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自作曲にさしかえ

今度のコンサート(6月例会)まで2週間を切りました。
この時期になって、演奏予定曲目の「アラビア風奇想曲」を「スペインのフォリアによる変奏曲」にさしかえました。
近代ギター音楽の父、フランシスコ・タレガの代表作品を自作曲にさしかえるとはとんでもない奴だなと、お叱りを受けるかもしれませんね。ごめんなさい。
この曲を弾いてみえる方ですとご理解いただけるかと思いますが、調弦の都合です。変則調弦で弾けないわけではありません。調弦を変えた直後はどうしても音程が不安定になるので、この曲の次にこれは弾けない、あれも弾けないと、あれやこれやと考えているうちに、プログラムが組めなくなってしまったのです。
「アラビア風奇想曲」は今年も必ずどこかの例会で弾きます。ただ、この曲を私なんかよりも上手く弾かれる方はたくさんみえます。この「スペインのフォリアによる変奏曲」を弾くのは今のところ私だけです。楽譜をどこにも出していないのであたりまえですが(笑)。

▽スペインのフォリアによる変奏曲(作曲/広垣 進)
https://youtu.be/I39eMbM91nE

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あと4本

今朝、ユーチューブ用の音源としてソルの練習曲をまた1曲収録し、手持ちの音源データが4曲となりました。
本日午後の段階で公開している動画(静止画)は96本ですので、いつからか目標にしてきた「100本」の達成の見通しがやっとたったことになります。
先月27日の日記に「100本に達したら、毎週アップロードするのは卒業してもいいかな」と書きましたが、今では「卒業した方がよさそうだな」というふうに考えがかたまってきています。
10年あまり前、私は手製のCDを毎月1枚ずつ作ることに執心していました。短いやさしい曲ばかり、少な目に入れていたので「続けて行けるだろう」と思い、地元の新聞社さんの取材に「100枚を目標にがんばります」と豪語してしまったのに、半分を過ぎたころ「コンサートの質が落ちてきたな」ということに気づき、あっけなくやめてしまいました。
CD制作とユーチューブの活動は共通の難しさがあります。ひとことで言えば「かたち」にするために、つまり音楽以外のことで時間と体力を使うことが多くなってしまうわけです。
あと4曲に画像と解説をつけて動画形式のファイルに編集するだけでもけっこうな時間がかかります。
今月のコンサートまであと2週間あまりです。心して進めなければなりません。

             〇

今週の(ユーチューブへの)アップロードです。
19世紀後半ベルリン生まれのギタリスト、カール・ヘンツェの大変よく知られたノクターン(夜想曲)です。
ぜひご視聴ください。

▽ノクターン(ヘンツェ 演奏/広垣 進)
https://youtu.be/iIU7NXerLR4

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朝日がさしてきました

今日は朝の一番に用があったので、三郷山へは夕方行こうか、でも暑そうだし……と迷い、結局朝の練習時間を1時間余りで切り上げて、いつもの5時半を待たずに家を出ました。
帰宅したのが午前6時。ちょうどそのとき、我が家の玄関に朝日がさしてきました。
気温が高くなくても、直射日光を浴びると、脳の働きが弱まり集中力が低下することは度々あります。6時台でも暑いと思うことは珍しくありません。
これからの季節は、遅く家を出れば(山を歩きながらの)練習録音のチェックが甘くなります。毎朝4時には練習を開始しなきゃ、そのためには、夜10時半には必ず床につかなきゃと思います。……おやすみなさい。

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運指を見直す

日曜日に5月の例会(コンサート)が終わったので、今週はユーチューブ用の音源作りにかかりきりです。
ヘンツェの「ノクターン」とソルの練習曲ロ短調「月光」、それにミランの「パバーヌ第1番」の3曲を収録しました。いずれも小品です。でも、ソルとミランは思いのほか苦労しました。特にソルは若い頃から弾いていて難しいと思ったことがなかったのに、今までと同じような調子で弾くと、左手の押えそこないをあちこちで生じ、その度に「ビッ」という雑音が出ました。これは左手指の力がなくなったことよりもむしろ、指の関節が硬くなってきたことに原因があるように思います。指の柔らかさは簡単にはとりもどせないので、運指をかたっぱしから見直してあらためて練習し、なんとか収録にまでこぎつけました。
年齢的に考えてこういうことは今後、度々起こると考えてよいでしょう。若い頃から弾いてきた曲でも、久々に手がける際には、この「運指見直し作業」をする時間と体力を確保しておく必要がありますね。

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今週の(ユーチューブへの)アップロードです。
シューベルト、グノーの作品とともに「3大アヴェマリア」の中の1曲として親しまれてきた名曲ですが、本当の作曲者はイタリア・バロックのカッチーニではなく、20世紀旧ソヴィエト連邦のヴァヴィロフということがわかっています。これをギターソロで紹介します。ぜひご視聴ください。

