Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

フォルクスオパー「ホフマン物語」21.12.2007

2007年12月22日 07時01分37秒 | Weblog
その前に。私も今日は買い物に出かけてきたんですが、久々のドナウツェントルム。カグランというところにあるショッピングセンターなんですが、みんなクリスマスの買い物目当てで同じ方向へ流れる。そして反対方向からは袋を一杯持った人たちが流れてくる。本当にすごいエネルギーです。

ところで今日、買い物に勢いづいて(通り道だったこともあって)街中にあるお肉屋さんで細切れの豚肉を300グラム買いました!!!!!「おお、4ヶ月ぶりの細切れよ!」日本では「細切れじゃなく、分厚いステーキ食べたい。」と思っているのに、細切れがないウィーンではとても貴重です。早速、家にあった野菜と一緒にいためました。ちなみにお値段ちょっとお高くて100g1.5ユーロ(200円)。だってシチュー用の赤身牛肉が100g0.6ユーロ(100円)の国ですから。他の日本人のおばさまも来ていて、牛肉の薄切り1キロ買ってました。この薄切り、ブタでも牛でも、めっちゃ薄いのが「しゃぶしゃぶ」ちょっと分厚いのが「すき焼き」といって注文します。だから今日は「豚肉すき焼きください。」でもすき焼きよりまだ薄かったです。今度「しょうが焼き」っていう分厚さも入れて欲しいわ。

と、話は長くなりましたが、今日は、先日新演出でプレミエを迎えたばかりの、「ホフマン物語」に行ってきました。今回はじめての座席券、といっても6ユーロの柱の後ろ席なんですけど、意外とよく見える場所でした。(舞台のはしっこだけちょっと見えないくらい)

さて、せっかくのプレミエなのに新聞の批評は良くなく、テレビでもブーイングの中、演出家が挨拶しているのを見ました。舞台の雰囲気も好きじゃないなぁ…と思っていたし、その上「ホフマン物語」自体が、有名な曲が多いのになぜかいつ見ても退屈してしまう。話は知ってるはずなんだけどよくわからん。ドイツ語わかる人だったら、全部単語の意味まで聞こえてそのつど理解できるからわかるんかなぁと思いながらトイレにいこうとしたら、10歳くらいの男の子がドイツ語で「退屈なだけやん」と言っていた。お父さんは必死で「舞台が暗いからなぁ」と取り繕っていたが。

舞台がわからん時って、わからないなりに楽しい時もあります。例えば「演出家はこうしたいんだろうけど、歌い手ができないのかなぁ」とか「あんなふうにしたいんだろうなぁ」と出来上がっていないけど想像できるとき。または、演出が全然気に入らなくても、舞台そのものからエネルギーが出ている時。こういうときは面白いんです。

今日は2幕の最後歌が盛り上がる時と、3幕の途中だけ少し気持ちが動きましたが、それ以外はあくびをしてしまう始末。「なんでこの人は今こんな動きなんだろう?」「なんでこの人ここに立っているんだろう?」「なんで?」ばっかりでした。いけません。フォルクスはオペラ座にしては、いろいろ冒険しますが、当たりとハズレの差が大きいと再確認した夜でした。

ちなみに、プレミエで好評だったらチケット高く売れると踏んだダフ屋さんがたくさんチケットもって入り口にいました。


演出・舞台・衣裳Peer Boysen
指揮Leopold Hager
オリンピアDaniela Fally
アントニアKristiane Kaiser
ジュリエッタAdrineh Simonian
ステラDoris Hindinger
ニコラウスIsabel Seebacher
声Jelena Bodrazic
アンドレアスその他Christian Drescher
リンドルフその他Jochen Schmeckenbecher
ホフマンSergej Khomov
スパランツァーニその他Wolfgang Gratschmaier
ルーターその他Einar Th. Gudmundsson
ヘルマンその他Daniel Schmutzhard
コメント
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