井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・タチカメバソウ2

2019年07月31日 | 日記


タチカメバソウの花序。ムラサキ科キュウリグサ属。
茎は普通上部で枝分かれし、2個の花序をつける。
花序は総状花序で、先端が丸まるサソリ花序でもある。花は下から上へ咲き上がる。



タチカメバソウの花。
花冠は5裂し普通白色、のど部に黄色い付属体がつく。雄しべ5個、雌しべ1個は花筒の中で、外からは見えにくい。



タチカメバソウの越冬葉。
開花、結実後、地上部は枯れるが、新葉を出してロゼット葉で越冬する。形は典型的なロゼット葉ではないが、働きは一緒。
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北海道の花・タチカメバソウ1

2019年07月30日 | 日記


タチカメバソウの群落。ムラサキ科キュウリグサ属。
山地の湿った所に生える多年草、やや高山性で高山植物図鑑にも載る。
特別珍しい種ではないが、分布は割と限られている。



タチカメバソウの葉。
タチカメバソウは「立亀葉草」と書く。葉の形が「亀の甲」に似て、茎が直立する所からの命名。
下部の葉には長い柄があり、基部は普通浅い心形となる。
属の代表種・キュウリグサ、北海道には分布しないが、葉を揉むとキュウリの匂いがすという。



タチカメバソウの蕾。
新葉を出した後、茎を伸ばして先端に蕾をつける。蕾はかたまった状態で現われ、花柄を伸ばして開花に向かう。
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北海道の花・スナビキソウ

2019年07月29日 | 日記


スナビキソウの群落。ムラサキ科スナビキソウ属。
海岸の砂地に生える多年草、小低木と言う言い方がされることもある。
地下茎を長く伸ばして繁殖するところから「砂引草(すなびきそう)」と名付けられた。



スナビキソウの葉。
葉はへら形で柄がなく、密に互生する。
厚手で両面に圧毛がつく。



スナビキソウの花。
花冠は白色で5裂、のど部は黄色を帯びる。
雄しべ5個と雌しべ1個は花筒の中にあって、外からは見えにくい。
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北海道の花・オニルリソウ2

2019年07月28日 | 日記


オニルリソウの花。ムラサキ科オオルリソウ属。
花の径は3~4mm、花冠は5裂、萼も5裂。
色は青~淡紅色、「瑠璃草」の名前につながる。



オニルリソウの果序。
総状花序の花が一つ一つ果実になっていく。



オニルリソウの果実。
果実は4分果。分果には全面に鉤状の刺がつき、「ひっつき虫」になる。
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北海道の花・オニルリソウ1

2019年07月27日 | 日記


オニルリソウ。ムラサキ科オオルリソウ属。
山地に生える2年草、草丈:60~120㎝になる。
茎は分枝し、枝はやや水平に伸びる。



オニルリソウの葉。
葉は長楕円状披針径、先端も基部もとがる。上部の葉には柄がある。
全体に粗い開出毛がつき、これが「鬼」の名につながったという。



オニルリソウの花序。
花序は総状に長く伸び、苞はつかない。
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