ノブキの群落。キク科ノブキ属。
山地の木陰など湿った所に生える多年草、地下茎を伸ばして群落をつくる。
地下水位の高い所を好み、地下水位を知るのに有効な指標植物とも言われる。「野蕗(のぶき)」の名はあるが、
野原では先ず見られない。
ノブキの芽出し。
丸まった葉をひろげ、しわを伸ばすようにして芽出しする。
山菜として食べるとき、フキの場合は「フキノトウ」と呼ばれる花芽を食べるが、ノブキの場合は若芽を食べる。
ノブキの葉。
フキの葉に似るが、ノブキ場合葉柄に翼(ひれ)がつくことで見分けられる。もっとも、フキの葉柄は円筒状で山菜として食べる機会も多いから見間違う恐れはない。
アイヌの人たちは、この葉を炙って腫れものやウルシかぶれの治療に用いたという。