井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・タウコギ

2020年09月18日 | 日記

タウコギの群落。キク科センダングサ属。

水田のあぜ道や湿地などに生える多年草、草丈は30~150cm。

田に生え、ウコギの葉に似るというので「田五加(たうこぎ)」と名付けられる。属を代表する「センダングサ」は「栴檀草」と書く。ただし、この場合の栴檀は「栴檀は双葉より芳し」と言われる栴檀とは別物であるという。

タウコギの葉。

タウコギの葉は対生し、羽状に3~5深裂する。(複葉にはならない)。

裂片には鈍く低い鋸歯がつく。ウコギ科の葉は普通掌状複葉で似ているとは言い難い。

タウコギの花。

タウコギの花は、径1cmほどで筒状花だけの頭花。これを5~10個の総苞片が包む。

花茎を切って水にさしておくと1週間ほどで発根する。そのような強さをもっていたが、除草剤の普及で現在は個体数を大きく減らしている。

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