Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

日韓GSOMIA協定終了通告の停止に思う事

2019-11-23 11:36:57 | 国際・政治

昨 11/22から今日までの予定で、当地にて主要 20カ国の外務大臣クラスが一堂に会し 外交諸課題を討議する「G20愛知・名古屋外相会合」が進行中だ。メイン会場たる都心部の某都市ホテル周辺は昼夜を分かたぬ警戒が行われ、波動的な交通規制も敷かれてものものしい雰囲気の反面、深夜帯の安心感も感じる次第。

JR、主要私鉄、公営地下鉄の各駅に備わるコイン・ロッカー使用停止や一部のゴミ箱閉鎖など それなりの不便が伴うのは事実だが、海外の主要国都市部でのテロ行為が後を絶たない現状を顧みれば、一定のやむなきではあるだろう。同会合の収穫と無事終了を祈りたい。

本題です。今回主要国外相会合に合わせた様に、かねて大韓民国側からの破棄が宣告され失効目前だった日韓軍事情報包括保護協定 GSOMIAが一転、当該終了通告が停止され、少なくとも当面は継続される事となった。文 在寅(むん・じぇいん)韓国現政権の対日強硬政策の一環だった訳だが、国防安保面で我国同様の同盟関係にある 米合衆国の強い運動もあって見直しに至ったといわれる。これにつき、以下 某ネット記事を引用してみて参りたい。

「韓国大統領府 発表 GSOMIA『協定終了の通告を停止』」

韓国大統領府は 11/23,0amに失効が迫っていた日韓軍事情報保護協定GSOMIAについて、今年 8月の対日本政府協定終了とした通告を停止すると発表しました。

又 日本が韓国向けの半導体原材料など 3品目の輸出管理を強化した措置(所謂「ホワイト国除外」措置)について、日韓両政府の対話が正常に進んでいる間は、世界貿易機関 WTOへの提訴手続きを停止するとしています。その上で、今回の韓国側の決断は あくまでも暫定的なもので「相当の期間続くことは許容できない」としています。

又「現在の状況の根本的な原因は日本側にある。両国の関係は、相変わらず厳しい」と述べ韓国側は原則的立場を変えるつもりはなく、あくまでも日本側の歩み寄りが必要だという立場を改めて示しました。

韓国政府が GSOMIAの失効直前になって態度を変えた背景には、米合衆国政府による圧力に加え、日本側から局長級の政策対話を行うことに同意し歩み寄る姿勢を示したから、一定の譲歩を引き出せたと国民向けに説明できる目途が立ったと判断したことがあると見られます。(引用ここまで)

仮定の話に触れるべきでないのは承知だが、もしも日韓GSOMIAが失効したとしても、我国安保上大きな影響はないとするのが大方で、拙者も冷静に向き合いたいと思っていた。先般発射の「北」弾道弾が 当初 2発とされていた所、実は二段式の 1発だった事で 我国のミサイル探知能力が一部で疑問視された様だが、事案としては深刻レベルではなかった様だし、むしろ韓国側のマイナスの方が大きいのではとの指摘も聞いた。又、日米同盟に基づく防衛情報はこれまで通りであり、日韓GSOMIAの歴史もまだ約 3年と浅い事も認識されて良いのではないか。

その事に留意するとしても、拙者も今回の決定を基本尊重する立場だ。付帯の所で「日韓関係悪化の根本原因は日本側」とする一方的立場は不支持だが、まずは中露が影響力を深め、それに呼応する様な北鮮の不穏な動向を顧みても、日韓GSOMIAのとりあえず継続は可としたい。勿論この韓国側措置は問題点もそれなりで、前述の不安定化の根本原因を 一方的に我国側に求めた所や、日韓GSOMIAの当面継続にしても、韓国側の通告で直ちに破棄できるオプションを残している点だ。復習になるが、この問題はあくまでも 所謂徴用工や重要物資輸出管理強化の各問題とは別のものとして捉えられ、理解されるべきだ。そうした事を踏まえた上で 我国周辺、そして極東地域の安保への利益として受け取りたい。

今日 11/23午後には、当地にて日韓外相会談が予定される。もうお分かりだろうが、茂木外相には決して「これまで安易な妥協に応じなかった我国政府の信念ある姿勢」を貫き通して頂きたいものだ。今回画像はこの秋口 久しぶりに訪れた新潟東郊・秋葉区の新津駅を発ち 会津若松駅へ向かう JR磐越西線・蒸機列車の様子を。

コメント (2)
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