「日本酒マニアック博」 PARCO MUSEUM

PARCO MUSEUM
「日本酒マニアック博 in 東京」 
2/10~3/5



日本酒を「遊べる素材」(解説より)と捉え、その魅力を紹介する展覧会が、池袋のPARCO MUSEUMで開催されています。

タイトルは「日本酒マニアック博 in 東京」。一体、何種類の銘柄が揃っているのでしょうか。場内には全国各地より集められた地酒がずらり。右を向いても、左も向いても日本酒の一升瓶が目に飛び込んできます。思わず喉が鳴ってしまいました。



切り口はキャッチーです。何せ冒頭は「あっぱれ!日本酒キラキラネーミング」。ようは変わった名前の日本酒です。「死神」に「うっぷんばらし」に「辛口ばっか飲んでんじゃねえよ」等々、確かに謎めいた銘柄ばかりでした。「死神」は落語に由来するそうです。また「辛口」云々は熱い。造り手の強いメッセージが感じられます。



次いでは「SAKE GOOD DESIGN AWARD」です。ラベルのセンスを競っています。とはいえ、お洒落一辺倒ではありません。変わり種も目につきました。



「SAKE 漢 グラビア写真展」のモデルは蔵元の造り手です。何かと有名な獺祭の旭酒造を飾るのは同社社長の桜井一宏氏でした。ほか加茂錦酒造や冨田酒造など10の蔵元のグラビアが並んでいます。皆、ポーズをとっては、どこかはにかみながらも、得意気に写っています。ちなみに獺祭の隣は平和酒造の紀土です。手に入りやすく、しかも美味しい。愛飲されている方も多いのではないでしょうか。



ワンカップが怒涛のように並びます。「集合!全国ご当地カップ酒」です。比較的有名な銘柄から、キャラクターを使用したものまでと多様です。「かわいい」がキーワードでした。



さらにファンとして嬉しいのは中国醸造の「うまいじゃろカープびいきカップ」があったことです。カープのマスコットこと「カープ坊や」がデザインされています。ほか北陸新幹線限定カップにぐんまちゃんと多数。目移りしました。



さらに各分野で活動するクリエイターがワンカップをデザイン。総勢30名です。安野モヨコや宇野亞喜良らが参加しています。アート関連では、しりあがり寿やタイのウィスット・ポンニミットの作品もありました。



一番マニアックなのが「こだわりの製法に乾杯!」かもしれません。ここでは全体の監修者であり、自らも利き酒師である葉石かおりさんが、こだわりの日本酒をセレクト。キャプションとともに、手書きのボードで酒の個性を分かりやすく伝えています。室町時代の復元酒とはいかなる風味なのでしょうか。



酒はつまみも重要です。見合う料理のガイドもありました。さらに飲み方も様々。ロック推奨とはまるで焼酎のようです。入手困難なものも少なくありません。



「酒ぺディア」と題したパネルも面白い。酒に因むトリビアです。日本酒を最初に飲んだ外国人をはじめ、江戸時代の蕎麦屋と日本酒の関係、ワンカップ大関の開発秘話など、知らないことばかりです。日本酒についてより親しみが持てました。



ほかは「とうらぶ」ならぬ日本酒をアニメのキャラクター化した「日本酒ものがたり」や、一升瓶と女子を組み合わせた「きらめく一升瓶女子写真展」と続きます。エンターテイメントとして楽しめるのではないでしょうか。



ラストは試飲です。有料入場者には受付で試飲券を配布。場内の特設ブースで試飲することが出来ます。量はおおむねお猪口一杯弱程度でした。

私はこの日、次の予定があったため、甘酒をいただきましたが、日本酒の場合は銘柄の選択も可能です。やはり酒は飲んでこそ楽しめるもの。飲まない手はありません。

物販も充実しています。全国より「厳選」(公式サイトより)された日本酒や、手ぬぐいなどのグッズが販売されていました。



嬉しいのはクリエイターのワンカップも購入可能ということでした。しかも全種類です。ただし一部に人気が集中しているようです。品切れも発生していました。


公式サイトで追加入荷の案内があります。購入希望の方は事前にご確認下さい。



実のところ私自身、焼酎党のため、普段、日本酒をあまり飲みませんが、この日ばかりは晩酌を日本酒で楽しもうと心の底から思いました。



3月5日まで開催されています。

「日本酒マニアック博 in 東京」 PARCO MUSEUM@parco_art
会期:2月10日(金)~3月5日 (日)
休館:2月15日。
時間:10:00~21:00
 *入館は閉館の30分前まで。
 *最終日は18時閉場。
料金:一般500円 、学生400円、小学生以下は無料。
住所:豊島区南池袋1-28-2 池袋パルコ本館7階
交通:JR線、西武池袋線、東武東上線、東京メトロ丸ノ内線・有楽町線池袋駅東口より徒歩1分。
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