“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BS朝日「BBC地球伝説」/TBSテレビ「夢の扉+」

2012-12-31 11:02:29 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>



NHK Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00分
 
  1月6日(日) もう逃げられない!?あなたを狙う 顔認証技術

       女優:南沢 奈央/サイエンス作家:竹内 薫/アナウンサー:中村 慶子/東京大学教授:佐藤 洋一

     見知らぬ人にカメラの照準を合わせると、その人の名前や生年月日、趣味などあらゆる
          個人情報が丸わかり!そんな、ちょっと怖くなるような世界が現実になっている!

BS朝日     BBC地球伝説 午後8時~9時
 
  
  1月7日(月)  休止
  1月8日(火)  緑の惑星~地球進化の謎~ 1 光と生命
  1月9日(水)  緑の惑星~地球進化の謎~ 2 花の誕生
  1月10日(木)緑の惑星~地球進化の謎~ 3 草の時代
 
        私たちの惑星を形作ってきたのは、火山や大陸の移動だけではない。地球にとって最も重要な
          変化を引き起こしたのは、植物だと言えるかもしれない。植物の世界は、驚きと魅力に満ちてい
     る。地球に誕生した植物の祖先は、いかにして太陽の光を利用し、私たちの生命を支える大気を
     作り出すようになったのか?世界をカラフルに彩り、果実を実らせ、あらゆる動物の進化を促し
     た花の秘密とは?木々に覆われた地球に現れ、人類に文明誕生のきっかけをもたらしたという、
     草の挑戦とは?地質学者のイアン・スチュアートが、世界中を冒険しながら、地球の姿をさまざ
     まに変えてきた植物の謎に迫る。
 
TBSテレビ   「夢の扉+」 毎週日曜日 午後6時30分~7時
 
  1月6日(日) 新春特別番組「2013年に実現!世界を驚かせる5大プロジェクト」
 
     ・日本初の国産ジェット旅客機が、大空へ 三菱航空機社長:江川豪雄氏
     ・iPS細胞の研究が一気に加速 川l崎重工業システム技術開発センター:中嶋勝己氏
     ・世界最高峰の地震シミユレーター公開 海洋開発研究機構:金田義行氏
     ・100年分の国産資源を掘り当てる JOGMEC:山本晃司氏/佐伯龍男氏
     ・交通に`超高速"革命が起きる JR東海リニア開発本部長:白国紀行氏

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■科学技術ニュース■物質・材料研究機構、セシウムの存在位置をミリメートル以下の精度で可視化

2012-12-28 10:59:21 |    化学

 物質・材料研究機構の国際ナノアーキテクトニクス研究拠点超分子ユニットの森 泰蔵博士研究員とジョナサン・ヒルMANA研究者らは、固体表面や生物中におけるセシウムの分布を蛍光により可視化できる超分子材料を開発した。

 東日本大震災にともなう福島第一原子力発電所事故により、多くの放射性物質が漏洩し広い範囲が汚染された。中でも放射性セシウム同位体であるセシウム137は半減期が30年と長く、今後も主な放射線源であり続ける。

 政府は放射性物質により汚染された地域の除染を計画・実施している。放射性セシウムの分布を可視化できれば除染作業を効率化でき、除染による汚染物質の削減にもつながると期待できる。現在、産学官が協力し放射性物質を可視化するカメラの研究開発を行っている。

 このような中、同グループは、超分子相互作用を利用してセシウムを検出する蛍光プローブを開発した。

 この蛍光プローブはセシウムを内包すると緑色の蛍光を発するため、固体表面に分布するセシウムの位置を目で確認できる。この蛍光プローブは既存の放射性物質を検出する方法よりも高い空間分解能を有し、ミリメートル以下の精度でセシウムの分布を可視化できる。

 セシウムを含む土壌に蛍光プローブを溶かしたアルコールを噴霧し、そこへ紫外線を照射するとセシウムに汚染された箇所だけが緑色の蛍光を発する。これにより、セシウムに汚染された箇所のみを選択的に除去でき、汚染廃棄物の大幅な削減が期待できる。

