都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「長沢明展」 ガレリアグラフィカ 9/9
ガレリアグラフィカ(中央区銀座6-13-4 銀座S2ビル)
「長沢明展」
9/4-16
今年のMOTアニュアルにも出品があった長沢明の個展です。率直に申し上げて、アニュアル展の時はあまり印象に残らなかったのですが、今回は記憶に残る作品もいくつかありました。
長沢のモチーフと言えば、まるで怪物のような犬が挙げられるかと思いますが、今回の展示でもまた、画面を所狭しと這う巨大な怪物犬が何匹もうろうろしていました。目は真ん丸で、時に闇夜の猫のように鋭く光り、また牙を剥いた口を開けてこちらを見つめている。素材としては、岩絵具の味わいはもちろんのこと、それと交じり合った土の質感が上手く表現されています。パネルの目地が剥げ落ち、また絵具が固まり、土が微かにまぶされている。日本画の専門的な技法については全く分かりませんが、このような、それこそ泥臭さを感じさせる質感は見ていて飽きません。
それにしてもこの怪物の異様な形相だけは好きになれません。飢えているのか、それとも暴れているのか。首輪をしっかりとはめて歩いていても、少し油断したらこちらが食べられてしまいそうです。
来週の土曜日までの開催です。
「長沢明展」
9/4-16
今年のMOTアニュアルにも出品があった長沢明の個展です。率直に申し上げて、アニュアル展の時はあまり印象に残らなかったのですが、今回は記憶に残る作品もいくつかありました。
長沢のモチーフと言えば、まるで怪物のような犬が挙げられるかと思いますが、今回の展示でもまた、画面を所狭しと這う巨大な怪物犬が何匹もうろうろしていました。目は真ん丸で、時に闇夜の猫のように鋭く光り、また牙を剥いた口を開けてこちらを見つめている。素材としては、岩絵具の味わいはもちろんのこと、それと交じり合った土の質感が上手く表現されています。パネルの目地が剥げ落ち、また絵具が固まり、土が微かにまぶされている。日本画の専門的な技法については全く分かりませんが、このような、それこそ泥臭さを感じさせる質感は見ていて飽きません。
それにしてもこの怪物の異様な形相だけは好きになれません。飢えているのか、それとも暴れているのか。首輪をしっかりとはめて歩いていても、少し油断したらこちらが食べられてしまいそうです。
来週の土曜日までの開催です。
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