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円周率と音階練習

私の昨日の日記を読み「円周率…桁?なつかしいな~ 産医師異国に向こう、産後厄無く、産児御社に、虫、散々鳴く頃には、はよ行くな・・・・3141592653589793238462643383279562884197」と、書き出して、送ってくださった方があります。私よりお年を召した方です。
私は、中学校の数学の教科書に載っていただけ(多分あと4桁)覚えた記憶がありますが、「人に自慢するとき以外には、ちっとも役に立たないな」と思えてきて、いつしか復唱することもやめてしまいました。私の記憶力の弱さはこのころからきているのかもしれません。
実は、自分のギターの演奏に関してもよく似た話があります。通常、ギターを弾くときの右手指は小指を除く4本が使われます。細かい音の連続では、複数の指を交互に使って弾くのがクラシックギター奏法の常識ですが、m指とa指の組み合わせでは、何十年真面目に練習しても、他の指の組み合わせ(i指とa指、i指とm指)ほどは動いてくれません。
けれども、m指とa指を使って多くの音を交互に速く弾くという技術が必要な曲は(少なくとも自分が手がける曲の中には)ほとんどないのです。それで「もっと必要な練習があるんじゃなかろうか」と思えてきて、私の毎日の練習メニューの中の、m指とa指を使った音階練習が半分ほどに減りました。
名曲「アルハンブラの思い出」は、(通常)4本の右手指を駆使して弾きます。m指とa指の音階がどれだけ上手く弾けてもこの曲が弾けるとは限りませんが、指の運動機能や神経の働き、柔軟性が弱まれば、この曲の演奏は確実に難しくなります。
最近は「若い頃は苦もなく弾いていた(と思います)この曲が苦手になったのは、これも一因だな」と反省し、m指とa指を使う基本練習をまた少し増やしています。
「練習すれば、またうまく弾けるようになる」とも思えませんが、さぼれば、いずれ他の曲にも影響が出てくるでしょう。究極的には「すでに始まっている老化の速度を弱めるため」ということになります(笑)。

(註 右手指の記号 …… p;親指 i;人差し指 m;中指 a;薬指)
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今日は昭和の日

今日は「昭和の日」です。
自分が若かった頃、「明治生まれです」とか「大正生まれです」とか言われると、「とんでもないご老人」というイメージがついてまわったものです(ごめんなさい)。
きっと私が「昭和生まれです」と言うたびに、同じような感じを与えることになるんでしょうね。
今朝、NHKテレビで、80才を過ぎて今なお主役を務めあげる有名俳優Iさんの「元気の秘訣」みたいなのをやっていました。円周率を1000桁覚えているとか、3kgのトレーニングシューズを履いて10000歩のウオーキングを続けているとかには、圧倒されました。
先月半ば、左手指(神経系統)を痛めて以来、「レパートリーが激減するのは覚悟しています」という悟ったような文章を、何度か日記に記しましたが、考えてみれば、弾ける曲が減ることよりも、老化が進むことのほうが問題は大きいです。「もう少しジタバタした方がいいんじゃないかな」という気にもなってきました。
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またも禁じ手

昨日、今月のコンサート「春の子守唄」を終えました。
左手指の故障以来2度目の会です。まだまだ余裕はありません。先月は全然弾けない中から弾ける曲をさがして弾きました。昨日はテーマを決めて選曲し、タレガの「アルハンブラの思い出」と「ラグリマ」を「音を変えてでも弾きたい」と、強引にプログラムに入れました。何とか弾きましたが、「アルハンブラの思い出」は「やはり右手が難しいな」と実感、帰宅後も「もう少し落ち着いて弾ける運指にかえよう」と奮闘しました。
今日は朝から、同じくギターの名曲「モーツアルトの主題による変奏曲」を来月(16日)に弾けないか……と悪戦苦闘しました。やはり今の私の指で譜面通りに弾くのは無理です。今日の段階でいくつかの音の省略を決めました。乱暴な話ですが、数多くのレパートリーを手放すことが予想される今の私にとっては、早いところ腹を決めて、迷いなく弾ける曲を1曲ずつ残していく作業はとても大切です。
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何が問題か

今日も暑い日となりました。「初夏を通り越して、このまま真夏に突入するのかな」と、そんな気持ちになってしまいます。
昨年、新型コロナウイルスがはやり始めてから、コンサートでも窓を開放し、冷暖房があまり効かない状態で演奏するのがあたりまえになりました。
4月の例会はこの日曜日、暑さ対策が必要になるかもしれませんね。猛暑の中での演奏は想定していませんが、本番直前に薄着になるくらいのことはあり得ます。私の場合はたったこれだけのことが、大きな不安材料となります。逆(窓の開け過ぎとか)もあり得ます。
いろいろと気をもんでいても仕方ありません。そもそも私の場合は、運指や音の変更にどれだけ慣れて本番を迎えられるか、そちらの方が大きな問題です。衣類の方は、厚着でも薄着でも迷いなく弾けるように両方で通し練習をやっておけばよろしい。実に単純なことです。
……練習に戻ります。
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もう少し様子を見ましょう

