ノブドウの花。
ヤマブドウの花弁は先が合着していて、合着したまま花時に離脱するが、ノブドウの花弁は離生し花時に展開する。
花弁と雄しべが散った後、雌しべと花盤が残り雌しべが活性化する点はヤブガラシと同じ。ヤブガラシが4数性の花であるのに対して、ノブドウの花は5数性である。
ノブドウの果実。
果実は液果。帯白色から淡紫色を経て空色に熟す。
果実には点点と気孔があるのも特徴のひとつ。
ノブドウの虫こぶ。
ノブドウの果実の多くは、ノブドウミタマバエなどの幼虫による虫こぶができる。虫こぶ名は「ノブドウミフクレフシ」という。
虫こぶが多くてまともな果実は少ないと言われるが、勿論まともな果実もあって種子散布も行われる。
「食べられない」とする本もあるが、虫こぶにやられているのが多いのと、食べても美味しくないということで、有毒ということではない。