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夏の日の思い出

梅雨が近づいています。
今朝は、アイルランド民謡の「私の愛した街」というのを収録しました。
「私の愛した街」は、難しい政治的背景があってできた曲ですが、それを微塵にも感じさせない素朴なメロディーと澄んだ響きを持っています。たぶん、この曲をクラシックギターのソロで弾かれている方はいないでしょうね。
先月のレッスンで、ある年上の生徒さんが「あの曲をやってみたいな」とおっしゃったのがこの曲です。「きれいな曲だし、ギターに合うかもしれないな」と思ってアレンジしてみました。比較的やさしく、また響きも悪くなく書けました。もしかすると、今回の一連の編曲作業の中で一番うまくいったのがこの曲かもしれません。
実は、この曲に歌詞をつけて日本に広められたのが、横井久美子さんというシンガーソングライターですが、若い頃ふとしたご縁で、半日ごいっしょしたことがあります。
今から30年以上も前、私は、三島由紀夫の「潮騒」で知られた伊勢湾に浮かぶ離島、神島(鳥羽市)の中学校で数学の教師をやっていました。2年目に担任させていただいたクラスは男女6名ずつの「24の瞳」ですが、保護者の中に、横井さんの友人の友人にあたる方がみえたわけで、それを聞いただけでも驚きましたが、「離島の好きな横井さんがこの島にもみえるので、案内してほしい」ということになりました。島のことなら当然、この方(保護者の方)のほうがずっと詳しいのですが、おそらく私が音楽をやっているということで、そういう場を作ってくださったのでしょうね。
ともかく、約束の日、夏の暑い日でしたが、私と横井さん、それに横井さんの友人の方と3人で、周囲4キロ(ほとんど坂道)のこの島を、2度も道に迷いながら(私が案内を間違えながら…笑)、汗びっしょりになって一周しました。夜は夜で横井さんが泊まってみえる宿に、ギターをもって遊びに行きました。大変懐かしい思い出です。
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