ヒメフウロ。フウロソウ科フウロソウ属。
フウロソウ属の帰化植物、北海道で見られるのはピレネーフウロとこのヒメフウロの2種。
図鑑には「石灰岩地に生える」としているが、札幌周辺では特別石灰岩地の限らない。「日本の野生植物(平凡社)」では扱っているが、同じ平凡社の「日本の帰化植物」には載っていない。
ヒメフウロの葉。葉は3全裂(3出複葉という言い方もされる)で、各小葉は1~2回羽状に深裂する。
このヒメフウロの葉の特徴はフウロソウ属の他の種には見られない。
ヒメフウロの花と果実。
花の径や色などは同じ帰化植物のピレネーフウロに似るが、花弁の先はピレネーフウロのように凹まない。左に見える果実。フウロソウ属の仲間の多くは、果実が熟すと果皮が裂けて果実を巻きあげるようにするが、ヒメフウロの場合、果実を巻きあげるがはじき飛ばすことはせず、先端からぶら下がる。
ヒメフウロは、葉や果実の特徴からフウロソウ属の異端である。
他の花々の生育に問題がなければお花は可愛いのでカバープランツにしようかと思いますが、このお花の他の植物への影響をご存じの方がいらっしゃいましたらご教授ください。