なんというか。俺も派遣なわけだ。
俺の職業は、SEという職業だが、メーカー系と言われる、所謂一次受けのSEには、技術力はない。
持っているものはマネジメント力だけだ。…まあ、例外はあるものの、ほとんどがそうだと思う。
んで、個人情報保護法をはじめとする悪法によって、プロジェクトを分割し、中小企業が自分の会社に持ち帰って作業…。というのが、情報セキュリティの関連上、難しくなってしまった。
例えば、会計ソフト開発なんて、顧客の会計情報がないと、ホントに正しい値が出ているかどうかなんて、まったくわからない。
新システム導入なんかがあった場合、新システムが、顧客の要望通りに正しい計算結果を弾き出しているという保証をする為には、どうしても、顧客が今使っているデータと比較する必要が出てくるのだ。
コンプライアンス関連が厳しくなり、データの持ち出しが、法律的には事実上不可能になった。
顧客から仕事の依頼を受けたメーカー系企業は、顧客情報の持ち出しを可能にする契約を結ぶ。だから問題なさそうに見える。
ところが、一次受けメーカーには技術力がない。
開発は孫受け以下の中小企業に丸投げだ。ところが顧客情報は自社企業の外に出せない。
すると、中小企業の人員が、メーカー企業に派遣されるしかないのである。
そんなわけで。
技術を有する作業員の大半が派遣社員という、奇妙な状況が発生する。
この傾向は10年以上前から、俺の業界では存在した。
現状の法体系では、少なくともウチの業界は派遣会社がなくてはならないものになってしまっている。
こんな、派遣だらけの俺の業界だからこそ、思うのだが…。
最近の、派遣切り企業を叩きまくる風潮は、ちとおかしいと思う。
俺ら派遣社員は、使い捨てで切られる事がわかりきってて派遣社員をやっている。
切られるのは自分にスキルがないからだ。中には初日で切られる連中もいる。経歴を詐称してでも、必死こいて勉強して生き残るやつもいる。
超理不尽な扱いも、受けた事がある。
派遣切りを非難する連中は、じゃあ派遣社員の社会保障をしろとでも言うのだろうか。仕事がなくても仕事を作れとでも言うのだろうか。そんなん無理だろ。
トヨタがGMみたいにならないのは、派遣を切れるからだ。
まあ、だからと言って、鬼トヨタを擁護していいとは思わないけどな。
…で、俺は、ピンハネ率が高すぎるのが問題なんだと、以前から思っていた。
ピンハネ率が高い理由は、ピンハネ率を公開する義務がないからなのだ。
派遣は失くす事ができないと思う。今まで通り、俺は残っても別に構わないと思う。でも、もう少し情報開示をするべきなんではなかろうか。
例えば、曾孫受け…。
A社が技術者をB社に要望→1人100万円(30万円A社に)
B社が技術者をC社に要望→1人70万円(20万円B社に)
C社が技術者をD社に要望→1人50万円(20万円C社に)
D社がE君に支払う賃金→30万
みたいな構造は、ちっとも珍しくないので、どんなけガメてるか解るようにすればいいのだ。
んで、3年以上の常駐者は、正社員化を(本人が希望すれば)義務とする。
すると、「社宅に派遣社員を住まわせる」→「契約切れたら出てけ」とかいう、馬鹿げた事はできなくなるはずなのだ。
企業の負担は増すだろうが、まだフェアになる。3年以上、自社に拘束したいのであれば、正社員として雇えというわけだ。
俺は、派遣社員だけど、中小企業の正社員である。俺らみたいな人は、まだ守られてるので、情報公開が進むだけでも問題ななかろう。多分。じゃないと中小企業は全部大企業が守らなければならないようになるような気がする。
繰り返して言うが、今の
「派遣は奴隷だ」
的風潮はおかしい。俺ら技術系派遣社員に失礼だろ。それ。
キヤノン600人追加削減 富士通も約400人に拡大(共同通信) - goo ニュース
俺の職業は、SEという職業だが、メーカー系と言われる、所謂一次受けのSEには、技術力はない。
持っているものはマネジメント力だけだ。…まあ、例外はあるものの、ほとんどがそうだと思う。
