タウコギの群落。キク科センダングサ属。
水田のあぜ道や湿地などに生える多年草、草丈は30~150cm。
田に生え、ウコギの葉に似るというので「田五加(たうこぎ)」と名付けられる。属を代表する「センダングサ」は「栴檀草」と書く。ただし、この場合の栴檀は「栴檀は双葉より芳し」と言われる栴檀とは別物であるという。
タウコギの葉。
タウコギの葉は対生し、羽状に3~5深裂する。(複葉にはならない)。
裂片には鈍く低い鋸歯がつく。ウコギ科の葉は普通掌状複葉で似ているとは言い難い。
タウコギの花。
タウコギの花は、径1cmほどで筒状花だけの頭花。これを5~10個の総苞片が包む。
花茎を切って水にさしておくと1週間ほどで発根する。そのような強さをもっていたが、除草剤の普及で現在は個体数を大きく減らしている。