<新刊情報>
書名:生命はデジタルでできている~情報から見た新しい生命像~
著者:田口善弘
発行:講談社(ブルーバックス)
いま、生物学の分野で静かな革命が進行しつつある、と言ったら読者の皆さんは驚くだろうか? その生物学の分野とは、ゲノム科学である。ゲノム科学に関する新しい知見がネットに流れない日の方が珍しい。「寿命を伸ばす遺伝子発見!」「『がんゲノム医療』検査に保険適用」なんだがすごいことがこの分野で起きているっぽい。だが、なぜ、「突然」こんなことになっているのか? その疑問に答えてくれる報道は少ない気がする。同書の目的はそれを少しでもわかりやすく説明することにある。そのために、本書ではDIGIOMEという造語を導入した。DIGIOMEとは何か? それは、デジタル信号処理系としてゲノムを捉える考え方だ。