ツルマサキの果実。ニシキギ科ニシキギ属。
ツルマサキの果実は球形の蒴果、熟すと4裂し橙赤色の仮種皮に包まれた種子を見せる。
成り年、不成り年があるようで、一帯のツルマサキに1個の果実もつけないこともある。
ツルマサキの栄養繁殖。
ツルマサキの種子繁殖は鳥による種子散布を期待するが、林床に匍匐枝(ランナー)を盛んに伸ばし栄養繁殖も行う。ランナーを伸ばして隣の樹にも攀じ登ろうとする。
鳥散布による種子散布とランナーを伸ばしての栄養繁殖の2面作戦で日本全土の分布を確保している。
ツルマサキの黄葉。
ツルマサキの葉は常緑で「冬を前に一斉落葉」というようなことはしない。ただ、常緑とはいえ葉には2~3年ほどの寿命があり、寿命がくると黄葉して落葉する。
北海道の気候では一般に落葉した方が年間の生産効率は高くなる筈だが、ツルマサキは常緑を守っている。