医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

埋けるか鞭か

2016-02-06 06:25:46 | 薬局
歌を忘れたカナリアは後ろの山に棄てましょか。

こんな歌を知っていますか。
棄てるのはかわいそうだと背戸の小薮に埋けるか、柳の鞭でぶつか。
それではかわいそうと象牙の舟に銀のかい月夜の海に浮かべて思い出させようとなる。
カナリアは歌を忘れちゃいけないんだ。

薬局の薬剤師は売ることを忘れちゃいけない。
調剤は処方せんと薬の交換で薬局は交換場所になってしまっている。
パチンコの景品交換じゃではない。
患者の裁量権は後発医薬品にするかしないかの選択しかない。
当たり前であるが薬局は小売業である。
小売業はモノを売って成り立っている。
その「売る」を忘れると埋けられるか、鞭でぶたれる。

これからの薬局は調剤の売上を6割に持って行き、その他の物販で4割を稼ぐ工夫が必要じゃないだろうか。
今回の改定でわかるように調剤報酬も薬価差益も今後に期待は持てない。
財務省が目論んでいる2018年までの社会保障費の増額は年平均で5,000億円である。
今回は何とかクリアーできたが来年はかなり難しい。
頼りにされるのは消費税に絡んだ薬価改定くらいだ。
となると来年も薬価改定があり、しかも5,000億円の大半をここからひねり出す事になる。
今回も薬価は通常引き下げ分が約1,200億円あり、市場拡大再算定などで約500億円になっている。
合わせて約1,700億円である。
実際はもっと大きいのではないだろうか。
来年もこれと同じ規模の薬価改定になるのではないだろうか。
調剤報酬も思いのほかダメージが大きいと予想される。
しかもこれから良くなる見込みは薄い。

調剤の売上を「6割に持って行く」と言うのは現状を維持しての話である。
残りの4割は新たに売上を作る。
先日もブログで書いたがスーパーのバイヤーが、今年の市場で拡大しそうだと期待しているキーワードは「健康」と「シニア」だった。
これを大事にしたい。
例えば、月に1度の頒布会なども面白いかもしれない。
頒布品は無農薬・有機野菜や果物、旬なお取り寄せ品など良いかもしれない。
出来れば近くの店では手に入らない品物が良い。
地方の業者と組むのもいいかもしれない。
これで儲けるのもいいが地域の人とのつながりを大事にしたい。

また、近所の飲食店での食事会もどうだろうか。
何時間か貸切で長寿の秘訣の旬の初物をいただく会である。
お陰様で、私が提案していたバスツアーを実施した薬局は、予想以上に参加者が多いのに驚いている。
ただ、今の時期のバスはちょっとね…。

小さな報告だけど投薬カウンターにのど飴を置いたら買う人が増えた。
杖を壁にフックで横に並べるように展示すると驚くくらい反応が良い。
もちろん売れている。






目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする