「利部志穂 タマがわ、たった火ーよき眠りの家ー」 実家 JIKKA

実家 JIKKA
「利部志穂 タマがわ、たった火ーよき眠りの家ー」
2/19-3/10



実家 JIKKAで開催中の利部志穂個展、「タマがわ、たった火ーよき眠りの家ー」へ行ってきました。

日用品などを組み合わせてインスタレーションを展開する作家、利部志穂(かがぶしほ)。

最近では2010年のVOCA展の他、所沢ビエンナーレや、国立新美術館で開催中の「アーティスト・ファイル2013」にも出品、ますます活躍の場を広げています。



そうした利部、今回は小さなホワイトキューブに挑戦。会場は3331の北側、末広町にもほど近いギャラリー「実家 JIKKA」。昨年にオープンした若きアーティストやギャラリストのためのフリースペースです。



さて一歩、足を踏み入れてみると、そこには利部ならではの繊細なインスタレーションが。紐にペンチに針金にアルミフレームにビニールと、まさに身近な素材があちらこちらに。注意して進まないとうっかり踏みつけてしまう場所にも作品が置かれています。



アルミシートの輝きと透明のビニール。細く軽やかな針金とどっしりと構えたアルミのフレーム。素材に色、そして何よりも光は空間の中で多様に変化。軽やかな気配の中にも重厚感も。またいわゆる無機的な素材を用いながら、その繋がりはどこか有機的な展開を思わせています。



それにしても息を吹きかけるだけでも飛んでいってしまうかのような作品ばかり。普段、身近で気にもとめないような針金や紙切れが愛おしく見えてくるではありませんか。



私が利部の作品を見知ったのは板橋区立美術館での「発信//板橋//2011」展。残念ながら震災により会期途中で打ち切りとなってしまいましたが、その時も美術館のエントランスホールの空間が一変、思いがけないほど魅力的にうつったものでした。

さて本展は言わば二部構成です。3月1日からは恵比寿のNADiffにて「タマがわ、たった火ーよき目覚めの家ー」がスタート。パフォーマンスも行われます。

「ーよき目覚めの家ー NADiff window gallery vol.30」
会期:3月1日(金)~4月1日(月)12:00~20:00
休廊:月曜日(最終日4/1はオープン)
パフォーマンス: 3月16日(土)15:00~15:30
会場:NADiff window gallery(恵比寿)

また先にも触れたように国立新美術館のアーティストファイル展にも出品中。会期中にはアーティストトークと、アートナイト関連のイベントも予定されています。こちらも楽しみです。



「アーティスト・ファイル2013-現代の作家たち」
会期:1月23日(水)~4月1日(月)10:00~18:00 *金曜は20時まで
休館:火曜日
トーク:3月9日(土)14:00~15:30
イベント:パフォーマンス「フレルヒカリ」3月23日(土)18:00~18:30
会場:国立新美術館

末広町「実家」に恵比寿の「NADiff」、六本木の「国立新美」。利部の三展示、是非ともお見逃しなきようにおすすめします。

3月10日まで開催されています。

「利部志穂 タマがわ、たった火ーよき眠りの家ー」 実家 JIKKA
会期:2月16日(土)~3月10日(日)
休廊:月・火曜日。
時間:12:00~19:00
料金:無料
住所:千代田区外神田3-6-14 深野ビル1階
交通:東京メトロ銀座線末広町駅3番出口より徒歩2分。千代田線湯島駅より徒歩5分、JR秋葉原駅より徒歩7分。
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