イノコズチの群落。ヒユ科イノコズチ属。
やや日陰になる林縁などに生える多年草。日当たりの良い所を好む変種があって「ヒナタイノコズチ」の名がある。
牧野富太郎博士の主張する語源説は「茎の太くなった節を猪の膝頭に見立てて「猪のこ槌」という」。
この語源説によれば、「イノコズチ」ではなく、「イノコヅチ」と呼ぶべきことになる。「日本の野生植物(平凡社)」では「イノコズチ」としている。
イノコズチの葉。
対生する葉は長楕円形、葉先は尖り、基部はくさび形で柄がある。
茎には太い節があり、断面は四角形(長方形)。
イノコズチの花序。
花序じゃ茎頂と対生する葉の葉腋から伸びる。
花は比較的まばらにつけ、下から上へ咲き上がり、花後下向きになる。