研究者に人気のサイト「科研費.com」が大幅書き下ろしで書籍化。使える作文やデザインのコツを論理的かつユーモラスにまとめた。著者が添削してきた実際の申請書をもとに、文例やロジック、よくある間違いなどを豊富に掲載。さらにチェックリストやテンプレートなどの支援ツールで、短時間での申請書作成をお助け。科研費や学振に初めて応募する人も、何度も挑戦してきた人も必携の一冊。

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★科学技術ニュース★JSTなど、熟練の研究者の「勘と経験」を誰でも簡単に再現することに成功

2019-08-29 10:14:42 |    人工知能(AI)

 科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業において、JSTの星野 学 さきがけ専任研究者(理化学研究所 創発物性科学研究センター 物質評価支援チーム 研究員)らは、数時間から数日かけて得る単結晶構造解析結果を、数分で計測した予備的なデータから事前評価ができる技術を開発した。

 単結晶構造解析は、単結晶試料にX線を照射して数千から数万個のデータを計測して、それらをコンピューターで処理しながら行う。そのため、時間をかけてデータを計測、解析してからでないと、選別した試料が研究の目的に相応しいのか、精度の良い解析結果が得られたのかを確認することができない。

 現状における試料の選別やデータ計測の条件設定は、数分で行う予備計測の結果に基づいて熟練した研究者が「勘と経験」で行なっている。

 同研究グループは、熟練の研究者による「勘と経験」を統計解析に置き換える技術を開発し、経験が少ない研究者でも単結晶構造解析前に結晶内の分子を区別でき、また、精度の良い解析結果を得るために必要な計測条件を決定することを可能にした。

 同研究の成果は、単結晶構造解析を用いた分子構造や物質構造の評価を高効率化、高精度化させることにつながる。また、単結晶構造解析に必要な計測実験を人に代わってコンピューターが判断し実行する技術開発への応用も期待される。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「Zabbix統合監視実践入門<改訂3版>」(寺島広大著/技術評論社)

2019-08-29 10:14:11 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:Zabbix統合監視実践入門<改訂3版>~障害通知、傾向分析、可視化による省力運用~

著者:寺島広大

発行:技術評論社(Software Design plusシリーズ) 

 統合監視ツールZabbixの使い方を、基礎から実際の運用ノウハウまで解説した書籍。よく使われる監視例はもちろん、大規模なシステム監視についても設定例を挙げながら解説。好評を受け改訂を重ねており、今回の改訂では、最新バージョンである「Zabbix 4.0」に対応した。追加された新機能の解説はもちろんのこと、既存の記述も今の状況に合わせてブラッシュアップされている。これからZabbixを使いはじめたい方にも、Zabbixをさらに使いこなした方にもお勧め。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ブロックチェーン 仕組みと理論<増補改訂版>」(赤羽喜治、愛敬真生編著/リックテレコム)

2019-08-28 09:31:42 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:ブロックチェーン 仕組みと理論<増補改訂版>    

編著:赤羽喜治、愛敬真生

発行:リックテレコム

 大好評を博した旧版の刊行から3年、ブロックチェーンを巡る社会と技術の激動に、全面改訂と大幅な増補でキャッチアップ。

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★科学技術ニュース★NEDOなど、世界初の汎用元素のみで構成する熱電発電モジュールの開発に成功

2019-08-28 09:31:17 |    電気・電子工学

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、物質・材料研究機構(NIMS)、アイシン精機と茨城大学は、環境調和性に優れる鉄-アルミニウム-シリコン系熱電材料を高性能化させ、低温熱源を用いてのIoT機器の駆動やBLE通信が可能となる発電量を得る事に成功し、この熱電材料を使った熱電発電モジュールを世界で初めて開発した。

 容易に入手できる汎用元素のみで熱電材料を構成するため、従来のビスマス‐テルル系化合物による熱電発電モジュールに比べて熱電材料費を1/5以下と大幅に削減できる可能性があり、モジュール全体の製造コストの低減と量産化が見込まれる。

 また、熱的安定性や耐久性にも優れることから、各種IoT機器と組み合わせた自立電源一体型システムの開発へと大きく前進することが期待される。

 同成果を通じて、将来の爆発的な増加が予想されるIoT機器への電力供給を目指し、室温から200℃までの低温度域での微小温度差を用いた自立電源の本格的な普及と社会実装を推進する。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「基礎からわかる 自動車エンジンのシミュレーション」(草鹿 仁編著/コロナ社)

2019-08-28 09:30:54 |    機械工学

 

<新刊情報>

 

書名:基礎からわかる   自動車エンジンのシミュレーション

監修:金子成彦

編著:草鹿 仁

著者:高林徹、溝渕泰寛、南部太介、尾形陽一、高木正英、川内智詞、小橋好充、周蓓霓 、堀司、神長隆史、森井雄飛、橋本淳

発行:コロナ社    

 同書では、自動車用ガソリンエンジンについて、これまで行われてきた代表的なモデルをまとめるとともに、最新のモデリング手法を解説する。また、自動車用エンジンシミュレーションコードHINOCAを用いた解析事例を紹介する。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「我々は生命を創れるのか」(藤崎慎吾著/講談社)

2019-08-27 09:50:39 |    生物・医学

 

<新刊情報>

 

書名:我々は生命を創れるのか~合成生物学が生みだしつつあるもの~

書名:藤崎慎吾

発行:講談社(ブルーバックス)

 生命とは何か? それはどこで、どのようにして生まれたのか?この「究極の謎」に、人類はいまだに答えられていない。だが近年、「生命の起源」をさがす研究は大きな動きをみせている。たとえば、生命誕生の地は従来、「海」が最有力とされてきたが、最近では「陸」が、さらには「宇宙」が支持を集めつつあり、「宇宙生物学」といわれる分野で活発な研究が進められている。科学だけでは割り切れない「究極の謎」に、気鋭の作家が挑む渾身作。

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