【ゴール手前のあえぎ。女芸人・にしおかすみこさん(ピンクウェア)に抜かれる瞬間】
12月はよく走った。レースでもしっかり走れていたし、朝ジョグひとつとっても非常に中身の濃いびっくりするような走りが出来ていた。
が、年が明けるとどうも勢いがなくなってきたのだ。なんでも半々だと思っているからそれも仕方ない。
で、直近の練習の様子から予想として妻に告げたタイムは3時間3分台。
自分で冷静に分析して計算して導き出しているこの予想タイムは最近相当に正確だ。
で、結果は3時間5分34秒(ネットタイム3時間5分19秒)。去年よりグロスではわずかに速く、ネットではちょい遅れという微妙な出来ばえだった。
予想タイムとはズレてしまったけど、実はビッグウェーブに襲われトイレに駆け込むという「まさか」があってのタイム。トイレタイムを引くとネットで4分丁度くらいで、やっぱりいい線行っていた。最後の2kmで鬼風に負けてしまったのも響いたかな。
さて、自分の記録用にもレースをざっと振り返ってみたい。
▲前半
今年はBブロック。30分前には並んだけどそれでも先頭は取れず。スタート直後のゆっくりは仕方ないけど、その後はなるべく無駄なく走る。
久しぶりに直前3日間を完全休養に当てたので足は軽いはず。ただなんか落ち着かず、体が完全に温まって汗が出るまでは(4kmあたり)フワフワとした感じが続いた。
心拍145前後で進むのが一番とはわかっているけど、少し勝負もしたい。色々と強度計算をしてはじき出した30kmまでの上限心拍は155。これは自分の目標心拍強度的には85%近くになるのでやや不安。でも川崎新春マラソンでの感触からGoサインを出してみた。
予想に反して目標心拍内でサブスリーペースよりちょっと速いペースが維持できている。でもとにかくペースには縛られないことだ。目標心拍を守ること。決して嘘つかないという心臓を信じて。さらに後押しするなら十分に鼻呼吸だけで走れる範囲で。
女性ランナーのペーサーをしていた2人の若い男性ランナーがいい感じなので10km付近までは目安にして走らせてもらった。(*あとで知ったけどこの女性ランナーは芸人のにしおかすみこさんでした)
15km手前の急坂でペースが落ちたのみで概ね超満足レベルで進む。貯金を作ることに頭を使ってはならぬのだけど、自然に2〜3秒ずつの貯金が出来ている。いい方の「まさか」と言ってもいいレベル。
ここまでで唯一の問題は下腹が張ってきて、小さなウェーブがやって来ていること。
防府の時もそうだったし、なんとかやり過ごそう。ペースは変わらないし。
▲後半
中間点は1時間29分39秒。ずっとガーミンは心拍とペース表示だけで走っているけど、ここで初めてタイム確認。余裕はあるか。大丈夫だな。
シクシクは大きくなったり小さくなったり。ちょっと弱気虫が這い出て来そうだけど慌てて押さえ込む。とにかく今のリズムを壊さないことだ。
と、そんなことは百も承知なのだけどウェーブは容赦なくやって来る。追いついて来た友人に現状を話してみる。少しは気が紛れたか。トイレ100m先の看板が出て来ると、さぁどうしよう。ペースは落ちていないのでちょっと逡巡している間に通り過ぎてしまう。
3カ所ほどやり過ごしたけど、こんな我慢はいつまで持つのか、いっそ楽に出してしまってスッキリ走ろうよ!そんな声が急に聞こえた23km過ぎ、ついに決断。30秒でこなしてやると意気込んだけど、ドアが閉まらないとか。結局1分15〜20秒程のロス。
走路に戻ると、やっぱり軽い。一気にスピードアップしてしまい慌てて抑える。
28km過ぎで妻の応援。元気に通り過ぎたけど、、、。
やがて30km地点通過。心拍解放の時だ。残念なことにややパワーダウンしていることは否めない。あと12kmしっかり走ろうと気持ち立て直し4分10秒くらいで。だけどズルズル1秒、2秒とペースが落ちて来る。
気分的には勝田で一番辛いと感じている32km過ぎのアップダウンは、後半力を振り絞り出した数名の選手と共に一気に乗り越えた。
あと5km。後ろから来た外人さんに喰らいつく。ペースは落ちてるが粘れ粘れ。大通りに出たところで真正面から吹き荒れる鬼風。ペースはガクッと落ちる。踏ん張ると足がピクピクしだす。ラスト2km。あえなく鬼風に負けてしまった感が大きい。
ラストスパートするが心拍も上がらない。足が終わっている。さぁ、ラストの100mっていうところでついに痙攣!最後の芝生は足を引きずり歩き走り。この最後の最後であのにしおかすみこさんに逆転された!
うーん、なんと言ったらいいのやら。最後もう少し粘れて3分台でゴールしておきたかったなぁ。
去年2位だった60歳台も今年はうんとレベルが高く、去年より速いタイムで8位。それでも勝田は8位まで入賞!ってことでエライ立派なメダルをちょうだいして来たのでした。
さて、もう一度最後のひと押しが出来るよう、計画の練り直しだ。はなももだ。