国際語として通用する日本語の語彙はずいぶんあるようだ。正確には「オックスフォード英語辞典」に納められたボキャブラリーということだろう。
ちなみに「外来語」に対して、国際化した日本語は「外行語」というらしい。
多分、その外行語は400語から500語はあろうか。興味を引くのは明治時代以降ではなく、それ以前の江戸時代までの外行語である。
インターネットに「英語になった日本語」のタイトルの公開講座(藤原保明筑波大名誉教授)の記録がある。ところどころ引用すると、
江戸幕府前には、坊主、将軍、畳、鯛、印籠など。
江戸幕府確率から幕末までには、酒、醤油、銀杏,柿、祭、帝、水菜、悟り、神道、鳥居、壺、座禅、ひらがな、草履、大名など。
ほかの本で知ったのは、腹切り、刀、桐、味噌、娘、侍、屋敷、浴衣など。
侍中心の事物や実情は当然多いが、衣食住に関する言葉も高い。
大体、英語辞書によるつづりは日本語の音声と同じだが、娘は「mousmee」とある。これでは「申すめぇ」と聞こえる。
ともかく、江戸時代までの生活の事物の様子がうかがえるのだが、生活の中心であったおまんま、米が見当たらないのはどうしたのだろう。