 セシウムを含む水に浸した植物の茎断面に蛍光プローブを溶かしたアルコールを噴霧し、そこへ紫外線を照射すると、セシウムを含む部分のみが緑色に光った。つまり、セシウムの拡散挙動や蓄積過程を視覚的に把握することもできる。

 同研究成果は、セシウムの分布をミリメートル以下の精度で可視化することができ、除染の効率化やセシウムの拡散・蓄積過程の解明などに大きく貢献すると期待される。

 

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■科学技術ニュース■日豪の研究グループ、巨星を周回する2つの巨大惑星を発見

2012-12-27 10:40:08 |    宇宙・地球

 東京工業大、ニューサウスウェールズ大、国立天文台、広島大、兵庫県立大からなる研究グループは、岡山天体物理観測所188cm望遠鏡とアングロオーストラリアン望遠鏡を用いた観測により、HD4732と呼ばれる巨星を周回する2つの巨大惑星を発見した。
 
 岡山観測所では2004年8月に、この天体の観測を始めた。その後1~2年ほどが経過すると、この天体は公転周期約1年の惑星をもつことが判明し、さらに観測を継続すると、より長周期の二つ目の惑星が存在する可能性も見えてきた。

 しかし運の悪いことに、この天体は南天の星で高度が低く、岡山観測所からは約半年間しか観測できない。そのため、1つ目の惑星の軌道が決められず、2つ目の惑星が本当にあるのかどうかも長い間疑わしいままであった。
 
 そこで、2010年9月からオーストラリア・ニューサウスウェールズ大の研究者と協力し、アングロオーストラリアン望遠鏡での観測を始めた。

 南半球にあるオーストラリアからは岡山よりも長い期間この天体が観測できるため、公転周期約1年の惑星の軌道をきちんと決めることができた。

 その結果、2つ目の惑星の存在も確定的となり、その公転周期は約2700日であることが分かったもの。
 
 複数惑星系には、惑星系の形成や進化の研究にとって重要な情報が含まれている。特に巨星で複数惑星系が見つかった例はまだ少なく、今後の観測の進展が期待される。

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◆科学技術書<新刊情報>◆「知の逆転」(吉成真由美[インタビュー・編]/NHK出版新書)

2012-12-25 11:07:42 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●


<新刊情報>


書名:知の逆転

インタビュー・編:吉成真由美

発行:NHK出版

 「二重らせん」構造を解明したワトソン、「普遍文法」を提唱し言語学に革命をもたらしたチョムスキー・・・・・・限りなく真実を追い求め、学問の常識を逆転させた叡智6人。彼らはいま、人類の未来をどう予見しているのか。「科学に何が出来る?」「人工知能の可能性は?」「情報社会のゆくえは?」―現代最高の知性が最も知りたいテーマについて語る。第1章文明の崩壊(ジャレド・ダイアモンド)、第2章帝国主義の終わり(ノーム・チョムスキー)、第3章柔らかな脳(オリバー・サックス)、第4章なぜ福島にロボットを送れなかったか(マービン・ミンスキー)、第5章サイバー戦線異状あり(トム・レイトン)、第6章人間はロジックより感情に支配される(ジェームズ・ワトソン)。 

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BS朝日「BBC地球伝説」/TBSテレビ「夢の扉+」

2012-12-24 10:37:29 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>

 

NHK Eテレ  サイエンスZERO 毎週日曜日 午後11時30分~0時00分
 
  12月30日(日) シリーズ原発事故(8) 4号機 取り出せるか 使用済み燃料
 
       福島第一原発の4号機で始まった燃料取り出し。水素爆発した建屋から高い放射線を出す使用
         済み燃料をどうやって取り出すのか? 困難な作業に挑む技術開発の現場に迫る。
 
