娘からの言葉

二つ目のビーチで　パーテイーをする頃には

皆　けっこう　酔いも回っていたようだ。




おかしな事をしては

笑いあっていた。





そんな時　砂の上に座っていた私の肩に腕をかけ

娘がこういい始めた。








”私はお母さんの事をとっても　想っているのよ。

子どもたちが　こうやって　ちゃんと育ってきたのも

みんなお母さんのおかげやし

ほんとに感謝してる。

ありがとう。”



涙声　になった彼女のそんな言葉を耳に


胸が熱くなった　私の頬にも　涙が流れていた。







娘は　また　続ける。


”お姉ちゃんは　何も言わんけど

お姉ちゃんも　お母さんの事　うんと想ってるのよ。”


と　かすれた声　でそういい終えた。


上の娘は　私に似て　気持ちを表すのが

小さい頃から　下手　だった。






妹はそんなお姉ちゃんの事も　気にかけて、

そんな言葉まで　私にかけてくれた。






親は子どもが　親の事　を

想ってるか（愛しているか）　どうか　とか

そんな事　考える事も　求める事　もない。

親は　子どもが　ただただ　幸せにしてくれていたら

それで　充分で

それだけを　望んで　暮らしている。





そんな事を思いながら

娘の言葉を聞いていた私だが

この日の娘からの　言葉は

私の心の底で　大切に残っていく　宝　になるだろう。




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