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自分のアレンジで

日曜日(24日)に今月のコンサート「モーツアルトの子守唄」を終え、そのプログラムの中から「主題と4つの変奏 k.v.331より」と「モーツアルトの子守唄」の2曲を選んで、週明け早々に録音しました。いずれも自分のアレンジ、もちろんユーチューブ用です。
実は、バッハの「シャコンヌ」を3日くらいに分けて収録し、後でそれをつないでしまおうかということも考えましたが、それでも負担が大きすぎるので見送りました。「シャコンヌ」は音楽史に残る名曲です。どれだけ頑張っても、自分よりずっと上手く弾ける方がたくさんみえ、正直「比較されたら嫌だな」という思いがどうしても頭をもたげます。その点自分のオリジナルや編曲作品はいいですね。
で、今日の昼前、有名な「禁じられた遊び」のオリジナルアレンジ(間奏付き)をアップロードしました。昨年の3月、はじめてユーチューブにアップしたのも同じ曲(間奏なし)ですが、今日のは10年近く前の録音で、こちらの方がまだ少し弾けているようです。収録してにすぐに指(神経系統)の故障が来たことを考えると、あるいはこの時すでに発症していたのかもしれませんね。


蛇足ですが、昨年のアップロード第1号は「愛のロマンス」でした。これと区別するために「禁じられた遊び」というタイトルをつけたら、さっそく「著作権侵害の恐れがあり」みたいな表示がありました(前はありませんでした)。
同じ曲なのにタイトルによって、クレームがついたりつかなかったりするんですね。妙な話ですが予想していましたので、「原曲は19世紀から存在していた曲です」とか「自分の編曲だから当然音源もオリジナルです」とか作文して、すぐに異議申し立てをしました。
機械がそう審査したのでしょうから、これもどうなるかわかりませんし、返事も来たためしがありません。愚痴を言うところもないので、日記に書きました。

          〇

今週の(ユーチューブへの)アップロードです。全部で41曲になりました。
フランス映画「禁じられた遊び」の有名なテーマ曲「ロマンス」です。通常はホ短調ですが、イ短調(後半はイ長調)で書きました。間奏にはド・ヴィゼーの「サラバンド」を使いました。ぜひご視聴ください。


▽禁じられた遊び【イ短調 間奏付き】
https://youtu.be/2vel2J2t7WE

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気負いなく弾きたい

昨日の午後、今月のコンサート「モーツァルトの子守唄」を何とか終えました。
「100回記念例会」を「通常例会」に切りかえて準備した問題の「シャコンヌ」(バッハ)で、不安が的中し「ド忘れ」が来ました。弾き始めてまもなく、左手指が次にどの位置を押さえるべきか、さっぱりわからなくなったのです。でも幸い、頭の中では音が鳴り続けていたので、すぐにまた音の流れを取り戻し、残りの10分以上をほぼマイペースで弾き切りました。この曲を繰り返し弾いたり聴いたりされている方でなければ、「忘れた」と気づかれないようなミスだと思います。
でも「こういうことを繰り返してはいけないな」と思いました。今日のこの日記に、これからこの曲とどう関わっていくか、という点について作文しかけましたが、「そんな時間と体力があるならもう一度弾いてみよう」と思いなおし、パソコンから離れて通してみました。問題の箇所は難なく通過し、この1~2週間で一番と言っていいほど気分よく弾けました。この曲を本番で気負いなく弾ける日が来るのはいったいいつのことでしょうか。でも、上手く弾けないからと言って手放せるような曲じゃないということは自分が一番よくわかっています。

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スペインのフォリアによる変奏曲(作曲/広垣 進)

今週の(ユーチューブへの)アップロードです。
フォリアは、イベリア半島起源の舞曲で、15世紀末のポルトガルあるいはスペインが起源とされます。その後、低音部の進行及び和声進行をもとにして変奏曲形式で演奏することが広まりました。多くの作曲家がこの手法で作品を残しています。「自分もやってみよう」と思い、この曲を書きました。ぜひお聴きください。