BS朝日     BBC地球伝説 午後8時~9時
 
  
  1月7日(月)  休止
  1月8日(火)  緑の惑星~地球進化の謎~ 1 光と生命
  1月9日(水)  緑の惑星~地球進化の謎~ 2 花の誕生
  1月10日(木)緑の惑星~地球進化の謎~ 3 草の時代

        私たちの惑星を形作ってきたのは、火山や大陸の移動だけではない。地球にとって最も重要な
          変化を引き起こしたのは、植物だと言えるかもしれない。植物の世界は、驚きと魅力に満ちてい
     る。地球に誕生した植物の祖先は、いかにして太陽の光を利用し、私たちの生命を支える大気を
     作り出すようになったのか?世界をカラフルに彩り、果実を実らせ、あらゆる動物の進化を促し
     た花の秘密とは?木々に覆われた地球に現れ、人類に文明誕生のきっかけをもたらしたという、
     草の挑戦とは?地質学者のイアン・スチュアートが、世界中を冒険しながら、地球の姿をさまざ
     まに変えてきた植物の謎に迫る。

TBSテレビ   「夢の扉+」 毎週日曜日 午後6時30分~7時

  1月6日(日) 新春特別番組「2013年に実現!世界を驚かせる5大プロジェクト」

     「iPS細胞」から「超伝導リニア」まで、2013年に必ず世界を驚かせる「5つのメイド・
     イン・ジャパン」。「強いニッポン」の羅針盤となる、5人のサムライたちの言葉を聞く。

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■科学技術ニュース■JAXAなど、衛星「いぶき」の観測データによる二酸化炭素吸収排出量等の結果を公開

2012-12-21 10:34:32 |    宇宙・地球

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国立環境研究所(NIES)、環境省は、世界で初めて、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」による二酸化炭素濃度データを活用して、全球の二酸化炭素収支を定量的に推定するとともに、衛星観測濃度データの有用性を定量的に実証し、一般に公開する。

 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」は、環境省、国立環境研究所(NIES)及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発した、世界初かつ唯一の温室効果ガス観測専用の衛星。二酸化炭素とメタンの濃度を宇宙から観測することを主目的としており、平成21年1月23日の打上げ以降、現在も順調に観測を続けている。
 
 今般、温室効果ガス濃度の算定手法の改良等により精度の向上した「いぶき」による二酸化炭素濃度の観測データと、地上観測点における観測データとを用いて、平成21年6月から平成22年5月までの1年間について、全球の月別・地域別(64分割)の二酸化炭素吸収排出量(正味収支)を推定した結果等を一般に公開する。

 これまでは、地上観測データのみによって二酸化炭素吸収排出量の推定を行ってきたが、「いぶき」により得られた観測データを加えることにより、より精度の高い(不確実性の低い)二酸化炭素吸収排出量の推定値が得られた。

 これにより、二酸化炭素吸収排出量の推定における、衛星観測濃度データ活用の有効性が確認された。
 
 

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■科学技術ニュース■シャープ、太陽電池セルで非集光時世界最高効率37.7%を達成

2012-12-20 08:29:40 |    エネルギー

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「革新的太陽光発電技術研究開発」プロジェクトの一環として、シャープが、世界最高の非集光時セル変換効率37.7%を、化合物3接合型太陽電池で達成した。
  
 同プロジェクトは、新材料・新規構造等を利用して太陽光発電の「モジュール変換効率40%超」かつ「発電コスト7円/kWh」を達成するための探索研究を行い、2030年以降の実用化を目指すもの。
  
 この成果によって、同プロジェクトの目標達成時期が前倒しされ、超高効率太陽電池の早期実用化が期待される。
 
 現在、導入されている太陽電池の約80%を占めるシリコン結晶の太陽電池は、市販製品で最高20%程度の変換効率を有している。太陽光発電を更に普及させていくためには、狭い面積でも十分な発電量が得られるように、変換効率を向上させていく事が重要なポイントとなる。
 
 NEDOは、将来の高効率太陽電池の一つである化合物太陽電池の開発をシャープに委託して進め、2011年11月に化合物3接合型太陽電池で非集光時セル変換効率36.9%を達成している。

