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アルハンブラの思い出 私の攻略法

またまた名曲「アルハンブラの思い出」攻略法のお話です。
長らく休刊にしていたメールマガジン「ギター名曲ワンポイントレッスン」の「3.アルハンブラの思い出(タレガ)」の原稿です。今年5月、復刊にあたって新しく追加した部分を紹介します。

……(以下 原稿コピー)……

5)それでも弾けない場合は
プロやセミプロの方で、一般的な右指の運指「pami」でなく「pimi」を使って見事に弾かれる方がまれにみえます。ギターの雑誌で、ある女性ギタリストが「pima」で弾かれた……という記事を目にしたこともあります。
私の場合、ここ数年は、一般的な「pami」の運指を基本にしつつ、部分的に「pimi」や「pima」を取り入れて弾くことをやっています。まだ充分に使い分けるところまではできませんが、終始「pami」で弾き通すよりは「確実に疲れが少ない」ということがわかったので、これからも試行錯誤を続けることになるでしょう。(以下略)

今日、右指の運指をさらに見直して、「pima」を使う部分が普通に「pami」で弾く部分よりも多くなりそう……というところまで来たので、この文章をあらためて紹介しました。
でも、何十年も毎日基本練習をやり続けても年をとれば人並みに指が動かなくなって、「それでも何とか弾き続けたい」ということで、あの手この手をさがし、「今度のコンサートで使えるかな」と練習を積んできた私がやっとたどりついた結果です。お役に立てなかったらごめんなさい。

▼メールマガジン「ギター名曲ワンポイントレッスン」
https://www.mag2.com/m/0000160149

(註 右手指の記号 …… p;親指 i;人差し指 m;中指 a;薬指)
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実に贅沢な話

例年この時期は、河崎でのコンサートが終わると「ほのぼのコンサート」の準備が待っていて、「ギターのコンサートとライブが年内にいくつもあるのにな」と思いながらも、合唱団事務局の資料作りに追われています。でも今年は、ご存知「新型コロナ」のせいで、活動の多くが完全休止しています。
ホームグラウンド「伊勢市クラシックギターを楽しむ会」のコンサートだけは、規模を縮小し、運営方法を見直すことにより、かろうじて続いています。
もともと「自分の勉強のため」という部分が多分にあるので、お客さんが少ないのは平気です。むしろ、仕事が減っている分、練習時間は増えて、「この年齢にしてこんなに弾いていては、また指を壊さないかな」とさえ思います。ま、考えてみれば、実に贅沢な話です。
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爪のおかげ

朝の練習で、久々に「悪魔の奇想曲」(テデスコ)を録音してみました。
大変な難曲です。40年も昔、私も若かったので、これほど難しいとも知らずに夢中で取り組み、半年間こればっかり弾いて、強引にかたちにしました。
今だ技術的な不安がたくさん残ります。指の機能は落ちているので、もう一生完成することはないでしょう。
それでも手放せないので、コンサートの直前を除き、週に2~3回程度は通すようにしています。
録音しても、「全然弾けない」とガックリ来たらテータを即消去しますが、今日はなんとか最後まで気分よく弾けたので、そのまま保存してスイッチを切りました。やはり、爪を短くしたおかげでしょうね。
いつものように、今から三郷山を歩きながら聴き返します。
もし演奏の出来が悪かったら、帰宅してからこの文章を修正するかもしれません(笑)。
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アルハンブラを弾く爪

先日のコンサート「ギターの個展2020」で「不本意な部分がありました」と記しましたが、その原因のひとつは「爪の調整不良」です。この日も朝一番に爪を調整してありましたが、本番直前にあらためて磨きなおす余裕がなく、開演時刻が来てしまい、ミスタッチを連発しました……と書くと「言い訳」に見えますね。「言い訳」ではなく「反省」あるいは「戒め」の意味でこうして日記に記して全国に公開していますので、見苦しいですがご容赦を。
そこで翌日から、毎朝の練習を「アルハンブラの思い出」から弾き始め、爪の状態を確認して長さと形、それに表面を整えるようにしました。
私の場合、「アルハンブラの思い出」を弾く右指の爪は短めが適しています。これに対し、多彩な音を出すには「もう少し長い方が良いのでは」と思うところがあって、要するに「音楽的欲求」からいつのまにか、「アルハンブラを弾くには少し長いかな」という程度でおさめることが多くなったようです。
振り返って考えてみると、指の速い動きが要求される他の曲においても「すいぶん弾けなくなったな」と感じることがたびたびあり、そのたびに「この年齢だから仕方ないか」とあきらめて他の曲を物色してきましたが、「若いころのように弾けなくなった」という原因は、案外こんな単純なことなのかもしれません。
毎朝「アルハンブラの思い出」を弾いて爪を調整するということは、「短めの爪に戻す」ということです。爪を短くすれば若い頃と全く同じように弾けるようになるとは思えません。でも、私は40年もこんなことをやってきした。足りないところを補えるだけの積み重ねもきっとあるはずです。
何だか元気が出てきました。練習に戻ります。
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冬バージョン

