都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
7月の展覧会・ギャラリー
7月中に見たい展覧会をリストアップしてみました。
展覧会
・「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」 Bunkamura ザ・ミュージアム(~7/31)
・「観音の里の祈りとくらし展2」 東京藝術大学大学美術館(7/5~8/7)
・「平面を超える絵画:インスタレーションと日本画的感性」 武蔵野美術大学美術館・図書館(~8/10)
・「第22回 秘蔵の名品 アートコレクション展 旅への憧れ、愛しの風景」 ホテルオークラ東京(7/27~8/18)
・「みんな、うちのコレクションです展」 原美術館(~8/21)
・「ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝」 パナソニック汐留ミュージアム(~8/28)
・「生誕170周年 エミール・ガレ」 サントリー美術館(~8/28)
・「江戸絵画への視線ー岩佐又兵衛から江戸琳派へ」 山種美術館(7/2~8/21)
・「アルバレス・ブラボ写真展ーメキシコ、静かなる光と時」 世田谷美術館(7/2~8/28)
・「大妖怪展~土偶から妖怪ウォッチまで」 江戸東京博物館(7/5~8/28)
・「河井寬次郎と棟方志功 日本民藝館所蔵品を中心に」 千葉市美術館(7/6~8/28)
・「第5回 新鋭作家展 型にハマってるワタシたち」 川口市立アートギャラリー・アトリア(7/16~8/31)
・「12 Rooms 12 Artists UBSアート・コレクションより」 東京ステーションギャラリー(7/2~9/4)
・「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」 練馬区立美術館(7/3~9/4)
・「竹岡雄二 台座から空間へ」 埼玉県立近代美術館(7/9~9/4)
・「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」 国立歴史民俗博物館(7/12~9/4)
・「メアリー・カサット展」 横浜美術館(~9/11)
・「古代ギリシャー時空を超えた旅」 東京国立博物館(~9/19)
・「From Lifeー写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展」 三菱一号館美術館(7/2~9/19)
・「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」 国立西洋美術館(7/9~9/19)
・「土木展」 21_21 DESIGN SIGHT(~9/25)
・「ルーヴルNo.9~漫画、9番目の芸術~」 森アーツセンターギャラリー(7/22~9/25)
・「海のハンター展ー恵み豊かな地球の未来」 国立科学博物館(7/8~10/2)
・「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」 国立新美術館(7/13~10/10)
ギャラリー
・「角文平 Proto-Planet」 アートフロントギャラリー(6/24~7/17)
・「Retrace our Steps-ある日人々が消えた街」 シャネル・ネクサス・ホール(~7/24)
・「日常のフィクション」 アキタマビ21(7/9~7/29)
・「草間彌生」 オオタファインアーツ(~7/30)
・「ライアン・ガンダー」 TARO NASU(7/1~7/30)
・「嵯峨篤 Perception」 SCAI THE BATHHOUSE(7/8~8/6)
・「風景の空間/LANDSCAPE SPACE」 児玉画廊(7/9~8/12)
・「会田誠展」 ミヅマアートギャラリー(7/6~8/20)
・「石内都展」 資生堂ギャラリー(~8/21)
・「文字の博覧会ー旅して集めたみんぱく 中西コレクション」 リクシルギャラリー(~8/27)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.2 末永史尚×八重樫ゆい」 ギャラリーαM(7/16~8/27)
・「スミルハン・ラディック展」 TOTOギャラリー・間(7/8~9/10)
7月に始まる展覧会が目白押しです。国立西洋美術館で「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」展がはじまります。
「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」@国立西洋美術館(7/9~9/19)
メッケネムは15世紀から16世紀のドイツで活動した銅版画家です。デューラーと並び、版画の創始者として称されるそうですが、日本での知名度は高くありません。出品は版画、工芸などを含めて100点。あわせて同時代の版画家も参照します。版画好きには嬉しい展示となりそうです。
江戸東京博物館で「大妖怪展~土偶から妖怪ウォッチまで」が開催されます。
「大妖怪展~土偶から妖怪ウォッチまで」@江戸東京博物館(7/5~8/28)
妖怪をどちらかとすれば民俗学ではなく美術史の立場から紹介しようとする試みです。監修は安村敏信先生。注目は中世の絵画や絵巻です。平安末から鎌倉にかけての国宝「辟邪絵」や室町期の重文「百鬼夜行絵巻」などが展示されます。そのほか江戸の錦絵や絵画も多数。とかく人気の妖怪です。ひょっとするとこの夏、最も混雑する展覧会となるやもしれません。
シーボルトが母国に残したコレクションが里帰りします。国立歴史民俗博物館で「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」が行われます。
「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」@国立歴史民俗博物館(7/12~9/4)
江戸後期に二度に渡って医師として来日したシーボルト。その際に日本の自然や生活文化に関する資料を多数、ヨーロッパに持ち帰ったそうです。さらにシーボルトはその資料をもとに日本博物館を構想。実際に帰国後、アムステルダムやミュンヘンなどにおいて展示を実現させます。それらは後のジャポニスムなどの日本趣味に先立つ、初めての日本の展示でもありました。
そこに焦点を当てた展覧会です。シーボルト、存在こそ有名ではありますが、こうした日本の博物展示に取り込んでいたことは殆ど知られていません。シーボルトが見た日本観を通して、改めて当時の日本の文化を知る機会となりそうです。*歴博終了後は江戸東京博物館(9/13〜11/6)へ巡回。
たくさん挙げてしまいましたが、いつものように無理せず、時間に自由のある範囲内で、見たいと思う展覧会を廻って歩きたいと思います。
