エゾイラクサの群落。イラクサ科イラクサ属。
低地~亜高山の湿り気のあるところに生育する多年草、草丈は30~180cm。
エゾイラクサの葉。
葉は狭卵形~卵状長楕円形、近縁のイラクサと比べてやや細長い。葉柄は葉身より短い(イラクサはほぼ同長)。縁部は単鋸歯(イラクサは欠刻状~重鋸歯)。
葉の両面に刺毛があり、触れると刺が刺さり、蟻酸を含んでいて痛痒くなり、痛みは長く続く。(化学物質については、「アセチルコリンとヒスタミン」という説があり、そちらが正解とも言われる。)
「蕁麻(じんま)」はイラクサの漢名で、蕁麻疹(じんましん)はイラクサによる発疹に似るところから、そう呼ばれるようになったという。
エゾイラクサの托葉。
エゾイラクサの托葉、対生する葉に2個ずつ(4個)付き、左右のものが合着して2枚の葉をつなぐ形で2枚になる。このような托葉を「合生托葉(ごうせいたくよう)」という。
近縁のコバノイラクサの托葉は合着せず、各節に4個の托葉がつく。