朝夕は寒いほどになってきました。そのため、今朝から私の練習メニューの組み方が「冬バージョン」となりました。これまでと違うところは、指が忙しい練習を後半にもってくる点です。
今朝は3時半に起床し、4時20分に練習開始。この時刻ですとまだ寒くありません。爪を整えた後すぐに曲の通し練習に入りました。始めは緩急いろんな曲を弾いていましたが、予想通り、日の出時刻近くになると部屋が寒くなってきました。テンポが遅く音も少ない静かな曲では弾いていても徐々に指が冷えて動きが悪くなります。「寒くなってきたな」と思ったら、それから先は速めの曲や音の多い曲を中心に弾いて、最後は機械的な技巧練習となります。
要するに「寒くなれば指を動かして冷やさないにする」という方法、これが私の「冬バージョン」です。
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それでも弾きたい

「ギターの個展2020」を終えて帰宅し、とりあえず片づけて、いつもよりも早い入浴をすませてパソコンの前に座りました。
例年この時期に、「年に一度は、いつもよりも響きのいい会場で、気合いを入れて準備した音楽を聴いていただこう」ということで開催しているのがこのコンサートです。
コロナの影響で、仕事が減っている分だけ練習時間は増えました。でも不本意な部分はやはりありました。「よく練習したからいい演奏ができた」とは必ずしも言い切れないところが苦しいですが、それはひとえに選曲(難易度と量)と、コンディションを整える力の問題でしょう。
ネックになったのはやはりバッハですね。今回一番練習したバッハ(無伴奏チェロ組曲の抜粋)よりも、直前に弾くと決めたタレガの小品の方が、本番ではずっと気分よく弾けました。
私のコンサートの大部分のお客さんが期待されるのは、バッハでもタレガもありません。「いい演奏が聴けるかどうか」だけです。お客さんの目線にたって「私がこの曲をこの方々の前で弾く意味」というものをもう少し考えなきゃいけないなと思いました。
来月のコンサートでは、バッハの「シャコンヌ」を弾きます。今日のように「別のやさしい曲の方がよく弾けた」ということになる可能性は充分にありますが、「それでも弾きたい」という気持ちの方が強いので、予定通り弾くことになると思います。弾くからには「シャコンヌに集中する」ことはもちろん、「他の曲は無理なくいいものを出せるように」ということも肝に銘じなきゃいけません。
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下手なトークは入れず

明後日の晩は「伊勢市クラシックギターを楽しむ会」主催、年に一度の特別企画「ギターの個展2020」です。
春先まで、たいていの私のコンサートは、演奏の合間に曲目の簡単な解説や楽曲と自分との関りなどをお話しながら 進めていました。
ところがこのコロナ禍です。客席に向かって直接話しかけると、飛沫感染の恐れがあるというわけで、月例コンサート再開時より、トークはやめ、「曲目解説」をプログラムに入れるか別紙を作るかにしました。
印刷物を少し増やすだけです。無理な作業ではありませんが、練習時間や睡眠時間を削って毎月これを作るのは正直負担です。
ま……下手なトークは入れず、演奏と曲間の少し緊張した隙間だけで流れを作っていくという、普通のクラシックコンサートのスタイルに慣れておくのもあながち悪いことではありません。今晩こそは原稿を完成させましょう。
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がんばらなくっちゃ!

今朝いつものように通し練習をしていて、あろうことか、演奏予定の「クーラント」(バッハ)で「ド忘れ」に陥りました。
「危険だな、曲をかえよう」と思い、入れるつもりで先日まで毎日弾いていた「幻想曲」(ヴァイス)を考え、集中的にこの曲を念入りにさらいました。
夕方、今朝止まってしまった「クーラント」を弾いてみました。難なく弾けました(笑)。こういうことがあると迷いが生じます。実はまだ結論は出ていません。早いところメルマガ「私の音楽日記帳」の配信をすませ、その後の練習で決めたいと思います。
特別企画「ギターの個展2020」は今週末です。がんばらなくっちゃ!
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テンポに課題あり

今日も三郷山を、朝の練習録音を聴きながら歩いていて、大事なことに気がつきました。
恥をしのんで暴露しますと、「落ち着いて弾きはじめたつもりでも、テンポが徐々に上がってしまう」という曲が、来週弾くプログラムの中にも3曲ほどあります。
当然「もっとメトロノームを使う練習が必要だ」というのは誰でもわかります。でも、よくよく考えれば、「使わないで弾く練習」よりも多くの回数あるいは時間を「使う練習」に費やさないと、結局「乱れたテンポで弾いている方が多い」ということになりかねません。いくらメトロノームを使って正確なテンポで弾く練習をとり入れても、それよりも多く「勝手なテンポで弾く」ということを繰り返していたのでは、身体が覚えてくれるわけがないのです。
とくに「テンポに課題あり」という曲をやみくもに繰り返して弾いていては駄目です。明日からコンサート前日(16日)まで、「テンポに課題のある曲は必ず毎朝録音し、再生(そして、メトロノームを使って練習)するまでは、2度目は絶対に弾かない」ということにしましょう。
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こちらから解決しなきゃ

「雨がひどくならないうちに」と思って朝から三郷山を歩き、何とか密封型のイヤホンで朝の練習録音をチェックしてきました。
やはり傘をたたく雨の音が邪魔ですが、それでもわかるのは、音を外したとかテンポが乱れたというかいう、ごく基本的な課題ばかりです。まずこちらから優先的に解決しなきゃいけません。
よく降ってきましたね。なんでも、今日の雨は秋雨前線の影響によるもので、この後台風接近による大雨が待っているとか。土砂災害や洪水など、大きな災害につながらなければいいんですが……。
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