“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「追いつめられる海」(井田徹治著/岩波書店)

2020-06-25 10:09:42 |    宇宙・地球

 

<新刊情報>

 

書名:追いつめられる海

著者:井田徹治

発行:岩波書店(岩波科学ライブラリー)

 表面の3分の2を覆う海の存在ゆえに、地球は青く、美しい。その海が今、危機的な状況に直面している。海水温の上昇、海洋酸性化、プラスチックごみ、酸素の足りないデッドゾーンの広がり、漁業資源の減少がこのまま進むとどうなるか。環境問題の取材にライフワークとして取り組んできた著者が、最新の研究報告やルポを交えて伝える。

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●科学技術ニュース●JAEAなど、スピン流を介した流体発電現象の大幅な発電効率向上を実現し新たなナノ流体デバイスへ道

2020-06-25 10:09:15 |    電気・電子工学

 科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業において、ERATO 齊藤スピン量子整流プロジェクトの髙橋 遼 研究協力員(研究開始時 日本原子力研究開発機構 博士研究員、現 お茶の水女子大学 助教)、中堂 博之 サブグループリーダー(日本原子力研究開発機構 副主任研究員)、松尾 衛 グループリーダー(研究開始時 日本原子力研究開発機構 副主任研究員、現 中国科学院大学 准教授)、前川 禎通 グループリーダー(理化学研究所 上級研究員)、齊藤 英治 研究総括(東京大学 教授)らは、電子の自転の流れであるスピン流を介した流体発電現象のマイクロメートルスケールの微細流路における特性を解明し、微細になるほど発電効率が飛躍的に向上することを発見した。

 微細流路で流れは層流と呼ばれる状態になり、微小な渦のような液体運動が流路全域に広くなだらかに分布する。このことが、より微細化に適した特性と発電効率の増大につながっている。

 スピン流を介した流体発電現象の基礎理論は松尾グループリーダーらが2017年に予言しており、同研究ではこの流体発電現象の実験的実証を層流領域において実現した。実験の結果、層流領域では発電効率がおよそ10万倍向上することが確認された。

 同研究成果により、スピン流を介した流体発電現象は微細化により特性が大きく向上することが示唆される。また、流路の内部および外部に付加装置を必要としない。このため、スピントロニクス技術を取り入れたナノ流体デバイスや微細な流れを用いた流速計などに応用できると期待される。(日本原子力研究開発機構<JAEA>)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「AWS認定ソリューションアーキテクト」(平山 毅著・監修/リックテレコム)

2020-06-25 10:08:42 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:AWS認定ソリューションアーキテクト~プロフェッショナル~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説~
 
著者・監修:平山 毅

監修:堀内康弘、福垣内孝造

著者:岡 智也、新村俊介、岡崎靖浩、池田 大、澤田拓也、津山晃一、鳥谷部昭寛、早川 愛

 同書書は、AWS(Amazon Web Services )認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル試験対策の問題集。プロフェッショナル試験では、具体的な業務要件や課題をもとにしたケース問題が長文で出題される。試験時間も長く、知識だけではなく思考力や応用力が求められる。合格するためには、問題に示されたシナリオを熟読したうえで最適な答えを導き出す訓練が必要不可欠。同書は、このような試験の特徴を踏まえて演習問題とその解説に重点を置き、総仕上げとして模擬試験を掲載。さらに、AWSのサービス・機能を概説するとともに、出題されるシナリオの特性をしっかり解説。確かな実力が身に付く1冊。

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