「mayu 『mayu展』他 トーキョーワンダーサイト 7/8

トーキョーワンダーサイト文京区本郷2-4-16
「Emerging Artist Support Program 2006 vol.2」
7/8-30

前々からワンダーサイトで定点観測している展覧会です。今回もワンダーウォール公募展から選ばれた若手アーティストが紹介されています。出品者は、奈良エナミ、大沼真由子(mayu)、近藤恵介の計3名でした。



パッと見て華やかなのは、大沼真由子(mayu)の手がけたボトルキャップのインスタレーションです。壁面いっぱいに、まるで星空の天の川のように並んだ白いボトルキャップ。その各キャップには、色とりどりのハートや丸、さらには家の形をしたようなシールが張られています。それらはあたかもキラキラと輝く星のようです。また、キャップがキャンバスに整然と並んだ作品も展示されていました。(シールではなく、直接キャップに模様がペイントされています。)その他、まるでクッキー生地をキャンバスにのせたような粘土の作品にも同じような模様が象られています。となると、この模様が何なのかが気になるところです。その答えは、無数のポートレート写真が貼付けられた作品にありました。(それぞれの人物の吹き出しに要注目です。)作者しか解読出来ないという「mayu語」。要するに暗号でしょうか。それがキャップの表面に描かれているわけなのです。少しついていけない部分もありますが、このポップな世界観はなかなか魅力的です。見ていて心地良くなるような作品でした。



奈良エナミのアクリル絵画も美しい作品です。スケートボードをしている若者などをモチーフにした作品が5点。ベージュ色のキャンバスの上には、芝色や深緑などの渋い色彩が瑞々しくのっています。スケートボードのダイナミックな動きと、その背景に見える森や丘が無理なくまとまっていました。特にその色遣いに惹かれます。



近藤恵介のひねりのある絵画も見入ってしまいました。こちらは絵画の前に立ちながら、半ばその謎解きをするような作品です。ちょっとした思考テストの出来る作品とでも言えば良いのでしょうか。

今月末までの開催です。無料です。

*関連エントリ
「Emerging Artist Support Program 2006 vol.1」(「山本挙志『いってかえる』他」) 4/23
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