市内のYクリニック(脳神経外科・内科)に行ってきました。発症以来4度目の検診です。
今月初めに日赤病院で撮影してもらったMRIの画像を確認しました。最初の見立ての通り、首の骨の中(隙間?)の神経の通り道が1箇所だけ少し狭くなっていました。「その後どうですか」と訊かれたので、「ほんの少し良くなっているような気がします」と答えました。「ではもう少し様子を見ましょう」というわけで、手術を勧められることもなく、あっという間に今日の検診は終わりました。
帰り道、行きつけの薬局で1ヶ月分の薬を処方してもらい、その足で福祉健康センターに立ち寄って、6月のコンサートの会場予約を済ませました。
この年ですから、身体のあちこちにガタは来ていますが、とりあえず近い先の予定が定まってきました。
私の今の指は、使った方がいいのです。練習に戻ります。4月のコンサートは、今度の日曜日です。
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やっと5曲

今月のコンサートは来週の日曜日、「春の子守唄」と題して、いつものようにささやかに行います。
コンサートのタイトルは、コロナ禍や私自身の指の故障のこともあって、比較的おとなしくしておきました。この時期だからこそ、「癒し」や「安らぎ」を感じられる会にできればと思います。
自作曲「カルリの子守唄」は、自分自身「お気に入り」の曲で、たびたび弾いているので「ちょっとしつこいかな」という気がしてきて、プログラムからはずすつもりでいましたが、「魔笛の主題によるやさしい変奏曲」(やはり自作)の次に、ハ長調のゆったりとした曲があるといいな……と思えてきて、結局また弾くことにしました。テーマが「子守唄」なので、多分「またか」とは(思っても)言われないでしょう(笑)。
今日の昼過ぎ、ユーチューブにこの曲をアップさせました。これでやっと5曲です。やはり昨年に収録した音源を使っています。ぜひどうぞ。

▽「カルリの子守唄」(広垣進)
https://youtu.be/pCR-2iuo0ks

▼広垣 進/YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCfRFFpIxj2gJ8WZeM5fcyvg
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年のせい

今日は木曜日、メールマガジン「コンサートニュース伊勢」の配信日です。
あらためて先週号の原稿をながめていますと、こともあろうに10日後にせまった自分のコンサートの曜日と開催時刻がまだ違っています。
一昨日、別件でメールをいただいた方からご指摘を受け、すぐ修正したつもりでいました。ブログの方は、指の故障の関係で「今月のコンサートは、あまり早くから予告できないな」と入力を見合わせ、そのまま今日に至ったので、幸か不幸か誤った情報を全国にばらまかずに済んでいました(一部のメルマガでまいてしまいました……笑)。
これは、締切日(本日)の前日にやっと出した確定申告書のせいです。いえ、計画的に作業を進められなかった自分のせいであります。もっと言えば、指の故障のことばかりに気をとられ、他の大事なことに注意をむけられなくなった自分のせいであります。ま、全部ひっくるめて「年のせい」ということになります(笑)。
年をとると「老いに負けずにがんばること」と「老けたことをを自覚すること」の両方が必要ですね。
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タイムリミット

昨夜は深夜1時まで確定申告のための作業をしていて2時就寝、「せめて3時間は寝なきゃ」と朝5時に目覚ましをかけ、5時半に練習を始めましたが、やはり全然集中できませんでした。
新型コロナウイルスのおかげで、昨年に続き今年も締切日が1ケ月延期。しかし、もうタイムリミットですね。「無事済みました」というご報告が、早くできますように……。
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前は弾けたのに


「アルハンブラの思い出」の練習を再開しました。左手指の故障に合わせて、運指などを大幅に見直し、変更する作業が中心です。
この曲のように、左手指の位置だけでなく、押え方・放し方、力の入れ方・抜き方、曲げ方・伸ばし方などを、右手指が弦をはじくタイミングに合わせて、その都度考えていかないと弾けないような難しい曲については、それらを解決するより先に、曲全体を弾きたい速さで繰り返すのはロスが大きいばかりか、マイナスにもなります。
正直、「ていねいにやっていると、時間がかかって仕方がないな」という気がします。それでついつい、曲の魅力に誘惑されて、弾けないところがあっても、気がつくと冒頭から弾こうとしているので困ります。特に私の場合は、「前は弾けたのに」という思いが元凶なので、それを払しょくすることが一番必要です。
今夜もこれで時間がとられそう。この分では今年も確定申告の提出(延期されました)が、またギリギリになってしまいます(笑)。
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禁じ手

指をこわして最大の痛手となったのは、50年近くも弾いてきた「禁じられた遊び」と「アルハンブラの思い出」が弾けなくなったことです。
「禁じられた遊び」の方は、教室教材が目的で、自分で編曲した譜面があり、奇しくも発症直前に収録した演奏を、その日のうちにユーチューブに上げました。
問題は「アルハンブラの思い出」です。右手のトレモロで試行錯誤をずっと繰り返しているのに、その上に左手の故障というのは本当に困ります。
どれだけゆっくりと取り出し練習をしても弾けないところがいくつもある曲は、残念ながら無理と言わざるを得ません。たいていの曲ならこの段階であきらめます。けれども、自分の人生に影響を与えた大事な曲のひとつを簡単に手放すのは、やはり嫌です。  
あれやこれやと考えた結果、「禁じ手」を使うことも選択肢に入れることにしました。私が「禁じ手」というのは、音楽に大きく影響を与えない範囲で、音の省略や変更を行うことです。
たいていの方にはあまりお役に立てないと思いますので、いちいち紹介はしませんが、「自分で弾いている人でなければわからない」という程度の修正です。
あくまで「非常手段」で、指が治ればきっともとの弾き方にもどせます。作曲者たる近代ギター音楽の父、フランシスコ・タレガもきっとわかってくださるでしょう。
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