ヌカイトナデシコの群落。ナデシコ科カスミソウ属。
道端や空き地などに生育する1年草、ヨーロッパ原産の帰化種。1997年に初確認という割と新しい帰化種dが、札幌周辺では結構普通に見られ、2007年発刊の「新・北海道の花(梅沢俊著)」には既に紹介されている。
ヌカイトナデシコの草姿。
ヌカイトナデシコは盛んに分枝して草丈は5~25cmになる。「逸出帰化植物」という説明もあるから、かつて園芸種として栽培されていたものと考えられる。
ヌカイトナデシコの葉。
ヌカイトナデシコの葉は糸状で基部は合着して短い鞘をつくる。細い糸状の葉から「糠糸ナデシコ」と名付けられたという。「糸状」というのは分かるが「糠糸」と言葉は広辞苑にも載っていない。
属を代表するカスミソウは仏花用に栽培される園芸種で、野生種がないことから「日本の野生植物(平凡社)」の検索表にはカスミソウ属の名はない。