都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「複合回路 - アクティヴィズムの詩学 - 第四回 羽山まり子」 ギャラリーαM
ギャラリーαM(千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1F)
「複合回路 - アクティヴィズムの詩学 - 第四回 羽山まり子」
9/25-10/30
本年の連続シリーズ展「複合回路」も折り返し地点を迎えました。ギャラリーαMで開催中の「複合回路 - アクティヴィズムの詩学 Vol.4 羽山まり子」へ行ってきました。
作家プロフィールについては画廊WEBサイトをご覧ください。
第四回 羽山まり子 Mariko HAYAMA@ギャラリーαM
今年、女子美術大学の大学院を修了されたばかりの方です。またいわゆるホワイトキューブでの個展はほぼ初めてとのことでした。
そんな新鋭、羽山の生み出した空間は、一見するところでは奇妙なまでに落ち着き払ったプライベートな「部屋」に他なりません。壁こそ通常通りの白を剥き出しにしながらも、床のコンクリートには青い絨毯が敷かれ、随所にはソファや机、それにベットを連想させるような家具が配置されています。αMの様相はいつもと大きく変わっていました。
しかしながら家具へ近づいた途端、執拗なまでの言わば作為が加わっていることが良くわかるのではないでしょうか。家具は責苦を受けるように縛り上げられ、無理な体勢で吊られているばかりか、所々ナイフでズタズタに切り刻まれて元の形を止めていません。その傷の痕跡は痛々しいまでに露となり、それこそ「死」すら連想させるような無惨でかつから恐ろしいまでの姿を見せていました。
これらはいわゆる「家族」を主題として、そこに見られる「暴力」な様相を表現しようとして展開されたものなのだそうです。温かいはずの家庭の裏側にある憎悪が家具という身近な素材を通して巧みに引き出されていました。
カーテンの向こうにある「ベット」はもはや死の床にしか見えません。その青色は頭の中で血の赤色に変化していました。
10月30日まで開催されています。
「複合回路 - アクティヴィズムの詩学 - 第四回 羽山まり子」
9/25-10/30
本年の連続シリーズ展「複合回路」も折り返し地点を迎えました。ギャラリーαMで開催中の「複合回路 - アクティヴィズムの詩学 Vol.4 羽山まり子」へ行ってきました。
作家プロフィールについては画廊WEBサイトをご覧ください。
第四回 羽山まり子 Mariko HAYAMA@ギャラリーαM
今年、女子美術大学の大学院を修了されたばかりの方です。またいわゆるホワイトキューブでの個展はほぼ初めてとのことでした。
そんな新鋭、羽山の生み出した空間は、一見するところでは奇妙なまでに落ち着き払ったプライベートな「部屋」に他なりません。壁こそ通常通りの白を剥き出しにしながらも、床のコンクリートには青い絨毯が敷かれ、随所にはソファや机、それにベットを連想させるような家具が配置されています。αMの様相はいつもと大きく変わっていました。
しかしながら家具へ近づいた途端、執拗なまでの言わば作為が加わっていることが良くわかるのではないでしょうか。家具は責苦を受けるように縛り上げられ、無理な体勢で吊られているばかりか、所々ナイフでズタズタに切り刻まれて元の形を止めていません。その傷の痕跡は痛々しいまでに露となり、それこそ「死」すら連想させるような無惨でかつから恐ろしいまでの姿を見せていました。
これらはいわゆる「家族」を主題として、そこに見られる「暴力」な様相を表現しようとして展開されたものなのだそうです。温かいはずの家庭の裏側にある憎悪が家具という身近な素材を通して巧みに引き出されていました。
カーテンの向こうにある「ベット」はもはや死の床にしか見えません。その青色は頭の中で血の赤色に変化していました。
10月30日まで開催されています。
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