それでは今月もよろしくお願いします。
展覧会
・「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」 Bunkamura ザ・ミュージアム(~7/31)
・「観音の里の祈りとくらし展2」 東京藝術大学大学美術館(7/5~8/7)
・「平面を超える絵画:インスタレーションと日本画的感性」 武蔵野美術大学美術館・図書館(~8/10)
・「第22回 秘蔵の名品 アートコレクション展 旅への憧れ、愛しの風景」 ホテルオークラ東京(7/27~8/18)
・「みんな、うちのコレクションです展」 原美術館(~8/21)
・「ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝」 パナソニック汐留ミュージアム(~8/28)
・「生誕170周年 エミール・ガレ」 サントリー美術館(~8/28)
・「江戸絵画への視線ー岩佐又兵衛から江戸琳派へ」 山種美術館(7/2~8/21)
・「アルバレス・ブラボ写真展ーメキシコ、静かなる光と時」 世田谷美術館(7/2~8/28)
・「大妖怪展~土偶から妖怪ウォッチまで」 江戸東京博物館(7/5~8/28)
・「河井寬次郎と棟方志功 日本民藝館所蔵品を中心に」 千葉市美術館(7/6~8/28)
・「第5回 新鋭作家展 型にハマってるワタシたち」 川口市立アートギャラリー・アトリア(7/16~8/31)
・「12 Rooms 12 Artists UBSアート・コレクションより」 東京ステーションギャラリー(7/2~9/4)
・「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」 練馬区立美術館(7/3~9/4)
・「竹岡雄二 台座から空間へ」 埼玉県立近代美術館(7/9~9/4)
・「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」 国立歴史民俗博物館(7/12~9/4)
・「メアリー・カサット展」 横浜美術館(~9/11)
・「古代ギリシャー時空を超えた旅」 東京国立博物館(~9/19)
・「From Lifeー写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展」 三菱一号館美術館(7/2~9/19)
・「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」 国立西洋美術館(7/9~9/19)
・「土木展」 21_21 DESIGN SIGHT(~9/25)
・「ルーヴルNo.9~漫画、9番目の芸術~」 森アーツセンターギャラリー(7/22~9/25)
・「海のハンター展ー恵み豊かな地球の未来」 国立科学博物館(7/8~10/2)
・「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」 国立新美術館(7/13~10/10)
ギャラリー
・「角文平 Proto-Planet」 アートフロントギャラリー(6/24~7/17)
・「Retrace our Steps-ある日人々が消えた街」 シャネル・ネクサス・ホール(~7/24)
・「日常のフィクション」 アキタマビ21(7/9~7/29)
・「草間彌生」 オオタファインアーツ(~7/30)
・「ライアン・ガンダー」 TARO NASU(7/1~7/30)
・「嵯峨篤 Perception」 SCAI THE BATHHOUSE(7/8~8/6)
・「風景の空間/LANDSCAPE SPACE」 児玉画廊(7/9~8/12)
・「会田誠展」 ミヅマアートギャラリー(7/6~8/20)
・「石内都展」 資生堂ギャラリー(~8/21)
・「文字の博覧会ー旅して集めたみんぱく 中西コレクション」 リクシルギャラリー(~8/27)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.2 末永史尚×八重樫ゆい」 ギャラリーαM(7/16~8/27)
・「スミルハン・ラディック展」 TOTOギャラリー・間(7/8~9/10)
7月に始まる展覧会が目白押しです。国立西洋美術館で「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」展がはじまります。
「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」@国立西洋美術館(7/9~9/19)
メッケネムは15世紀から16世紀のドイツで活動した銅版画家です。デューラーと並び、版画の創始者として称されるそうですが、日本での知名度は高くありません。出品は版画、工芸などを含めて100点。あわせて同時代の版画家も参照します。版画好きには嬉しい展示となりそうです。
江戸東京博物館で「大妖怪展~土偶から妖怪ウォッチまで」が開催されます。
「大妖怪展~土偶から妖怪ウォッチまで」@江戸東京博物館(7/5~8/28)
妖怪をどちらかとすれば民俗学ではなく美術史の立場から紹介しようとする試みです。監修は安村敏信先生。注目は中世の絵画や絵巻です。平安末から鎌倉にかけての国宝「辟邪絵」や室町期の重文「百鬼夜行絵巻」などが展示されます。そのほか江戸の錦絵や絵画も多数。とかく人気の妖怪です。ひょっとするとこの夏、最も混雑する展覧会となるやもしれません。
シーボルトが母国に残したコレクションが里帰りします。国立歴史民俗博物館で「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」が行われます。
「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」@国立歴史民俗博物館(7/12~9/4)
江戸後期に二度に渡って医師として来日したシーボルト。その際に日本の自然や生活文化に関する資料を多数、ヨーロッパに持ち帰ったそうです。さらにシーボルトはその資料をもとに日本博物館を構想。実際に帰国後、アムステルダムやミュンヘンなどにおいて展示を実現させます。それらは後のジャポニスムなどの日本趣味に先立つ、初めての日本の展示でもありました。
そこに焦点を当てた展覧会です。シーボルト、存在こそ有名ではありますが、こうした日本の博物展示に取り込んでいたことは殆ど知られていません。シーボルトが見た日本観を通して、改めて当時の日本の文化を知る機会となりそうです。*歴博終了後は江戸東京博物館(9/13〜11/6)へ巡回。
たくさん挙げてしまいましたが、いつものように無理せず、時間に自由のある範囲内で、見たいと思う展覧会を廻って歩きたいと思います。
それでは今月もよろしくお願いします。
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