▽カッチーニのアヴェマリア(ヴァヴィロフ 演奏/広垣 進)
https://youtu.be/ul-aWRl4dZo

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今がその時期

5月の例会「G線上のアリア」を昨日の午後、終えました。
このところほとんど毎年、5月例会のプログラムは「名曲コンサート」みたいな内容で組んでいます。気候のいい時期にたくさんの方々にわかりやすい、いわゆる「セミクラシック」の曲を聴いていただけたら……という趣旨でずいぶんと前に始めたように記憶しています。もっとも新型コロナの流行が始まってから宣伝らしい宣伝はやっていませんので、「たくさんの方々に」という部分はとうに放棄しています。それでも、(幸い弱まりましたが)大雨という予報が出ていた中、ありがたく常連さん方を迎え、気分よく弾かせていただくことができました。
「カッチーニのアヴェマリア」をなんとか新しいレパートリーに入れたこと、初めて「アストリアス」の次に「アルハンブラの思い出」を弾いたこと、パーセルの小品いくつかを何十年かぶりに暗譜で弾いたことなど、いくつかの収穫がありました。
課題としてはやはり体調の管理でしょうね。ここのところ本当に無理がきかなくなりました。前は(休憩を入れながら)1日に5~6時間弾いても平気でしたが、この頃では3~4時間でアウトです。いつも朝は元気に弾きはじめますが、夜になると仮眠から起きても1~2曲しか弾けないことが多く、ひどい場合は楽器を構えただけで右下肢に痛みがきます。その話を家族にしたら「もう年なんだからあたりまえ」と言われました(笑)。
一流演奏家で「練習は3~4時間」という方は、わりとみえるようです。もちろん彼らと同じような体力や集中力は欲しいですが、それは「ないものねだり」でしょうね。それよりも「今の健康・体力を維持すること」「自分の3~4時間を無駄なく使うこと」によって、もう少しは練習効率を上げることは可能なはずです。三郷山を歩きながら朝の練習録音をチェックすることも大事ですが、たまにはイヤホンをはずしてそれを考える時間にしたほうがいいかもしれません。とすれば、ひとつコンサートを終えた今がその時期ですね。

 

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贅沢な時間

また我が家の前の道では水道工事が行われています。今回は上水道で、その後下水道の本管工事があり、さらには各家庭から本管につなげる個別の工事があるとのことで、まさに水道工事のラッシュです。
工事の音が大きいと全く練習にならないので、いつも早朝に歩く三郷山へは、工事が始まってまもなく向かうようにしました。
午前10時にしてすでに日差しは強かったですが、木陰は涼しく、ほとんど使われていないベンチを独り占めして、朝の練習録音をじっくりと聴きました。あたりまえですが普段は歩きながら聴くので、音がずっとよく聴こえます。
でも、こういう贅沢な時間が持てるのは、気候のいい今の季節だけです。一日一日を大事にしなきゃと思います。

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今週の(ユーチューブへの)アップロードです。
イギリスを代表する作曲家のひとり、ヘンリー・パーセルの劇音楽「アブデラザール組曲」中の有名なロンドです。11弦ギターで弾いています。ぜひご視聴ください。

▽ロンド(パーセル 演奏/広垣 進)
https://youtu.be/Dkctad7fddk

 

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身体と環境に感謝

今月のコンサートは14日、あっという間に目の前までやってきました。
プログラム全曲の通し練習は先週のなかばに始めました。これが入って来ると、演奏予定がなくても継続して弾いている曲とのお付きあいがどうしても手薄になります。
「悪魔の奇想曲」(テデスコ)は昨日、「シャコンヌ」(バッハ)は今日通しましたが、いずれも練習記録表には「×」の印をつけました。「集中して弾けなかった」という意味です。早い話が、今度弾く曲を先に全部通し、毎日のノルマにしている技巧練習をひと通り消化する頃になると、途中に休憩を挟んだとしても結構疲れ、その疲れを引きずった状態で長く難しい曲を弾き始めると、最後まで集中力が続かなくなるのです。
そういう年齢になったということで、大変もどかしい気はします。でも、「年をとったら絶対弾けっこない」と若い頃から思っていたこの2曲を、今も一日おきに交互に(かろうじて)通しているのですから、そこは自分の身体と周囲の環境に感謝したいと思います。
今週はこの2曲のどちらも弾かない日を作り、コンサートが終わったら、前のように早朝練習の中で片方ずつ通すようにしましょう。

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明るい緑が

三郷山を歩いていると、明るい緑が増えてきているのがわかります。
ふと、「緑の木陰にて」というギター曲があったのを思い出しました。たしかあの曲は、わりときれいな旋律で書かれているものの、何だかあっけなく終わっていまうので、勝手に繰り返しを入れて弾いてしまおうかな、いや顰蹙(ひんしゅく)を買うようなことは控えよう……と結局思いとどまった記憶があります。
今度のコンサートは10日後、もう一度迷っている余裕はありません。大事なのは、気候条件の良いこの季節にこそ、自分のもてる最高のものが出せるよう、入念に準備することです。

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今週の(ユーチューブへの)アップロードです。
イギリスを代表する作曲家のひとり、ヘンリー・パーセルの小品2曲です。いずれもギターでよく弾かれています。11弦ギターで弾きました。ぜひご視聴ください。

▽ホーンパイプとメヌエット(パーセル 演奏/広垣 進)
https://youtu.be/NoZhTnQn6uk

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私のGW

5月になりました。ゴールデンウイークはいかがお過ごしですか?
私の方、この時期は枝払いと決めています(笑)。10年以上も前ですが、チャドクガが大量(?)発生して家族全員がやられ、木々の風通しをよくしておかなきゃということで、以来この時期には毎年やっています。
今月のコンサートは14日。あたりまえですが、先送りすればするほど作業が大変になるし、練習への支障も大きくなるので、近日中にこれで安心と思うところまで頑張る必要があります。

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