▽スペインのフォリアによる変奏曲(作曲/広垣 進)
https://youtu.be/I39eMbM91nE

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あと3日

今月のコンサートまであと3日となりました。
プログラム原稿がほぼできてきました。
実は思うところがあり、この段階になって「第100回記念例会」から「記念」の2文字を消しました。
「節目の例会なので、バッハのシャコンヌを弾こう」と決め、多少のリスクがあっても予定通りとりあげること先日の日記に記しました。
ふと「この曲を人前で弾くことは、死ぬまでにあと何回くらいあるだろうか」と考えました。あまりにも曲が大きくて難しく「慣れない会場では弾けない」「指が汗ばんでも冷えても弾けない」ということがわかっているので、毎年春と秋に一度ずつ弾いたとして、10回も弾けば私はもう70歳になっています。
「シャコンヌ」どころか、下手するとずっとやさしい曲もことごとく弾けなくっているかもしれません。
そんなことを考えたら、今までと同じように(努力はしても)中途半端なまま、本番を迎えてはいけないと思うようになりました。
「第100回記念」というのは「こう書けば地元新聞社がとりあげてくれるだろう」という思惑があって決めたうたい文句でしたが、「練習時間を削るようなことは一切やめよう」と考えなおし、チラシも記事掲載依頼状も作りませんでした。だから来場者数は期待できません。その分「これまでになく気合いが入っています」とは言えますが、気合いだけで弾けるような曲でもありません。それからもうひとつ、「シャコンヌ」以外の曲を粗末にし、「シャコンヌ」で失敗すれば眼もあてられません。
練習に戻ります。

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4つの練習曲(コスト)

今週の(ユーチューブへの)アップロードです。
19世紀フランスのギタリスト、ナポレオン・コストの練習曲を集めました。
第1曲二短調、第2曲ニ長調、第3曲ト短調、第4曲二短調の4曲(いずれも2月に公開した4曲とは別の曲)です。特に第1曲は愛好家から演奏家まで、多くの方々に弾かれています。
ぜひお聴きください。


▽4つの練習曲(コスト 演奏;広垣 進)
https://youtu.be/tqEtE6LAMiw

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今、手放すことは

先週末、コストの練習曲4曲をユーチューブ用に録音しました。
2月にもコストの「4つの練習曲」を公開しましたが、これとは別物です。ソルやアグアド、コストなど、19世紀のギタリストの残した練習曲を4~5曲ずつ選んで組曲風にまとめ、コンサートで紹介するということを、私は折にふれてやってきました。
いえ、記録を調べたところ、この4曲については「折にふれてやっています」というのは間違いで、正しくは「何年も前にやりました」です。
この時代は、他の楽器同様、クラシックギターの音楽も土台ができた時代で、名もない練習曲の中にも優れたものがたくさん生まれています。特にこの4曲は、せっかく暗譜したのだからレパートリーに入れておこうと思っていたはずが、少し期間が空いただけですっかり忘れてしまい、見送るのがあたりまえになっていました。


録音時は譜面を見て弾きました。今朝試してみたら見ないで弾けました。今の状態を維持することは、心がければ可能です。心がけなければ簡単に忘れます。年齢を考えれば、これから先、どんどん指の機能は落ちます。こういう、技術的にやさしく、でも優れた価値をもった曲を、今やすやすと手放すことは、すなわち自分のギター人生が終わりに近いということなのかもしれません。

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ショパンに捧げる練習曲

今週の(ユーチューブへの)アップロードです。
ピアノの詩人、ショパンの練習曲を参考にして、クラシックギターのアルペジオ練習曲を作りました。先日来予告してきた新作です。せひご視聴ください。

▽ショパンに捧げる練習曲(作曲/広垣 進)
https://youtu.be/RPak31tqvlo

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朝歩く

4月になりました。
三郷山の桜もきれいに咲いています。人の手があまり入っていないので「一斉に咲きそろう」という状態ではありませんが、人気を避け音を聴きながら歩く私には、このくらいの方が具合が良いのです。


もっとも、ここ1ケ月余り、つまりスギ花粉の飛散が気になる頃から、朝食の前に歩いてくるのが基本になっています。
私の場合、朝歩くということは、貴重な朝の練習を早めに切り上げるということであり、「そんなもったいないことはできない」というわけで、花粉症が治まる頃には、また夕方に歩くように戻してきました。
それをこの春からは、冬が来て「寒くて行く気がしない」と感じるようになるまで、朝を基本にしようと思います。朝は人も音も、私自身の疲れもわずかで、練習録音のチェックに集中できるのです。それに朝の練習時の課題が明らかになれば、昼間の練習に反映できます。夕方ではかなりそれが難しくなります。
この軌道修正がうまく行くかどうかは、人並み以上の早寝早起きができるかどうかにかかっています。ここ1ケ月間、夜更かしはかなり減りました。このペースで行くしかありません。

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