仕事があるから

デイサービスから帰った９１歳の母親に、「仕事があるから帰る」と言い残して実家を後にし、夕方の三郷山を歩いてきました。
嘘ではありません。朝の練習録音を聴きながら、譜面やギターの指板をイメージしこの山を歩くのは、まぎれもなく私の仕事のひとつです。
ただ、今日は朝から冷たい雨。「この雨なら音は聴ける」と思って歩き出したものの、途中からは土砂降りに近い状態となり、傘をたたきつける雨の音がうるさくて、あまり集中して聴くことができませんでした。
なぜが梅雨のような天気が続きます。インフルエンザの季節でもあります。新型肺炎の感染が国内でも確認されました。お互い気をつけましょう。　

感謝のことばだけでなく

一昨日、今年最初のコンサート「冬の音景色」を終えました。
今のこの生活の中で、宣伝をあきらめている部分があり、それでも来てくださるわずかな定連さんには、感謝の言葉しかありません。
いえ、一番おとどけしなきゃいけないのは、言葉よりもむしろいい音楽です。

精一杯弾きました。いくらかの手ごたえはありました。
でも、まだまだです。今度こそは、感謝のことばだけでなく、いい音楽をとどけられるようにがんばりたいと思います。

逆算すれば

メルマガ「コンサートニュース伊勢」が隔週刊になったのは、夜の介護が隔週でハードになってきたためです。
単純なことを忘れていました。夜の介護が少ない週には、朝食の介護があるのです。
そのためにはギターの朝練は、午前６時までに終えてなければなりません。
逆算すれば練習開始は午前４時、起床は午前３時。
こんな時刻にパソコンに向かっているようでは、これは達成できっこありません。一分一秒でも早く寝なきゃ。おやすみなさい。

エアコンを切る

昨年１２月２４日（火）の日記に、バッハの「シャコンヌ」とテデスコの「悪魔の奇想曲」は「他の曲を手放してでも弾き続けたい」と考えている……とあります。この２曲は、演奏予定がなくても週に２～３度は通して弾いてみて、どのくらい弾けたか（弾けなかったか）をチェックするようにしています。結果は「練習記録表」に、他の曲と同様「○△×」の印を使って、自己評価で簡単に記します。
いずれもとんでもない難曲で、特に「シャコンヌ」では昨年１年間で「○」が一度もつけられませんでした。「悪魔の奇想曲」で「○」が２～３個です。この２曲で、最近目につくのは「×ね」すなわち「眠くて、演奏に集中できなかった」という意味の表記です。これはいけません。「眠くて集中できなかった」というのは「眠くて弾かなかった」よりもはるかにお粗末な状態です。通し練習を潔く断念すれば、「悪魔の奇想曲」なら１０分間の仮眠、「シャコンヌ」なら１５分間の仮眠がとれたのです。一度仮眠すれば、その後の練習がいくらかは保証されたのです。
長大な曲を通して弾く場合には、「最後まで集中して弾ける」という見通しを持つことが絶対必要です。その見通しがもてない場合は休むべきです。
この季節に「×ね」が多くなる理由はわかっています。部屋の暖房です。
今日は、「シャコンヌ」を弾くときに、思い切ってエアコンのスイッチを切りました。最後まで何とか集中して弾ききったところで、「指が冷えたな」と思いました。記録表には、多少のミスもあったので「△」がつきました。「×ね」よりは格段にマシです。

非礼を決め込む

一昨日（元旦）の晩は志摩観光ホテルでのクラシックギターライブでした。
昨晩のこと、「ライブも終わったし」と年賀状をやっと書き始めたところ、最初の一枚で、昨年の夏に腱鞘炎で痛めた右手の親指に軽い痛みが来ました。「もう大丈夫だろう」と思っていましたが、まだまだですね。今年の年賀状は非礼を決め込むことにしました。「嘘でしょう、ギターは弾いているのに」というお叱りを受けるかもしれませんが、本当です。ごめんさない。でも、そんな風に思われるくらい回復したということです。ありがたいと思わなくっちゃ。

６３歳のバースデイ

今日は１月２日、私のバースデイです。
とうとう６３歳にもなりました。
毎年この日が来ると「自分はいつまで元気に音楽をやっていられるだろうか」と考えます。
特に今年は、まもなく９１歳を迎える母の相手をしている身です。
目の前の年老いた母は、さほど遠くない自分の姿です、
「今を大切に生きなきゃ」と切に思います。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
皆さまにとって良い一年でありますように。

……大変シンプルな型通りの挨拶で失礼します。
今夜はホテルライブ（志摩観光ホテル）です。
本年もよろしくお願いいたします。