あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

腹黒某A国

2008年08月21日 20時29分56秒 | 国際
 数日前、ロシアが、韓国と共同開発していた油田を乗っ取って、韓国企業を締め出した話を書いた。
 グルジアの話もあって、国際世論はここ数日でロシア投資はハイリスクである事を思い出したようだ。
 原油の暴落は、ようやく止まったかに見える。それでも、まだ値上がる要素は見当たらない。もみ合いながらもう少し下がり続けるだろうと見ている。まだまだ割高だからだ。

 今の状態でグルジア侵攻は大変なハイリスクである。しかも北京五輪開会式の日に侵攻を決断している。
 東京五輪開催中に核実験をして核保有クラブに参入した中国と同じ、欧米が中心となった国際社会では、当然この行動は「非常識」で「危険」と映る。

 こうなる事は、それなりの背景を知っている者なら、誰でも想像できる。

 ■資金流出、株下落…ロシア経済、グルジア紛争で危機
 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/171757/

 そう。ロシアの資産が今、目に見えて目減りしており、衰退の最中なのだ。

 さて。今回のグルジア侵攻、一番悪いのは誰だろう。

 南オセチア自治区の独立を支援するという内政干渉で、グルジアを挑発し続けていたロシアか。
 反政府的な南オセチア自治区に対して弾圧を加えていたグルジア政府か。
 そして…。日に日に高まるロシアへの不満。暴発寸前まで追い詰められたグルジア政府の背中をそっ…と一押しした、某A国か。


 先日、某A国が、グルジア政府に「ロシアと一戦交えるなよ!絶対やんなよ!」と、再三警告していたという記事が出たが、何を言っているのかと思った。某A国は知らん振りしているが、グルジアの背中を押して後、そのまま梯子を外した可能性は非常に高いと思う。

 これで、某A国は黒海に軍隊を派遣した。
 東欧に、ロシアに対する危機感が復活した。
 ロシアは、一見国益に沿った行動のように見えるが、どう見ても損をしている。

 東欧に危機感が復活して、得をするのは誰だろう。
 そりゃー、武器商人だろう。

 んで、景気後退が色濃くなってきている某A国で、最もおいしい輸出商品はなんだろうか。はい。武器だ。

 一連のこの流れで、一番得をしたのは某A国なのだと思う。


 すると、ほら。グルジア政府に某A国が「ロシアと一戦交えるなよ!絶対やんなよ!」とか言った事実がものすごく空々しい。


 俺は、なんの根拠もなく軽々と某A国陰謀説を唱えるのは好かん。

 でも、今回のコレはなぁ。どう考えても怪しすぎるやろ。


 ■日本より高い某A国の貯蓄率(富士通総研)
 http://jp.fujitsu.com/group/fri/column/opinion/200808/2008-8-1.html

 そこで、富士通総研が紹介していた某A国の経済状況の登場。
 この記事は、なかなか味わい深いミスリード記事なので、また別エントリーにしようと思うのだが、某A国の景気対策が不発に終わりつつある事を示している。

 某A国は、旺盛に個人が支出する事によって経済を回しているのに、一般人の財布の口が、一時的にせよ日本人より固くなっているのである。


 今回のロシアVSグルジア、どう考えてもグルジア・ロシア共に損をしていて、目立たないが某A国だけが得をしているように見える。

 自国内での経済浮揚策に失敗した某A国は、自国経済を回すために他国を利用しようとしている。

 円キャリートレードで輸出主導の好景気を演出した日本。
 某A国は、そのシナリオをそのまま使い、ドルキャリー(…おっと)で武器等の輸出、製造業の復活を目論んでいるのではないか、そんな風に俺は考えている。