ミヤマハンショウヅルの葉。キンポウゲ科センニンソウ属。
センニンソウ属の葉は3出ないし羽状複葉で、小葉に鋸歯のあるグループと鋸歯のないグループに分けられる。ミヤマハンショウヅルは2回3出複葉で、鋸歯のあるグループである。
センニンソウ属、学名は「クレマチス」でテッセン、カザグルマなど園芸種も多い。
ミヤマハンショウヅル、「深山」の名の通り、ツル性の高山植物。「木質つる性多年草」と図鑑に紹介されるように、草本ながら茎下部は木質化する。
ミヤマハンショウヅルの花。
紫色の花弁状のものは4枚の萼片。内側に雄しべ群を囲んで「ヘラ形」のもが並ぶ、これが花弁である。
キンポウゲ科の花弁は普通蜜腺をもつが、センニンソウ属の花弁は蜜を出さない。これらの花弁は雄しべの変化したもので、外側は花弁状、内側は雄しべでその間に中間的なものも存在する。
花弁状の萼片は普通大きく開かず下向きに咲く。「半鐘」に似るというので「半鐘づる」の名がつく。
ミヤマハンショウヅルの果実。
ミヤマハンショウヅルの果実は痩果。花後に花柱が長く伸び出して羽毛状になる。
センニンソウ属の仲間、花の形はいろいろあるが果実の形は似た感じになる。