チシマアザミの葉。キク科アザミ属。
葉は全縁のもの(裂けめがない)から羽状に深裂したものまで変化が大きい。
個体差が大きいというだけでなく、同じ個体でも葉のつく場所によって形が大きく変わるものもある。
「異形葉」といい、樹木ではオヒョウやヤマグワなどが良く知られている。
チシマアザミでも、上部につく葉は全縁で、下部につく葉には羽状に中~深裂する、そんな株もある。
チシマアザミの蕾。
チシマアザミの花、総苞は球鐘形で、総苞片は6~7列、外片と中片の上部は開出する。
チシマアザミの花。
キク科の花には、筒状花と舌状花の2種類の花がある。ヒマワリやコスモスのように両方の花が揃っているものもあり、タンポポの仲間のように舌状花だけのものもある。そしてチシマアザミなどアザミの仲間は筒状花のみの花である。アザミの仲間、上向きに咲くものもあるが、チシマアザミは普通下向きに花をつける。