 今回新たに、受光面の総面積に対する有効受光面積の比率を増やすことで、太陽電池の最大出力を向上させ、変換効率を37.7%まで高めることに成功したもの。
 
 今後は、プロジェクトの長期目標である「モジュール変換効率40%超」達成のため、更なる効率向上を図るとともに、実用化へ向けたコスト低減などの技術開発を進めていく方針。

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■科学技術書・理工学書ブックレビュー■地球の中心で何が起こっているのか (巽 好幸著/幻冬舎新書) 

2012-12-18 10:40:22 |    宇宙・地球

 

書名:地球の中心で何が起こっているのか―地殻変動のダイナミズムと謎―

著者:巽 好幸

発行所:幻冬舎

発行日:2011年7月30日

目次:第1章 地球内部の構造とプレートテクトニクス
    第2章 46億年前に誕生した原始地球
    第3章 火山列島と沈み込み帯の密接な関係
    第4章 火山列島はどうしてできるか?
    第5章 海で生まれる大陸
    第6章 地球は自らリサイクルしている
    第7章 地球における炭素と水の大循環

 2011年3月11日に発生した東日本大震災は、最大40.1mにも上る大津波を引き起こし、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらした。さらに、地震の揺れや液状化現象、地盤沈下、ダムの決壊などによって、広大な範囲で被害を発生させ、各種ライフラインが寸断された。 震災による死者・行方不明者は約19,000人、建築物の全壊・半壊は合わせて39万戸以上に達するという。これに加え、東京電力の福島第一原子力の炉心溶融と建屋爆発事故を誘発させた。6基ある原子炉のうち1~4号機は廃炉となったが、使用済み核燃料の除去が必要であるため今のところ廃炉の見通しは立っていないという。このような甚大な災害を引き起こす巨大地震は、何故引き起こされるのか、何故に日本において起こる確率が高いのか、誰もが抱く、そんな素朴な疑問に答えてくれるのが同書である。

 地球の半径は約6400キロあり、内部の構造は、地殻、マントル、核の3層からなっている。さらにマントルは、上部と下部に、核は、外核と内核に分けられる。そして、それらを構成する元素はというと、鉄とケイ素(シリコン)、それに酸素の3つの元素が全体の8割近くを占めている。ほとんどの鉄は酸素と結合することなく金属として核をつくっている。また、ケイ素は酸素と共にマントルや地殻の主要成分を形成している。マントルは、決してドロドロのマグマが詰まっているわけではなく、しっかりとした岩石(固体)なのだ。しかし、一方、マントルは流動して対流している。スカンジナビア半島では年間に1センチ以上以上隆起しているところもあり、100年ほど前は、立派な港であったところは、現在ではすっかり干上がっている所もあるという。

 日本列島は、地殻の沈み込み帯の直ぐ側に存在している。逆に考えると、地殻の沈み込み帯には日本列島のような陸地が生成されることが多い。そして、沈み込み帯は、地球上でも火山が密集する場所の一つとなっている。プレートが沈み込む所で何故マグマが発生するのか?「この疑問に答えるのが本書の最大の目的」と著者の巽 好幸氏は書いている。何故日本にこれほど火山が多いのであろうか。答えは、プレートの沈み込み速度が速い所ほど、活火山の数が多くなる傾向があるという。つまり、地震と火山は、切っても切れない関係があることが、同書を読み進めていくにつれて、次第に明らかにされてくる。プレートが沈み込み、それによって地震が発生し、同時にマグマが溜まり、火山活動も発生する。最近になり、近いうちに富士山が爆発するのではないか、ということが盛んに言われ始めているが、地震活動が活発になれば、これと並行して火山活動が起こるとすれば、富士山の爆発の可能性も納得がいく。