んで、個人情報保護法をはじめとする悪法によって、プロジェクトを分割し、中小企業が自分の会社に持ち帰って作業…。というのが、情報セキュリティの関連上、難しくなってしまった。
例えば、会計ソフト開発なんて、顧客の会計情報がないと、ホントに正しい値が出ているかどうかなんて、まったくわからない。
新システム導入なんかがあった場合、新システムが、顧客の要望通りに正しい計算結果を弾き出しているという保証をする為には、どうしても、顧客が今使っているデータと比較する必要が出てくるのだ。
コンプライアンス関連が厳しくなり、データの持ち出しが、法律的には事実上不可能になった。
顧客から仕事の依頼を受けたメーカー系企業は、顧客情報の持ち出しを可能にする契約を結ぶ。だから問題なさそうに見える。
ところが、一次受けメーカーには技術力がない。
開発は孫受け以下の中小企業に丸投げだ。ところが顧客情報は自社企業の外に出せない。
すると、中小企業の人員が、メーカー企業に派遣されるしかないのである。
そんなわけで。
技術を有する作業員の大半が派遣社員という、奇妙な状況が発生する。
この傾向は10年以上前から、俺の業界では存在した。
現状の法体系では、少なくともウチの業界は派遣会社がなくてはならないものになってしまっている。
こんな、派遣だらけの俺の業界だからこそ、思うのだが…。
最近の、派遣切り企業を叩きまくる風潮は、ちとおかしいと思う。
俺ら派遣社員は、使い捨てで切られる事がわかりきってて派遣社員をやっている。
切られるのは自分にスキルがないからだ。中には初日で切られる連中もいる。経歴を詐称してでも、必死こいて勉強して生き残るやつもいる。
超理不尽な扱いも、受けた事がある。
派遣切りを非難する連中は、じゃあ派遣社員の社会保障をしろとでも言うのだろうか。仕事がなくても仕事を作れとでも言うのだろうか。そんなん無理だろ。
トヨタがGMみたいにならないのは、派遣を切れるからだ。
まあ、だからと言って、鬼トヨタを擁護していいとは思わないけどな。
…で、俺は、ピンハネ率が高すぎるのが問題なんだと、以前から思っていた。
ピンハネ率が高い理由は、ピンハネ率を公開する義務がないからなのだ。
派遣は失くす事ができないと思う。今まで通り、俺は残っても別に構わないと思う。でも、もう少し情報開示をするべきなんではなかろうか。
例えば、曾孫受け…。
A社が技術者をB社に要望→1人100万円(30万円A社に)
B社が技術者をC社に要望→1人70万円(20万円B社に)
C社が技術者をD社に要望→1人50万円(20万円C社に)
D社がE君に支払う賃金→30万
みたいな構造は、ちっとも珍しくないので、どんなけガメてるか解るようにすればいいのだ。
んで、3年以上の常駐者は、正社員化を(本人が希望すれば)義務とする。
すると、「社宅に派遣社員を住まわせる」→「契約切れたら出てけ」とかいう、馬鹿げた事はできなくなるはずなのだ。
企業の負担は増すだろうが、まだフェアになる。3年以上、自社に拘束したいのであれば、正社員として雇えというわけだ。
俺は、派遣社員だけど、中小企業の正社員である。俺らみたいな人は、まだ守られてるので、情報公開が進むだけでも問題ななかろう。多分。じゃないと中小企業は全部大企業が守らなければならないようになるような気がする。
繰り返して言うが、今の
「派遣は奴隷だ」
的風潮はおかしい。俺ら技術系派遣社員に失礼だろ。それ。
キヤノン600人追加削減 富士通も約400人に拡大(共同通信) - goo ニュース
元々派遣制度というものを提唱した学者が著書に於いて
「派遣はあくまでも技術を必要とする専門職に限らなければならない。一般職に広げると奴隷化の様相を成すから」
という事を書いていたそうです。
派遣制度そのものではなく、改正派遣法に大きな問題があるのでしょう
でも、運送業とかは派遣にしないと、大型のイベントとかを取り扱う事が、普通の会社ではできなくなってしまうし…。
ああ単純労働の派遣の、使用者側からの便利さを考えると、なくなるのはきっと、惜しいものなんだろうけど。そういう面の不便も受け容れないと、きっといけないんでしょうね。