 同書の後半において目に止まるのは、「サブダクションファクトリー」という言葉だ。サブダクションとは、沈み込み、ファクトリーは工場なので、直訳すると「沈み込み工場」ということになる。沈み込み帯のマグマ活動は、最終的には大陸地殻を作り出す。つまり、大陸地殻は、いわば「製品」見たいなものだという。その原料はと言うと、あたかもベルトコンベアーのような働きをするプレートで運び込まれる、海洋地殻や堆積物などの海洋物質なのだ。つまり、地球は、常に沈み込み現象によって海洋物質が内部に運び込まれ、これが長年に渡って蓄積され、火山のとなって地球表面に送り返されるというのだ。こうなると、固くて頑丈な地球内部というイメージは、儚くも崩れ去り、地球内部は、何か液体みたいに流動的なイメージに置き換えなければならなくなる。同書を最後まで読むと、日本にどうして地震が集中するのかが、何となく分り、火山の発生も理解することができる。逆に、そんな国土だからこそ豊かな自然が身近にあるのだな、と自然の大切さに思いが至ることになる。(勝 未来)

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◆科学技術テレビ番組情報◆NHK「サイエンスZERO」/BS朝日「BBC地球伝説」

2012-12-17 10:31:49 |    ◆TV番組◆

 

<テレビ番組情報>

 

NHK Eテレ  サイエンスZERO 午後11時30分~0時00分

  12月23日(日) メリークリスマス!科学のうんちくプレゼントSP

       いよいよクリスマスイブ!「iPS細胞からマンモスは復活させられるか?」「ヒッグスの超対
    象性の世界とは?」。今年、番組に寄せられた視聴者の疑問にとことん答える。

BS朝日     BBC地球伝説 午後8時~9時

  12月17日(月)  発見!世界大航海 歴史を変えた男たち 5.史上初!海底レスキュー隊
  12月18日(火)  野生の王者ジャガー その知られざる素顔
  12月19日(水)  ヒマラヤの神秘・幻のユキヒョウに迫る!
  12月20日(木)  ハイイログマ・大自然に生きる

   
     世界一周のマゼラン、オーストラリア開国の父といわれるキャプテン・クック、北極点を
     目指し冒険の旅に出たナンセン、さらにメートル法を考案した大航海、海底レスキュ
     ー隊など、歴史に名を残すさまざまな海の冒険に迫る。

 

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■科学技術ニュース■産総研と大阪府大、分子伝送システム「ナノ電車」を開発

2012-12-14 10:58:47 |    生物・医学

 産業技術総合研究所(産総研)の健康工学研究部門ストレスシグナル研究グループ都 英次郎研究員らは、大阪府立大学大学院工学研究科河野 健司 教授らと協力して、光によって発熱可能なカーボンナノチューブ(CNT)と特定の温度で内包分子を放出する温度感受性リポソームを組み合せて、電圧をかけることによって目的位置まで正確に分子を運び、レーザー光照射によって分子を放出できる分子複合体(ナノ電車)を開発した。この開発した「ナノ電車」を用いると、酵素反応の開始を遠隔制御することができる。

 今回の開発により、病気の発生・進行を未然に防ぐ予防医療のための高性能なマイクロ流体デバイスの開発に貢献することが期待される。

 人間をはじめとする多細胞生物は、個々の細胞間でホルモンなどのシグナル伝達分子を授受することで、恒常性の維持や成長の調節、運動制御や記憶・学習などさまざまな生命活動を行っている。

 このような生体機能からヒントを得て、DNAやタンパク質などの分子を伝達し、目的とする化学・生化学反応を誘発する分子伝送システムが開発できれば、化学、医療などのさまざまな分野での革新的な応用につながる。

 産総研ではこれまでに、レーザー光により容易に発熱するCNTの光発熱特性に注目し、体の中で発電できる光熱発電素子や生体内で標的とする生理活性物質を生み出す遺伝子発現制御技術を開発してきた。

 今回、光発熱特性をもつCNTを、特定の温度で内包する分子を放出できる温度感受性リポソームと組み合せることで、生体機能を模倣した新しい分子伝送システムの開発に取り組み、カーボンナノチューブとリポソームからなる分子伝送システム「ナノ電車」を開発したもの。

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